大阪学院大学 学部学科・研究科

経営学部 ホスピタリティ経営学科

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2010年11月16日更新

茶道を通じてホスピタリティの心を学び、良きコミュニケーションの"道しるべ"を説く 「ホスピタリティ・コミュニケーションⅠ」

紡いで行くホスピタリティ・コミュニケーション
茶道の講義の様子

 2010年度後期も、「ホスピタリティ・コミュニケーションⅠ」では、表千家教授中島宋美先生をお迎えし、座学と実技を行いました。

 「ホスピタリティ・コミュニケーションⅠ」は、ホスピタリティの心を学び、良きコミュニケーションの"道しるべ" を説く科目と位置付けております。

 そこで座学では「茶道に見るホスピタリティ」のタイトルで、お茶が日本にもたらされた歴史的な経緯と、「お茶をギャンブル(闘茶)として楽しんだ大名や僧たちがいた」等、ときには歴史上のエピソードを織り込んだ話から、茶を通してみた昔の人々の日常は、人間として大切なこころ磨きの場でもあったし、その積み重ねの結果が茶道の大成となったことを学びます。

 日本における「おもてなし」がどのような場面で行われたか。 例えば、四国八十八ヶ所を巡るお遍路さんへの「お接待」に見られる「おもてなし」やどこの家庭でもみられた、季節の寒暖に応じて、来客に暖かい茶、冷えた茶を出した日本流の「おもてなし」、飲食店でマニュアル通りに出される水でも、出す側の心遣いがあれば「おもてなし」になること等、ホスピタリティは特別なことではなく、日常的に行われる「相手への思いやり」であることを学びます。

 このお茶を呈する「おもてなし」の習慣は安土桃山時代にポルトガルの宣教師によって、ヨーロッパに紹介され、「ホスピタリティ」となって里帰りし、現在では、日本でも「おもてなし」より「ホスピタリティ」が取り上げられることが多いようです。

 多くの例題や問題提起をし、学生が自ら考え、自分の言葉で発話する機会を多く持っています。 話すこと、相手の考えを聞くことが、コミュニケーションの第一歩であり、「ホスピタリティ」とは何かを理解し、誰もが祖先から引き継いでいるホスピタリティのDNAが芽吹くことを期待しています。

 講義内で実施されている茶道の実技では、畳に座るのも初めてという学生にも、お辞儀の仕方、茶室への入り方、お床の拝見と云った形から学ぶ場を提供し、どの学生も素直に瞬時にきれいな所作を見せてくれます。お茶を点てると云う単純な作法の中に、「相手への思いやり」を確認できるささやかな機会となっているようです。

 お辞儀一つでも相手の心に響くことがあることを学び、自らの心磨きが如何に大切かを学ぶことは、実社会でのいかなるマネジメントにも大きな助けになるはずです。理論と実践がマッチするには時間がかかることでしょうが、このささやかな体験が学生達の「ホスピタリティ力 」を発揮する時の一助になる日が必ず訪れることを願っています。

茶道の講義の様子 茶道の講義の様子
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