1章  ビジネスモデルって何?

 

情報技術が飛躍的に発展し、流通EDI(電子データ交換)の技術基盤や制度も整備され、流通業務の効率化がますます進んでいる。また、インターネットによるいわゆるWeb流通関連の新規事業が脚光を浴び、それに伴って次々と新しいビジネスモデルが登場している。

一般にビジネスモデルとは、情報技術を駆使した新しいビジネスの方法やそのシステムとされ、インターネットを利用したオンライン・ショッピング(またはバーチャル・モール)やオークション方式などが続々と登場し注目を集めている。

そのなかには、ビジネス上での新方法やノウハウを自社または開発者の知的財産として防衛するためのものとしてビジネスモデル特許というものがあり、インターネットでの商品注文の方法であるワンクリックオーダーや逆オークション等がその代表例である。生産分野では、トヨタのいわゆる「カンバン方式」(発注指示カードによる生産・在庫管理法)も以前から新し方法として世界的に有名であったがこれも特許を取った。ビジネスの方法やシステムが特許の対象になる時代になった。


  このようにビジネスモデルといった場合、実にさまざまな捉え方がされていて、現在、各領域の人々がそれぞれの立場からビジネスモデルという語を使っている。では、いったいビジネスモデルとは何なのだろうか?

結論から言えば、ビジネスモデルを広く捉えたい。流通分野でみると、それは特許を取得するか否かを問わず、たとえば、マーチャンダイジング業務における効果的な棚割システムといったものから、POSシステムとEOSを結合した自動発注システムもビジネスモデルとしてあげてもよいと考える。さらにはトータルな流通コストを低減し一層の顧客満足への対応を目指すサプライチェーンマネジメントや、具体的な企業をあげれば、数多くの新しいビジネス方法を取り入れている購買代理商社としてのミスミという企業のシステムも、広い意味ではビジネスモデルに当たるとみてよいだろう。


 翻って考えれば、今では当たり前になったスーパーマーケットという小売業態や宅配便システムもビジネスモデルの前身だったのではないだろうか。それらは別に特許を取るといったことなく、流通分野での新業態開発とか新しい流通システムとして登場し周知のものとなっていったのだった。

そして今や、次に示すような新しい企業や画期的な方法による事業展開をする企業が次々と登場している。21世紀に入って、「インターネットをはじめとするIT活用という情報環境」「アウトソーシング」「徹底したダイレクトマーケティング志向」などがそれらの登場を促している。これらの企業の行動は、従来の経営資源消耗型による企業間競争からの脱皮とも言えよう。

 

注目事例企業

  サンビック(化粧品・日用品卸売業)

  プラネット(日雑業界VAN)

  ラクーン(On-Line激安問屋)

  ASKUL とコクヨ

  ユーザーズクラブ 松下

  マピオン

  CTIの活用企業(再春館製薬など)

  トステム

  インターネット・ショッピングモール(アマゾンドットコム、楽天市場など)

  オンラインスーパー

  ミスミ

  イーディーコンドライブ(新プロジェクト組織企業)

  イタリヤード(アパレル・バーチャルカンパニー)

  オーネット(大田区共同受注ネット)

  花きネット

  光輝(インターネット物流会社))

  サンリット(アパレルVAN)

  オリオン(地域流通VAN

  平和堂(SCMの事例)

  菱食(物流センター)

  花王(情報ネットワーク型マーケティング)