高原論文

生命が宇宙で生き延びるための 世界観 , 態度と論理

高原利生、
FIT 2017 (情報科学技術フォーラム)、O-018、2017年 9月13日、東京大学

英文(論文、スライド)掲載、 和文スライド 掲載

掲載: 2018.8.30

Press the button for going to the English page.

編集ノート (中川 徹、2018年 8月29日)

本稿は昨年9月の高原さんの発表論文です。高原利生論文集第4集(2016年〜2018年)を掲載するにあたり、期間の中間にあたる本稿のスライドを掲載しておくことが、著者の研究の発展を理解するのに、必要・適当と判断しました。本稿はもともと英文論文2頁と英文スライド30枚で発表されたもので、それらを今回英文ページに掲載しています。和文はスライド30枚をここに掲載します。また、本ページ末尾に、著者の論文解題(2018年4月提出)を掲載しておきます。

 
本ページの先頭 スライド先頭 スライドPDF 論文解題

『高原利生論文集』第4集(2016年〜2018年)

    英文ページ

                                  

 発表スライド(和文)     スライドPDF

 

    

 

    

 

    

 

    

 

    

 

    

 

 

    

 

    

 

    

 

    

 

    

 

    

 

    

 

    

 

    

 


                                  

 論文解題 (高原利生、2018年 4月12日)

注: 高原利生論文集第4集(2016年〜2018年) の論文解題より、本発表の部分を抽出した。

 

[41] [FIT2017] TAKAHARA Toshio, “World View, Attitude and Logic of Life to Survive in the Universe”, FIT2017, 東京大学, O-018, 2017.

高原利生:「生命が宇宙でき延びるための 世界観 ,態度と論理」

     英文論文2ページ  Taka-41-FIT2017-eP-170929.pdf
     スライド英文30ページ Taka-41-FIT2017-eS-171029.pdf
     スライド和文30ページ Taka-41-FIT2017-jS-171207.pdf
     

[概要、解説、解題]:以下は、本稿の概要、解説、解題を兼ね、これだけ読んでも意図と概要が分かるように心がけた。発表は、「情報システムと社会環境」セッションであった。

1.はじめに

ここで扱う知的生命とは、1) 我々がコンタクトできるもの、2) 次の要素を持つものとする。
     世界観を持つこと,
価値観 (種の存続- 生命?) ,
対象化の態度と行動,
論理
全ての知的生命を扱わない。1) 地球人と似た知覚や、2) 生き残るために(言語による)思考を持たざるを得なかった型の生命に限定している。蟻のような生命は扱わない。

知的生命は、突然の変化や日常的変化のある多様な環境に生きている。従って生命の存続には次の二つが必須である。
    ・突然の危機対応
・日常的運動や環境による生命と他の関係がもたらす全ての問題の解決

2. 知的生命の論理

生きることは、世界観を持つこと、態度、論理、行動の連鎖である。
知的生命が生き残るための望ましい要件の一つは、論理としての根源的網羅思考と一体型矛盾の理解である。(ほぼ、全体の半分を使って根源的網羅思考と矛盾(特に一体型矛盾)の説明をしている)

3. 生命が宇宙で生き延びるための世界観、態度

生命は、惑星や母星の運動などによる突然の変化と日常の変化という多様な環境下で生きている

3.1 生き延びる第一の要件は、太陽嵐、巨大隕石衝突など突然の危機への対処である。この対策の具体的検討はしない。

3.2 生き延びる第二の要件は、日常の変化から生じるあらゆる問題を解決することである。解決行動のための世界観、態度を検討する。世界観は、過去、現在、未来についての事実観と価値観の共同観念で、価値観、潜在意識、感情に影響する。

以下、論理と、歴史の総括の二面から考察する。弁証法の仮説の一つによると、歴史と論理は、大まかには一致する。ヘーゲルは、物事は自らの持っている論理どおりに発展していくと考えた。実際にこのヘーゲルの命題が成り立つ長い時間粒度がある。
論理的に、対象化の反対概念が一体化であることも、大きな発見であった。
歴史の中で、対象化が農耕によってはじまり、たまたま、物々交換の発生によって所有という一体化、神への一体化が起こる。後に一体化概念をおこす対象化概念が、人の発生後の殆どの時間を経過したのち、農耕によって起こったことも偶然、それから数千年たって一体化の原型が起こったのも偶然である。そして今、対象化による様々な不具合が起こっている。以前の不完全な一体化を完全な一体化にしながら、対象化と一体化の統一が求められる時代になった。一体化が、対象化をも新しい段階にしていく。これが今の問題を解決する。

FIT2016などで書いて、説明不十分だった内容の裏付けの一部が、FIT2017でできた。また、一体型矛盾は必ずしもお互いを発展し続けるとは限らず悪化し続けることも分かったので、一体型矛盾の記述を変更している。
スライドでは、論文に書ききれなかった根源的網羅思考の概要をやや詳しく述べた。また根源的網羅思考と矛盾は定式化が簡単で、抽象化などをAIに取り入れることができることも触れている。

 

 

本ページの先頭 スライド先頭 スライドPDF 論文解題

『高原利生論文集』第4集(2016年〜2018年)

    英文ページ

 

総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート     (D) フォーラム Generla Index 
ホー ムページ 新着情報   子ども・中高生ページ 学生・社会人
ページ
技術者入門
ページ
実践者
ページ

出版案内
『TRIZ 実践と効用』シリーズ

CrePS体系資料 USITマニュアル/適用事例集 サイト内検索 Home Page

 

最終更新日:  2018.8.30     連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp