CrePS/USIT 体系資料: USIT適用事例集

USIT適用事例 3.

水洗トイレを節水化する問題

出典: H.S. Lee, K.W. Lee (Korea), TRIZ Journal, Nov. 2003; 福澤英司、中川 徹訳、『TRIZホームページ』、2007年1月

事例記述: 中川 徹 (大阪学院大学)、2015年5月

掲載:2015. 5.25; 更新: 2015. 6.26

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編集ノート (中川 徹、2015年 5月21日)

これは、「USIT適用事例集」 の事例第3号です。USITは、「創造的な問題解決のための一般的方法(CrePS)」を実践する、簡潔で一般的な一貫プロセスです。そのやり方は、「USITマニュアル」に書いており、「6箱方式」を使います。

本HTMLページには、事例を説明する最初のスライド3枚と、「6箱方式」でのまとめを示す最後のスライドだけを画像で示します。適用事例の本体(スライド17枚)はPDFファイル を参照ください。

 

本事例は、韓国のHong Suk Lee & Keong-Won Lee が2003年にTRIZ Journal に発表したもので、水洗トイレの節水化の問題をTRIZの物理的矛盾の概念を使って解決したものです。世界中の人が知っている水洗トイレでの必要水量の問題を、TRIZの物理的矛盾できちんと取扱い、明快な解決策を作った。問題の定式化と考える筋道を示せば、それこそ小学校5-6年の生徒でも解決策を言い出すだろうような、単純明快な解決策を作ったものです。その明快さから、私は、「物理的矛盾とその解決法」の説明に愛用してきました。

これを「6箱方式」で書いてみると、その思考プロセスを明快に位置付けることができます。「物理的矛盾の認識」は(第3箱の)現在システムの理解、「矛盾する要求の(時間で分離した)両立」が(第3箱の)理想のシステムの理解、「分離した解決策を時間によって組み合わせる(時間帯で変化させる)ために、形状が変化すればよいという(当たり前の)着想」が、(第4箱の)新システムのためのアイデア、そして「柔軟な材料のパイプを使って、形状を変えるという解決策(とその改良)」が(第5箱の)解決策のコンセプト、に対応します。

このような対応関係により、アルトシュラーが言う「物理的矛盾と分離原理による解決」を「6箱方式」が非常に的確にリードしていることが分かります。TRIZはその解法として、非常に複雑なARIZを作りだしたわけですが、USITの「6箱方式」はそれをずっと素直で簡単に実行することができるのです。

 

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 USIT適用事例3. 水洗トイレを節水化する問題  

 

スライド 全(19枚) PDFファイル    

 

Links:

[1] (2003.11)

[2] (2004. 1. 6)

 

[3] (2005. 9.20)
(2005. 9.20)

 

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最終更新日 : 2015. 5.25  連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp