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研究活動

平成25年度 第1回研究会                 実施:2013年6月29日



平成25年度の第一回目の研究会は、6月29日土曜日の午後、早稲田大学理工学術院(西早稲田キャンパス)にある内田悦生先生の研究室に隣接する会議室で行われました。今回の研究会は、当初からの研究プロジェクトである
「イラク古環境」と、今年度より新たにプロジェクトとして加わった「スレイマニヤ」の両グループのメンバーが一同に会して行われました。今回も、内田先生のご配慮により用意された昼食をともにしながら、まず新メンバーの紹介や自己紹介のときがもたれ、和やかな雰囲気のなかで会合が始まりました。
最初の議題として、研究代表者の渡辺千香子氏(大阪学院大学)より、今年度の活動計画と予算配分について報告がありました。続いて、ウィーン大学で行った共同文献調査(3月)と、イラク・クルド自治区のスレイマニヤ博物館での共同研究(3月)についての報告がありました。また、前年に研究協力者のハイダル・オレイビ氏がイラク南部において採取した河泥のサンプル分析についての報告も行われました。休憩をはさんで研究会の後半においては、今回より新たにメンバーとして加わられた小泉龍人氏(国士舘大学)が、長年ご自身の研究プロジェクトとして、土器焼成の実験結果の詳細について興味深く紹介をしてくださいました。当日のご報告のタイトルは、「北メソポタミア銅石器時代の土器分析−胎土組成、焼成温度、彩文顔料−」というものでした。
研究会も終わりに近づきましたが、ここで、クルド自治区のスレイマニヤから考古学関係者をご招待し、国際シンポジウム「クルド自治区における近年の考古学調査」が10月末に東京(筑波大学東京キャンパス)と京都(京都ガーデンパレスホテル)で行われるとの告知がありました。クルド自治区のスレイマニヤには考古学博物館があり、その現状を知るまたとない機会となりそうです。また、「スレイマニヤ」プロジェクトを進めていくためには、人的交流も不可欠ですが、そのためにもこのシンポジウムは意味があるものとなりそうです。最後に、今年度に申請を目指す「イラク古環境」前年度申請等について討議がなされ研究会は幕を閉じました。それぞれの報告等の詳細に関しては、本ニュースレターのなかの記事をどうぞご参照ください。   
 (井啓介)


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