大阪学院大学 学部学科・研究科

経営学部 ホスピタリティ経営学科

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2015年07月07日更新

ブランド・マーケティング(担当:稲田)の産学連携授業
~"Kiyora EGG Bar Stand"のプロモーションアイデアを考える~

 ブランドマーケティング(担当:稲田)の講義において、株式会社アキタ経営戦略室室長の山崎俊明氏をお迎えし、産学連携の授業を実施しました。なお、山崎氏は本学のOBでもあります。

 今回の産学連携授業は、まず山崎氏より株式会社アキタのブランド卵「きよらグルメ仕立て」のこれまでの取り組みと"Kiyora Egg Bar Stand"のプロモーション展開について説明があり、次に"Kiyora Egg Bar Stand"のプロモーション戦略のアイデアについて受講学生が4人ずつのグループに分かれてディスカッションを行い、最後にプレゼンテーションを行うというものでした。(なお、本学で"Kiyora Egg Bar Stand"の学産連携による実演販売の取り組み(下記、参考)を行いました。)

ゼミの様子 ゼミの様子

 株式会社アキタはヒナ・飼料・鶏卵生産・検査・出荷までの工程を全て自社で行う「完全直営一貫生産システム」を業界に先駆けて構築しており、衛生管理としてHACCP方式でサルモネラ菌をチェックし、生産・流通過程まで情報をさかのぼることができるトレーサビリティと連動するなど、「安全・安心なたまごづくり」を追求しています。

ゼミの様子

 株式会社アキタが展開しているブランド「きよらグルメ仕立て」は、卵の「コク」、「旨み」、そして黄身の「色」にまでこだわり、それを科学的な測定結果やブラインド・テイスティング評価より他社よりも優れていることを証明しています。「きよら」のブランド価値をさらに知ってもらい高めるために、例えばクックパッド(cookpad)と「きよら」を使った「たまごレシピ」企画や、日経WOMANの「卵かけごはん食べ比べランキング」で2位を獲得するなど、様々なコラボレーション戦略やコミュニケーション戦略を採用しています。中でも、世界No.1レストランと評される「noma」に認められ、初のオフィシャルサプライヤー契約を締結するなど、食材メーカーとしての存在意義を前面に押し出した取り組みにチャレンジしています。

 現在取り組まれているプロモーションの1つに"Kiyora Egg Bar Stand"があります。専用の移動車(写真1)で専用の調理器具を使って「きよら」卵をスティック(バー)状に調理した"卵焼き"(写真2はイメージ)の販売を行っています。メニューには、プレーン、ハム&チーズ、ベーコンチーズなどの種類があります。

ゼミの様子 ゼミの様子

 このプロモーション戦略について有効なアイデアを考えることが、今回のブランド・マーケティングの課題でした。受講生は30分という短い時間の中でディスカッションしました(以下、ディスカッション風景です。山崎氏が身を乗り出す場面も...)。

ゼミの様子 ゼミの様子 ゼミの様子
ゼミの様子

 実際に、提案されたアイデアの例として、
・食育として幼稚園、小・中学生(をもつ保護者)への試食プロモーション
・"きよらでつながる家族の絆"をテーマに親子の料理教室の開催イベント
・ターゲットを女性に置いた美容("たまご肌")のアピール
・きよらエッグバーのメニュー開発を競う"きよらエッグバー総選挙"
・商品を愛してもらうためのアーティスト(アイドル)による"君(黄身)が好き"キャンペーン
・一家に1台"みんなでパーティ"オリジナルエッグバーを楽しむ
・販売場所として人の集まる場所(駅、お祭り、学祭、公園、屋台、コンサート会場、ショッピングモール、テーマパークなど)での展開
など学生の視点から数々のアイデアが出されました。山崎氏にも関心をもって聴いていただき、それぞれの発表にコメントをしていただきました。山崎氏から「これまで取り組んできたことや現在取り組もうと企画している中に、みなさんが出されたアイデアに近いものがあります」と話され、双方向で活発な議論を通して、学生視点の中にも実務にも通じるアイデアがあったことを賞賛されました。そして「すべて実施できればいいが、実際には様々な観点から最も効果のあるものを1つ選ぶ必要があり、そのためには論理的に考え、整理することが大切です」と実務的な示唆を与えていただきました。

 最後に、ブランド論ではコモディティ化への対策やイノベーションが研究のトピックとなっていますが、株式会社アキタの取り組みは、すでにコモディティ化している卵という食材・商品に対するブランド化の挑戦といえます。ブランド・マーケティングの講義では1回1ケースを通して考察しているのですが、今回の内容は、ブランド戦略を考える上で理論的にも実務的にも多くのヒントが隠され、貴重なケースといえます。講演内容に加えて、産学連携を通して学生にも貴重な機会を提供してくださった山崎俊明様ならびに関係の皆様に心よりお礼申し上げます。

参考:
◎学産連携企画「Kiyora EGG Bar」の販売 実施報告
   https://www.osaka-gu.ac.jp/news/2015/06/kiyora-egg-bar-rep.html
◎産経新聞(2015年6月22日掲載)
   http://www.sankei.com/economy/news/150622/prl1506220084-n1.html
◎鶏鳴新聞(2015 年7月5日掲載)
鶏鳴新聞

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