TRIZフォーラム: 
読者の声

[1] 「製造工程へのTRIZの適用」を読んで (津曲公二)

[2] 一億円の宝くじに当たったようなもの (宮西克也)

責任編集: 中川 徹(大阪学院大学)

掲載:2008. 1.29

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編集者より (中川 徹、2008年 1月28日)

読者の皆さまから折にふれて頂いておりますメッセージや感想・意見などのうち、多くの読者の参考になると思われるもので、発信された方から掲載を許可いただきましたものを、このページに掲載させていただきます。どうぞ皆さまの意見交換・交流の場としてご活用下さい。

なお、編集者として文面を一部調整 (一部削除など) させていただくことがあります。タイトルも編集側でつけさせていただきます。また、迷惑メール防止のため寄稿者のEmailアドレスを (特に本人が希望される場合を除き) 公開しないことにいたします。また、本人のご希望により、所属を伏せたり、匿名にすることもあります。ご了解下さい。


[1]  「製造工程へのTRIZの適用 (古賀陽介、PCC) 」を読んで:

[1A] 津曲 公二 さん ((株)ロゴ) より、中川に。  2007年12月28日

USIT 2日間コース (MPUF) を受講しました、潟鴻S、津曲です。いつも貴重な情報をご配信いただき、ありがとうございます。

今回、「製造系への応用」をご紹介されていますが、こういう領域での適用があることを知り驚いています。TRIZの懐の広さを感じました。我々ロゴでは、プロジェクトマネジメント(PM)でエンジニアの皆さまの仕事が快適になることを目指しています。PMにはこのようなツール体系はありません。ご紹介できるツールが増えたことはたいへんありがたいことと喜んでいます。今後とも情報発信、よろしくお願い致します。

[1B] 古賀陽介さん (PCC) より、中川と津曲さんに返信。2008年 1月 8日

津曲様には、実践内容に共感頂き、うれしい次第です。 シンポジウムなどでお目にかかる機会を楽しみにしています。


 

[2] 「一億円の宝くじが当たったようなもの」 

[2A] 宮西克也さん ((株) パナソニックモバイル開発研究所) より、中川に。2008年 1月10日。

大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

私のこの1年は、TRIZという考え方・思想に触れることが出来、また職場の皆も大変それに期待をし、一緒に参画してくれたことで、非常に中身の濃い、楽しくて楽しくてしようがない、充実した日々を過ごさせて貰いました。

「TRIZ推進役をやれるなんて、一億円の宝くじが当たった、と思え」(元PCCの山口和也さん)と言われたことがありますが、その言葉の意味が、少しはわかってきたような、単なる課題解決の手法やプロセスに留まらない、ものの考え方や興味・好奇心の煽動、生き方や思想までに大きく影響するそんな「TRIZ・科学的手法」との出会いを体感することが出来ました。

昨年は、2〜12月で、様々なジャンルでの大小10の開発現場課題の解決テーマ(TRIZの考えを中心とした色々な手法の組合せなので、敢えて課題解決テーマと書きます)を、弊社メンバと一緒にやることができました。

最近では、狭義でのTRIZというよりも、「ほとんどQFD(品質機能展開)」、または、「QFDからスタートし、TRIZでの解決策出しまで」で対応すべき課題解決依頼も多くなってきました。要は、明確な技術課題があるわけではなく、 これから自分たちは何に技術リソースを投資していけばよいのか、お客様が求めるものは何なのか、ということから網羅的に効率的に整理して、的確な打ち手を打ってゆきたい、という現場ニーズが増えてきています。

TRIZを始めたときに、TRIZの効果的な活用における肝は、TRIZ自体の進行より (課題が明確で適切なら、必然的に解は出せるため)、そのテーマ選定や目的目標・課題の設定だなぁ、と思っていましたが、やはり、道標の無い時代、何処に潜在ニーズや課題があって、それを如何に早く見つけるか、そしてそれに必然性をもった打ち手をリソースを無駄なく使い打つことができるか、というテーマ・課題設定とその解決プロセスがますます重要になってきているんだなぁと強く感じています。

また、QFD→TRIZ→安定化設計(QSD)のセットは切って切り離せないと実感し、TRIZ以外にもまだまだ勉強をしていかねばならないことが沢山あるなぁ、もっともっと知りたいなぁ、と感じているところです。

このTRIZを中心とした科学的手法による課題解決プロセスの協働推進は、私には様々なご縁、いわば天命を感じるものすらあり、本年も一層、自ら楽しみながら頑張って取り組んでゆきたいと決意しています!

中川先生をはじめとした諸先輩方からは引き続きご指導を頂きたく、また情報交換などをさせて頂ければ幸いです。本年も引き続きよろしくお願い致します。

P.S. 子供のアメンボTRIZレポートの件、日々活動に忙殺され、整理が遅れておりますが、2月ごろをめどに整理したく考えております。またその際は宜しくお願いします。

[2B] 中川より、宮西克也さんへの返信。2008年1月10日。

メールありがとうございます。このメールに書いておられること、非常によく分かります。

「1億円の宝くじ」のたとえ。全くそのとおりですね。私自身が 1997年にたまたま出会った 「MIT Liaison Program」での 2時間程度のTRIZの講演が、私のこの10年のすべての活動のきっかけでした。これからも終生続けていくつもりです。一体、何億円の影響があったのか、測りきれないですね。

問題を適切に設定することの重要さもその通りですね。

いま、『TRIZホームページ』に、読者の方々からのできるだけいきいきした声を掲載したいと思っております。「TRIZ フォーラム」という枠があり、そこに「読者の声」というページをときどき作って来ているのですが、あまり活発ではありません。宮西さんの今回のメールを、このページに掲載させていただけないでしょうか?

 

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最終更新日 : 2008. 1.29.     連絡先: 中川 徹  nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp