TRIZ  発表スライド

『ソフトウェア工学 とTRIZ』 (1)
  構造化プログラミング をTRIZの観点から見直す
  中川 徹 (大阪学院大学)
  三菱総研知識創造研究会創造手法分科会,発表, 
 2004年 9月17日
   初出:  研究ノート (タイトル同上) 『TRIZホームページ』 2004. 8.26 掲載
 [掲載: 2004. 8.26]

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編集ート  (中川  徹, 2004年 9月22日)

先月研究ノートとして本ホームページに掲載 しましたものを、9月17日に三菱総研の知 識創造研究会創造手法分科会で発表させていただきました。そのときに作成しましたスライド資料をここにPDFファイルで掲載いたします。研究ノートの方は 印刷しますと30頁程度になりますので、このスライドの方が要点を知るのにはよいかと思います。対応した内容ですので、互いに補って理解いただくと幸いで す。

この研究は、TRIZをソフトウェア開発関連分野に適用していくために、その土台作りを本格的に開始したものです。当日もいろいろ議論をいただきました が、今後ともソフトウェア関係で仕事をしておられる方々と議論をし、TRIZが寄与するとともに、TRIZ自体の改良・発展をも図っていきたいと考えてい ます。


 

『ソフトウェア工学とTRIZ』 (1)

構造化プログラミングを TRIZの観点から見直す

2004 9 17  大阪学院大学  中川 徹


発 表スライド 66枚   (PDFファイル 124KB, 2スライド/頁)   ここをクリックください。


な お、 発表の骨子はつぎのようです。

はじめに、「ソフトウェア工学とTRIZ」 のねらいとアプローチ
1.  構造化プログラミングとは  (ソフトウェア工学の立場での説明)
2.  構造化プログラミングの補足  (ソフトウェア工学の中での説明と議論)
3.  TRIZから見た構造化プログラミング
4.  ソフトウェア工学/情報科学がTRIZにもたらすもの
5.  おわりに


いくつも分かったことのうちの、要点だけを書きますとつぎのようです。

 (a)  「goto論争」をTRIZの「矛盾」の観点から考察した結果:

             「構造化プログラミング」を、その初期の提唱である「3基本制御構造だけで記述し, 段階的に詳細化すること」と教え、その後の「追加制御構造の導入」は現実との妥協であると教えるのは、適当でない。
              追加制御構造を入れたものが、「矛盾を克服した」 後の「構造化プログラミング」であると教えるべきである。

(b)  ソフトウェア工学/情報科学は、TRIZにいくつもの改良・発展を促す。例えば、

    - 発明原理1 (分割) に、「段階的詳細化の原理」をサブ原理として追加する。
            - 問題をいくつかの部分に分け、各部分とその関係として捉える。

    - 発明原理7 (入れ子)  につぎのサブ原理を追加し、もっと重要視する。
            - システムを入れ子構造の階層的な連鎖の形で実現する。

    -  発明原理6 (汎用性) に、「標準化/規格化」のサブ原理を追加する。
            - 基本的で標準的な機能単位のものを作り、広い範囲に一般的に使えるようにする。
               (これは、TRIZが「特許」を重要視してきたことの一つの盲点である。より広い観点が必要。)

    -  「複雑性を克服する方法」について、TRIZはソフト分野/情報科学から学ぶべきことが多い。

ともかく研究のアプローチが明確になり、研究の課題が非常に沢山あることが分かってきました。



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発表スライド (PDF)
研究ノート  「ソフト工学とTRIZ (1)」 2004. 8.26





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最終更新日 : 2004. 9.22     連絡先: 中川 徹  nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp