TRIZフォーラム: IT & TRIZ
Mishra 「IT & TRIZ」 翻訳プロジェクト 案内 (2)
Umakant Mishra 著 『ITとソフトウェアにおける問題解決アイデア集 −TRIZの発明原理で分類整理』 (仮題)
堀田政利 (創造開発イニシアチブ)・中川 徹(大阪学院大学)
掲載:2008. 9. 7

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最新情報:

第4回TRIZシンポジウム(2008. 9.10-12、琵琶湖) にて、和訳の「暫定見本版」を展示・回覧します。(掲載: 2008. 9. 7)

著者から、さらに推敲した「改訂最終版」が全編について到着しました。2008年8月上旬。(掲載: 2008. 9. 7)

和訳の初稿が、全編について完成しました (2008年7月31日)。和訳第2稿も分担進行中です。(掲載: 2008. 9. 7)

著者から、全体を推敲した「改訂版」が逐次送られてきて、全編到着しました(2008年 5月〜7月)。米国でTechnical Innovation Center 社が英語版の正式出版の決断をしたようです。(掲載: 2008. 9. 7)

和訳の初稿を分担して、約2/3が揃いました。中川がその推敲 (第2稿)の作業を順次始めました (2008年6月下旬)。 (掲載: 2008. 9. 7)

 

編集ノート (中川徹、2008年 9月 7日)

このページは、2007年8月に紹介しました Umakant Mishra の著書 を、日本語に翻訳するプロジェクトの案内 (親ぺージは、案内(1) 2007年12月 ) について、最新情報をお伝えし、本書の普及を図るためのページです。最新情報が上になるように配置します。

本ページの先頭 原書の概要紹介 翻訳プロジェクト案内(1) [1] 日本語版の序文 目次 兼 40発明原理 序論 暫定見本版(2008. 9) 取り上げている技術の例   英文ページ

暫定見本版 : 第4回TRIZシンポジウム (2008. 9.10-12、琵琶湖) 展示・回覧用 (掲載: 2008. 9. 7)

TRIZシンポジウム2008 (琵琶湖) で、暫定見本版を展示・回覧します。

つぎのような部分構成のものです。(A5版、約76頁)

表紙 (デザイン: 後藤一雄)
日本語版のための序文 (中川 徹)
目次 (兼 IT のための40の発明原理一覧) (訳初稿)
序論 (訳初稿)

1章 分割     (訳 2稿)
4章 非対称性 (訳 2稿)  [注: 訳初稿: ]
15章 ダイナミック性 (訳 2稿)
17章 もう一つの次元 (訳 2稿)
21章 高速実行 (訳2稿)

著者紹介、翻訳プロジェクト紹介

(株)創造開発イニシアチブ の暫定見本版で、手作り製本です。
訳者: 中川 徹 (監訳)、小西慶久、庄内 亨、堀田政利、前田卓雄 (訳)。

翻訳プロジェクトの状況と方針を以下に記しておきます。(掲載: 2008. 9. 7)

(1) 著者 Umakant Mishra とは、2007年11月末に正式の翻訳契約を結び、その後非常に良好な関係を築いてきました。この日本語版の進展に刺激を受けて、英語版の正式出版がTRIZ書籍の出版社であるTechnical Innovation Center (米国)で進行中です。これに合わせて著者は、全編に渡って図版の改良をし、章内の項目の入れ替え・再編をし、文章を全面的に推敲して、改訂版(2008年5〜7月)、ついで改訂最終版 (2008年8月上旬) を作成しました。著者のこれらの原稿は、日本と米国に同時に送られてきております。

(2) 和訳の初稿は、原著ドラフト版 の微小改訂版 (2007年6月) に基づくものです。上記の5名が分担して翻訳し、7月末に全編 (付録を除く) の初稿が完成しました。

(3) その後 (6月下旬以降)、推敲を始めて第2稿約10章を作り、再度分担作業をしようとしています。ただ、上記(1) のように著者の改訂最終版が来ましたので、これからの第2稿は著者の改訂最終版をベースに行なう予定です。日程は不明確ですが、2008年末和訳第2稿全編完成、2009年3月末和訳最終稿完成にできるようにしたいと考えています。

(4) 繰り返し書いておりますように、本書は IT とソフトウェア関連の技術者・ユーザの方に広く読んでいただけるものです。TRIZの知識を前提としません。英文ドラフト版や和訳初稿などを読まれたIT関係の何人かの方から、「分かりやすく、面白く、ためになる」との感想をいただいております。

(5) どんな技術を、どのように本書で位置づけているのかを例示するために、上記の暫定見本版での 5つの章について、著者の小見出しを下記に抽出しておきます。参考にしてください。

(6) IT とソフト 関係に広い販売網と実績を持っておられる出版社から、この和訳を出版したいと願っています。昨年末〜今年初めにかけて、数社に検討いただきましたが、販売予測が立たず、出版契約に至っていません。上記のように、著者の改訂最終版ができ、和訳初稿が全編出来上がりましたので、この秋からまた、出版社を探したいと思っております。


  発明原理の各章で取り上げられている ITとソフトウェア技術の 例  (掲載: 2008. 9. 7)

1章 分割

1.1 システムやオブジェクトを分離した独立な部分や区分に分割する

プロジェクトを分割する、 大規模アプリケーションを複数のモジュールに分割する、文書の分割、 データベースの分割、 分散コンピューティング、ネットワークセグメント、 ドメインの分割、帯域幅の分割、 メモリの分割、 ディスクの分割

1.2 一緒にしたり、ばらばらにしたりが容易なようにシステムを作る

ビジュアル開発、 モジュラーハードウェア、 ファイルの分割、データパケット、 色分解

1.3 断片化や分割の程度を増す

多層アーキテクチャ、 サーバ負荷の分割、GUIスクリーンの分割

4章 非対称

4.1 オブジェクトまたはシステムが対称的なら、それを非対称にする、あるいは線対称を破る。

特殊文字、 非対称なマウスポインタ、 コンピュータハードウェアにおける非対称性、 非対称圧縮、 プラグとコネクタ

4.2 オブジェクトがすでに非対称であれば、非対称の程度を増大させよ。

構文の強調表示、 非対称なユーザインタフェース

4.3 オブジェクトやシステムの形状を変えて、外部の非対称性に適合させる。

人間工学的なコンピュータデバイス、 非対称型データ転送、 カスタムインストール、 非対称なスキルと経験

15章 ダイナミック性

15.1 オブジェクトやシステムが固いあるいは柔軟性を欠いているなら、それを可動にし、あるいは柔軟にする

モバイルコンピューティング、 アニメーション型グラフィクス、 動的ウェブサイト、 動的割当て、 ダイナミックGUIコンポーネント、 可変データ型

15.2 オブジェクトやシステムを部分に分割して、それらが互いに相対的に動くことができるようにする

スプリッタを使用する、 相互に関連する動き、 アップデートと同期、 インタラクティブにする

15.3 オブジェクトやシステムを(その機能性を変えることにより)適応的にして、さまざまな動作条件下で最適な性能を達成するようにする

適応型のメニュー、 適応型GUIコンポーネント、 フレックスタイム、 ダイナミックデータ、 オンザフライで処理する、 オンデマンド、 適応型操作、 スイッチング

17章 もう一つの次元

17.1 オブジェクトが一直線上または一平面上を動く場合、その線または面の外へ移動することを考える。

単層から多層へ、 シングルユーザからマルチユーザへ、 単一プラットフォームからマルチプラットフォームへ、 一次元から多次元に、 ハードウェアにおける次元の増大、 音における より多くの次元、 グラフィックスにおける より多くの次元、 テキスト表現における より多くの次元、 GUIにおける より多くの次元

17.2 オブジェクトまたはシステムの「裏側」を使用する

裏側を使用する、 内側 対 外側、垂直に対して水平

17.3 与えられたオブジェクトあるいはシステムの「別の向き」や「別の配置」を用いる

表現のフォーマットを変える、 画面レイアウトの配置を変える、 構成レイアウトを変える

17.4 別の方法を用いる

別の媒体を用いる、 別の技術を用いる、 別のやり方をする

21章 高速実行

21.1 非常に高速に実行し有害な副作用を排除する

高速ブートオプション、 高速リフレッシュ、 バーストモード、 ファーストトラック、 リアルタイムシステム

21.2 不要なステップを飛ばしスピードを速くする

高速ブート、 高速スキャン、 高速コピー、 高速保存、 高速アクセス、 仲介を除去する、 ジャンプを使う、 サンプルを使用する (シリーズ全体ではない)、 不要なことを避けてスピードを向上する

 

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最終更新日 : 2008. 9. 7.     連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp