TRIZ論文
レーザ光学ディスクシステムにおける開発の観点とその分析
  Serguei Khrouchtchev (Moscow State Technical University, ロシア)
  ETRIA主催"TRIZ Future 2003"国際会議論文集,
ドイツ・アーヘン市, 2003年11月12-14日

訳: 野口 江 (NEC エレクトロニクス)、中川 徹 (大阪学院大学)、
2005年10月25日

   [英文論文掲載: 2004. 6.13] [和文: 概要紹介: 2004. 6.16掲載]
[訳掲載: 2005.10.26]

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編集ノート (中川  徹, 2005年10月25日)

本論文は表記のように、2年前のETRIA国際会議の論文集で発表されたものです。本『TRIZホームページ』では、英文の原文を2004年6月に掲載し、和文では概要紹介だけを同時に掲載いたしました。このたび、論文の全訳を掲載することができ、著者と野口さんに感謝いたします。

この論文の目次 (野口作成) は以下のようです。

1. 光学ディスクシステム開発の歴史

1.1 光学ディスクシステムの誕生
1.2 初期の課題
1.3 大容量化
1.4 小型化
1.5 要素のトリミング
1.6 分離原理の適用
1.7 リソースの活用
1.8 レーザの改良
1.9 DVDの誕生
1.10 CD と DVDの互換性確保

2. トレンド設計

2.1 機能分析
2.2 トリミング
2.3 X-構成要素

3. 終わりに

前半では、CDの開発の歴史をTRIZの観点から詳しく分析し、また最近のDVDの開発経過をレビューしています。そして、前半から後半へと切り換える著者の文は以下のようです。

「ここまでに紹介したのはすべて、技術開発の歴史のレビューである。このレビューの後で考えると、もし設計者たちがTRIZの方法論を使っていれば、設計に要した時間は大幅に短縮したと言えるであろう。

さていまから、筆者が行なったトレンド設計について述べたい。」

そして、ここに入れた中川の訳注は以下のようです。

[訳注3: 「トレンド設計」 (Trend Designing) という語は、新しい用語であると思う。TRIZでの進化の予測を武器とし、それに従いながら、一歩一歩確実に設計を理想に近づけていくやり方である。以下が本論文のハイライトであり、ここに説明している思考方法を著者は「トレンド設計」という言葉で提案しているのである。]

ぜひ読者のみなさんが、TRIZを武器とした「トレンド設計」という考え方を理解し、実践されるとよいと思います。そして、その考え方をみなさんの周りで設計に携わっている人たちに伝えて下さい。


 

レーザ光学ディスクシステムにおける開発の観点とその分析

セルゲイ・フルシチョフ著、 野口 江、 中川 徹 訳

和文全訳: PDF 308KB、19頁

 

和文概要紹介: 中川 徹 2004. 6.16 掲載

 

英文ページ: 2004. 6.16 掲載

英文論文原文 (PDF 299 KB)

 


編集ノートあとがき (中川  徹, 2005年10月25日) (修正: 2005.10.31)

この和訳を掲載できるようになった経過を述べさせて下さい。

2年前のETRIA国際会議の後すぐに著者からの翻訳・掲載の許可を得ながら、その後なかなか翻訳の時間が取れませんでした。そこで、2004年6月に、原文と和文の概要紹介をとりあえず掲載し、それと共に、「To Do List for TRIZ」のページを作り、翻訳をして下さるボランティアの方を募集しておりました。しかし、To Do List はいまなお長くなるばかりです。

先月 9月17日に野口さんからはじめてメールをいただき、(どれかの) 論文の和訳のボランティアとして手を挙げていただきました。

私が野口さんにお願いしたのが、このDVD光学系の論文の和訳でした。光学は野口さんの専門ではなかったのですが、技術用語をいろいろ調べてくださり、1週間後に訳の初稿、その2週後に第2稿をいただきました。この段階で中川が原文と対照しながら訳を推敲したのですが、そのときの私の感想は以下のようでした。

「... Sergueiの文は、読めば読むほど不思議な文だと思います。英語としては文法のミスが一杯あるし、単語の選び方も必ずしも適切でないのですが、一つ一つの文は明確な意図をもち、文と文との論理的な繋がりが非常に明確で、全体としてはまったく誤りのない明瞭な文章になっていますね。

野口さんの訳が、著者の意図を的確に捉えて、簡潔で適切に訳して下さっているので、非常に読みやすいと思います。中川もできるだけの注意をして文を読み取り、推敲させていただいたつもりです。 ...」

野口さんがさらに見出しと目次を作って下さり、訳文は原文よりもずっと分かりやすくなりました。今日いただいた野口さんのメッセージはつぎのようでした。

「半導体メーカーでシステムLSIの開発に携わっています。TRIZは日本で紹介され始めた頃から興味を持っていましたが、仕事で活用するまでには至りませんでした。そこで今回、TRIZの勉強を兼ねて論文の翻訳をさせて頂きました。専門用語では苦労しましたが、TRIZと翻訳の両面で大変良い勉強になりました。... 成果が形になって見えるのは嬉しいものです。」

ぜひ沢山の読者のみなさんに読んでいただけることを願っております。

 

本ページの先頭 和訳全文 PDF 和文概要紹介 2004. 6 英文紹介ページ 2004. 6 英文原文 PDF ETRIA TFC2003 国際会議報告

Hyo June Kim 発表 2003年9月

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最終更新日 : 2005.10.31.     連絡先: 中川 徹  nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp