TRIZ ソフトツール

Southbeach Modeller 3.0 の紹介:
思考モデル記述のための汎用ソフトウエア

Southbeach Modeller 3.0 Overview
Southbeach Solutions Ltd., White Paper (2013)
http://www.southbeachinc.com/papers/Southbeach Overview.pdf

和訳紹介: 中川 徹 (大阪学院大学 名誉教授)
2013年 5月26日

掲載:  2013. 5.29; 6. 9

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  編集ノート (中川 徹、2013年 5月26日)

ここに紹介しますのは、Southbeach Modeller 3.0 という思考モデルを表記するための汎用のソフトウエアです。イギリスで、Southbeach Solutions Ltd.  社の、Howard Smith, M. Burnett, Chrysogon Young の3人が中心になって開発したものです。TRIZのソフトウエア (特に Ideation International 社のソフトウエア)の原因-結果のダイアグラムの表記に触発されて、それをもっと一般的にし、いろいろな思考モデルを自由に描くことができるようにしています。

Southbeach社のWeb サイト には、非常に豊富な資料が無償で公開されています。Business Process Management (BPM)の専門家であった彼らが、現代版TRIZを取り入れてビジネスプロセスのイノベーションの方法を考えようとしたのが、このソフトが生まれるきっかけになっているようです。2006年はじめには P-TRIZ (Process Innovation TRIZ)という考えがたびたび記述されています。そして、(思考)モデルを表現するための記述法として「Southbeach  表記法」が2008年に作られ、ソフトツールへの実装が進んでいきます。当初は無償のソフトでした。

2011年1月に、Howard Smith が、「Red, Green, and Blue - Situational Improvement Using Southbeach」という論文を発表しており、上記の表記法を駆使したモデル作りでどんなことができるのかを述べています。私はそれを読んで感銘を受け、翻訳をするとともにソフトを学ぼうと思ったのですが、それからすでに2年半が過ぎてしまいました。今、思い立って、その翻訳の許可を得て、開始したところです。(この和訳は、次回に掲載の予定です。)[掲載(2013. 6. 9)]

現在は、ソフトが随分と充実し、先月に 3.0 版がリリースされました。紹介にあたって、まずこのソフトの概要(Overview)を翻訳紹介するのが良いと思い、ここに許可を得て、和訳スライドをPDFで掲載します。また、分かりやすいように、スライドのテキスト部分だけを選んでこのHTMLページに説明を入れました。画面例とその説明は、PDFページを見てください。

モデルのビューアは無償で、ソフトの諸資料やフル機能をも見ることができます。モデルを作るには、ソフトの使用のライセンスが必要です(約1万円)。[私は、このソフトを試用するグループを作りたいと考えています。本ページの編集後記を参照ください。]

[追記(中川、2013. 6. 9) :  別ページに、「Southbeach フォーラム: Southbeach 表記法とモデリング: 紹介・情報交換・評価のページ」を作りました。今後それを親ページにして、いろいろな紹介をしていきます。]

Southbeach 社 Webサイト :  http://www.southbeachinc.com/

 

本ページの先頭

和訳紹介スライド(部分)(HTML) 和訳スライド(PDF) 英文スライド(PDF)

編集後記

Howard Smith 論文 Southbeachフォーラム(本サイト内) Southbeach社サイト

英文ページ

 


  Southbeach Modeller 3.0 Overview

英語原文 (スライド形式) 
 (Southbeach 社 Web サイト)   http://www.southbeachinc.com/papers/Southbeach%20Overview.pdf

 

和訳スライド (訳:中川 徹) (全)  PDF   

 

 

和訳スライド (部分)

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

   

 


  編集後記 : 呼びかけ (中川 徹、2013年 5月27日)

つぎのようなことを考えております。賛同くださる方は、中川までメールをください。

(1) 本件のソフトウエアは、その表現力と汎用性、機能性と使いやすさなどが非常に優れており、安価なこともあって、将来の発展性が大きいと思われる。「数のためのスプレッドシート <=> アイデアのためのモデル化シート」というのが要点。

(2) ソフトそのもの、説明資料、事例集などの資料がまだすべて英語だけであるが、これを早期に試用して評価することが望まれる。

(3)  モデルのデータとして日本語が使えることは確認済みであるが、その他のところでもできるだけ日本語が使えるようになるとよく、そのためには開発者へのフィードバックが必要であろう。

(4) ソフトの評価には、無償のビューア(Player mode) では不十分で、有償の (Editor modeの)ライセンスの取得が必要である。

(5) ソフトの試用、評価には、英語、モデル化、情報技術などに素養があり、時間と情熱を持ったボランティアの人が(沢山)欲しい。将来のユーザになる人たち。

(6)  このボランティアをしてくださる人のバリアを下げるために、中川がチームライセンスを取得し、ボランティアの方に「3か月間の (Editor modeの)無償試用」ができるようにアレンジしました。常時10人のキャパシティがあります。

(7) まずSouthbeachのサイトから、無償のビューアをダウンロードして、いろいろ読んで、使ってみてください。

(8) 「モデルも作ってみよう、そしてボランティアとしてフィードバックしよう」と考えられましたら、中川にメールして「CrePS-SBプロジェクトに参加したい」と伝えてください。特別な資格制限はありません。(注: CrePS は、Creative Problem Solving の略です。)

(9)  ライセンスの取得には、SB 社からの指示に従い使用マシーンのIDを読み取り、それを中川に伝え、またSB 社に伝えてください。すると、SB 社から アクティベーションコードが届き、ソフトウエアでのモデル作りの権利が無償で得られます。

(10)  まず1か月時点で進捗状況と感想を中川に伝えてください。そして、3か月時点で、他の人にも参考になるような報告を中川に提出ください。その他には金銭的な問題はありません。

(11) 3か月終了時点で、本件の無償使用の権利がなくなります。中川とSB社からの指示に従って、デアクティベーションの処置をしてください。なお、3か月以後は、ご自分でライセンスを取得されるとよいかと思います。

(12) このプロジェクトの成果は、本『TRIZホームページ』 (または、今後準備する適当なサイト)で公表していけるようにいたします。

[追記(中川、2013. 6. 9) :  別ページに、「Southbeach フォーラム: Southbeach 表記法とモデリング: 紹介・情報交換・評価のページ」を作りました。今後それを親ページにして、いろいろな紹介をしていきます。] 
[追記(中川、2013.10.3): 試用報告の第一号(岡田守正氏)を上記フォーラムページに掲載しました。]

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和訳紹介スライド(部分)(HTML) 和訳スライド(PDF) 英文スライド(PDF)

編集後記

Howard Smith 論文 Southbeachフォーラム(本サイト内) Southbeach社サイト

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最終更新日 : 2013.10. 3    連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp