TRIZ フォーラム: MPUF USIT/TRIZ研究会

 

 MPUF の USIT/TRIZ研究会 の発足について
 中 川   徹  (大阪学院大学)、2007年 4月 3日
掲載: 2007. 4. 5
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編集ノート (中川 徹、 2007年 4月 3日):

プロジェクト管理 (Project Management) の諸技法を普及・推進することを目的として活動しているネットワーク組織に、「MPUF (Microsoft Project Users Forum、マイクロソフト プロジェクト ユーザーズ フォーラム)」 というのがあります。枷場 (はせば) 博文さんと櫟 (いちのき) 恵子さんが事務局をして育て、現在、登録会員 約9000人とのことです。その下に17の研究会 (分科会) を組織していて、当初のプロジェクト管理だけでなく、QFD、TOC、タグチメソッドなどの研究会も継続的に活動してきています。MPUF はWebサイトを中心とした無料登録の会員制組織で、その中の研究会にも個別に会員登録 (無料) をして参加します。研究会そのものは無料参加での自主活動ですが、それらと並行して、講演会やトレーニングなどを有償で開催しています。

このMPUF事務局の要請を受けて、このたびMPUF内に 「USIT/TRIZ研究会」を発足させることになり、2007年 4月12日にキックオフ・ミーティングを開催することになりました。MPUFの研究会は会員の自主活動と位置づけられているもので、その発起人・幹事を、私と三原祐治さんとが引き受けました。下記にその研究会の趣意書を掲載しておきます。

また、本ページの下部に、補足説明をしましたので、ご参考の上、どうぞ積極的にご参加ください。


MPUF USIT/TRIZ研究会 趣意書      (MPUF Webサイト、掲載: 2007年 4月 3日)  http://www.mpuf.org/

「ものづくり」の現場で、現在の製品やプロセスを改良したり、新製品を開発したりしようとするときに、技術的な困難を乗り越える創造的なアイデアが必要なことがよくあります。

そのようなときに使える、体系的な方法が、ロシア生れのTRIZ (トゥリーズ、発明問題解決の理論) と、それをやさしくした米国生れのUSIT (ユーシット、統合的構造化発明思考法) です。

近年、TRIZが米・欧・日・韓などで普及してきて、ものづくりのプロジェクトに不可欠な技法と考えられるようになりました。そのTRIZをやさしく実践できるようにしたものがUSITで、日本で改良され、いくつもの企業で定着しつつあります。

本研究会では、TRIZの全体的な理解を作りつつ、USITを実地に習得し、実践していけることを目標に、みなさまと一緒に活動し、理解を深めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

研究会幹事: 中川 徹、三原 祐治


参考:  MPUFとは:    (MPUF サイトより、引用)   http://www.mpuf.org/

Microsoft Project Users Forum (以下MPUF)は、Microsoft Project に関する様々なレベルの知識をスムーズに循環させ、Microsoft Project の導入から高度活用までをサポートする知識センターとしての役割を担うべく、発足いたしました。

このMPUFでは、「プロジェクトマネジメントにかかわる様々な個人や組織」と、「マイクロソフト社を含むパートナー企業」とが、新しい形のパートナーシップを構築できるよう、従来のユーザーコミュニティの枠を超えた構想をベースに活動しています。参加者は、MPUFのプラットフォームを通して、情報交換や、アイデア・経験の共有ができるほか、自らも研究会やオンライングループの構築をすることが可能となっています。それぞれの研究会で提供された情報や、話し合われた内容、メーリングリストで行なわれたディスカッション内容などは、共有情報としてストックされ、いつでも閲覧することができます。

Microsoft Projectの導入に踏み切れない方、
導入したものの、サーバー環境などの構築に苦労を感じている方、
Microsoft Projectをどうも使いこなせていないと感じている方、
ぜひ、MPUFに参画してください。(登録料や年会費など、一切かかりません)

参考:  MPUFの研究会について  (MPUFのWebサイトから引用)

研究会はMicrosoft Projectユーザーや、プロジェクトマネジメントに興味を持つメンバーが、プロジェクトマネジメント知識・技法、及びMicrosoft Projectやその他パートナーが提供する製品・サービスの持つ可能性を最大限に引き出せるよう、メンバー同士が助け合う事を目的とした集まりです。

ユーザー間の情報交換や特定の問題を解決することを通して、プロジェクトマネジメント、Microsoft Projectの利用高度化につながる情報、知見の共有や学習、メンバーの成長、新たなビジネスの機会を得る事が出来るでしょう。


補足説明  (中川 徹: 2007年 4月 3日)

いま、複数の組織活動が並列する形になりましたので、混乱しないように補足説明をしておきます。

(1) 「日本TRIZ協議会」、およびその「研究会/研究分科会」との関係について

端的にいいますと、今回のMPUFの「USIT/TRIZ研究会」は、これらとは相互に独立なものです。

「日本TRIZ協議会」は、日本におけるTRIZの普及・推進を目的として、TRIZに関連するベンダー/コンサルタント/企業ユーザ/大学研究者などが大同団結して、2005年2月に有志による任意団体として発足させたものです。詳しくは、「日本TRIZ協議会の公式ホームページ」を参照下さい。

日本TRIZ協議会は、設立後毎年「TRIZシンポジウム」を主催するなどして、日本におけるTRIZの全国組織として国内的にも国際的にも認められてきています。昨年からよりしっかりした組織にしようと努力中で、現在、NPO法人「日本TRIZ協会」の設立準備をしています。今年の第3回TRIZシンポジウムのときには、きっと「日本TRIZ協会」の第1回総会を開催することになるでしょう。この「日本TRIZ協議会 (協会)」の中で会員による研究会活動を組織しようとしており、案内していますように、「知財創造研究分科会」 (4月11日第1回) と「ビジネス・経営TRIZ研究分科会」(5月22日 第1回) とを立ち上げます。

日本TRIZ協議会 (あるいは将来の日本TRIZ協会) は、TRIZを推進し活用しようとするさまざまな組織や個人が日本のあちこちにあることを前提として、その上で個人ベースで参加する任意団体 (あるいはNPO法人) であると位置づけています。ですから、例えば、三菱総研が主宰する知識創造研究会や、日本VE協会関西支部で活動しているTRIZ研究会があり、ユーザ企業内の研究会や地域ベースの研究会などがあって、それぞれに活動していることを歓迎しています。そのようなものの一つとして、MPUFというネットワーク型の組織内にTRIZに関連する研究会ができることを、日本TRIZ協議会では歓迎しているのです。

(2) 『TRIZホームページ』との関係について

端的にいいますと、これも組織的には MPUF のUSIT/TRIZ研究会とは相互に独立なものです。

皆さんご存じのように、『TRIZホームページ』は、中川がボランティアとして一人で創設し、編集の一切をしているWebサイトです。ただ、当初から、個人のサイトではなく、できるだけ公共のサイトであることを目指して活動してきました。このような公共的な性格を国内・海外の多くの読者の皆さんが認めてくださり、多数の論文や記事を寄稿・掲載いただいてきました。

ただ、お気づきのように、いろいろと手が回らなくなっており、リンク集や参考書籍リストやソフトツール解説などが、この数年更新できておりませんし、和訳紹介したい重要論文も多くあります。そこで 2004年5月に「To Do List for TRIZ」というページを作って、ボランティアとして協力いただける方を募っております。

なお、これから「日本TRIZ協会」を設立するに際して、協会の「公式サイト」と並行して、『TRIZホームページ』を「公共サイト」と位置づけて協会から副編集者を出して支援してほしいと中川は提案したのですが、賛成が得られませんでした。いまは、同協会を設立したときには、その「公式ホームページ」を別サイトとして独立させ、『TRIZホームページ』はいままでどおり中川の単独編集とするが、同協会のサイトに『TRIZホームページ』をミラーリングする、という案に落ち着いています。

このような状況で、『TRIZホームページ』では、「To Do List for TRIZ」に記述していますような点での、ボランティアの協力者を求めています。重要論文の和訳などを積極的にして、「会員限定」ではない形で公表していくことが、他の研究会組織のやり方とは異なる本ホームページの目的です。

(3) 「USIT/TRIZ研究会」の名称

私はいままで、「TRIZ」、「USIT」、あるいは「TRIZ/USIT」という表現をし、「USIT/TRIZ」という表現をしたことはありませんでした。それは、「TRIZという大きな体系の中に、TRIZをやさしくした一つの実践法としてUSITがある」という理解だからです。

今回、MPUF事務局は、TRIZ全体の研究会ではなく、USITに力点をおいた研究会にしたいとの意向でした。それでも、中川は、バックにあるTRIZを理解せずにUSITだけを取り上げようとするとやはり良くないと考えました。そこで、USITを前に出して、「USIT/TRIZ研究会」という名称を選んだものです。趣意書に書きましたように、「TRIZの全体的な理解を作りつつ、USITを実地に習得し、実践していけること」が、研究会活動の目標です。

(4) MPUF USIT/TRIZ研究会の活動形態と活動内容

MPUFの「USIT/TRIZ研究会」の活動形態や活動内容については、趣意書に書いた以上にはまだ流動的で、キックオフ・ミーティング (4月12日、東京・新宿) で参加者の皆さんと話し合って決めていこうと考えています。それらの詳細は、基本的にはMPUFおよび研究会に登録して、MPUF のサイトで見て下さい。ただ、重要な項目については、本『TRIZホームページ』に折にふれて紹介するつもりでおります。

 

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最終更新日 : 2007. 4. 5 連絡先: 中川 徹 nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp