TRIZ適用事例:
リコーにおけるTRIZ適用事例:
  循環型エコ包装の改良
 後藤 一雄 ・ 石川 栄 (株式会社リコー),
 第4回日本IMユーザグループミーティング, 発表,
 2003年 9月10-12日, ラフォーレ南紀白浜 (和歌山県西牟婁郡白浜町)
 [原稿受理: 2003.10.22, 掲載: 2003.11. 6] 
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編集ノート   (中川  徹, 2003年11月 6日)

本稿は9月10-12日に南紀白浜で開催された第4回日本IMユーザグループミーティングでの発表の中で, 注目されたものの一つです。(株) リコーにおけるTRIZの導入活動については, 昨年の同ミーティングにおいて発表がありましたように (本ホームページに掲載), 社内にTRIZ研究会を作り自分達が講師をして研修プログラムを組織的に実施しています。昨年も適用事例の優れた報告がありましたが, 今年の適用事例は, 社内研修を受けた著者の一人が自分の業務に早速にTRIZを適用して得た成果であるとのことです。

この適用事例の対象システムは, 同社の複写機を顧客に納品する際の包装機材一式をリサイクル可能にし, 納品時に顧客先でのごみの発生をゼロにしたものです (2003年世界環境センターゴールドメダル賞受賞のもの)。そのエコ包装において, 梱包用の土台 (パレット) 上に立てる 4本の支柱を簡易に固定・解除するための「ストラップ」がしばしば壊れて戻って来るという問題を解決しようとしたものです。スライドには多数の実物写真があり, 問題の状況がよくわかります。納品を担当する作業者にこのストラップの設計の意図がうまく伝わっていなくて, 無理矢理外そうとして壊れる。そこで, どのように設計しなおすとよいのかを, TRIZの発明原理を用いて考察し, システムを改善しました。分かりやすい事例です。あるいは, 読者の皆さんもさらに良いアイデアを思い付かれるかもしれません。 (TRIZというテーマを離れても) 環境に易しい梱包とはどう考えればよいのかを教えてくれるよい教材です。

本件掲載に関し, 著者, 所属企業, およびUGMを主催された下記組織に感謝します。
      著者:  後藤 一雄 氏  (株式会社 リコー)      Email:  kazuo.gotoh@nts.ricoh.co.jp
                石川 栄 氏  (株式会社 リコー)  Email:  sakae.ishikawa@nts.ricoh.co.jp
      所属企業:   株式会社 リコー  (本社: 東京都港区)   Webサイト:  http://www.ricoh.co.jp/
       (株)三菱総合研究所   (情報環境研究本部)                                         http://www.internetclub.ne.jp/IM/
       (株)エム・アール・アイ・システムズ  知識創造研究部    (小西慶久部長)     http://www.mrisys.co.jp/

なお, 発表時のスライドは背景を濃色にしたデザインでしたが, 本ホームページの掲載に当たり, 読者の印刷出力の便を考え, 白地に変更していただきました。スライドはPDFファイルの形式で 505KB, 各スライドが1頁ですので, 印刷時に2頁レイアウト印刷を指定するとよいかと思います。
ダウンロードするには, Adobe 社のAcrobat Reader [いろいろなサイトで無料配布されています] を使って下さい。
 




 

要旨とコメント  (後藤 一雄 ・ 石川 栄)

「リコーにおけるTRIZ適用事例:循環型エコ包装の改良」

著者:    株式会社 リコー 画像技術開発本部 柳川塾  後藤 一雄    kazuo.gotoh@nts.ricoh.co.jp
            株式会社 リコー CF第二事業部 第三設計室  石川 栄      sakae.ishikawa@nts.ricoh.co.jp

所属:    (株) リコー 大森事業所 (東京都大田区中馬込1-3-6)
 Webサイト:  http://www.ricoh.co.jp/

<要旨>

 リコーグループでは環境を経営の重要な一つとして位置づけていますが、その一 つに循環型エコ包装があります。2001年に首都圏を中心に導入が始まり2002年に入り地域的拡大、対象機種の拡大、そして再使用品目の追加に発展してきている。ここで取り上げた問題は、再使用品目の追加に端を発し、前進機種の循環型エコ包装では、消耗品扱いであったストラップという部品を再使用品目として追加すること決めたが、欠品及び不良品が多い問題が発生した。設計者としては、十分な評価を行い自信を持って出したのになぜ市場で問題をだしたのか、 どうすればよかったのかを習いたてのTRIZを使って検討したので紹介する


<著者コメント (後藤) >

 リコーのTRIZを推進している者としては、社内教育の成果を出したいと思っていました。その期待に応え、教育受講者の一人、石川さんが自らの問題に取り組んだ循環型エコ包装の適用事例です。


 
 

第4回日本IMユーザグループミーティング, 発表

「リコーにおけるTRIZ適用事例:循環型エコ包装の改良」

後藤 一雄 ・ 石川 栄 (株式会社リコー)

 
本文 スライド  循環型エコ包装の改良  [PDF] のダウンロード  (ここをクリック下さい)

 
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最終更新日 : 2003.11. 6.    連絡先: 中川 徹  nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp