平成11年12月16日
                              改定履歴は末尾
 
    大学教育マルチメディアコンテンツ開発研究会研究計画討議のためのメモ
 
1.基本的考え  「大学教育マルチメディアコンテンツ開発研究会」設置のご案内
                            平成11年10月8日
 
2.討議事項
2.1.大学教育の現状  大学経営の課題、教育内容、現在の学生の実態、その他
  大学経営の課題  小子化 → 入学希望学生の減少
  学生の実態:TV時代に成長した学生の意識等
  各大学ともメインキャンパスは郊外にある状況から、サテライト教室を都心に設置
    学部、大学院学生だけでなく社会人対象の生涯学習にも力を入れ始めた。
   →遠隔講義方式の導入、マルチメディア教材の導入の必要性が生じた。
 
2.2.対象分野     主に人文・社会系の学部・学科
  理工系学部の教官等は、技術的にも関心があることから取り組んでいる大学・学部が多
  いが、人文・社会系は全体に関心が薄く取り組みが遅れている。
  
2.3.対象とする学生
     ・通常の学部学生、大学院生
     ・社会人学生   郊外のキャンパスでは通学困難。
     ・生涯学習:一般社会人など
     ・その他
2.4.大学におけるマルチメディア活用の位置づけ
     ・予算  コンテンツ制作費が認知されているか?
     ・推進体制
         コンテンツ制作サポート体制
         Teaching Assistant制度の導入の必要性
              一部学生をアルバイトの形で活用している事例あり。
         最近は各大学ともいろいろな設備を導入しているが、その活用は?
           実態:特定の人しか使っていない。 
           → 多くの人に使って貰うには、設備利用のアシスタントが必要。
     ・法制度上の問題の有無と解決の方向
       制作されたコンテンツの権利者は?  制作費の負担は誰か? 著作権は?
             大学、教官、その他制作関係者の相互関係
2.5.カリキュラムの見直し
     ・各大学相互間での共通性と各大学の個性・特徴の発揮  2.7に関連
     ・シラバスの作成と学生への提示
       現状は印刷物 学生がどれだけ見ているか?
              他大学には公開されていない。一部の先生はWEBに掲載。
     ・教授等教育する側の意識(マルチメディアコンテンツの活用等についての)
        教育する側においてもまだ認識は低く、活用するにはノウハウの積み重ね
       も必要。やって見ることが必要。
     ・教室での講義・演習の内容、方法等の見直し
        教育手法の見直し  黒板・紙だけからマルチメディアも活用へ
        学生の学習意欲の引き出し、理解促進のために
       これまでの遠隔講義実験、マルチメディア教育実験と言われているものの
      多くはTV会議システム方式の域を出ていないものが多い。
       マルチメディアを本当に有効活用すれば、マスプロ教育の脱却や個々の学生
     のニーズに対応した教育を実施出来る可能性があるはず。
 
2.6.教育環境の見直し
     ・研究室等の環境整備
     ・教室の情報通信環境整備 
          従来の紙による教材を前提とした教室の環境が主
          プロジェクターなどを利用するためには、照明環境も見直しが必要。
     ・LAN端子の整備
     ・学生の情報リテラシー向上の教育
       WEBにアクセスするためのブラウザに慣れていない学生も少なくない。
           → Teaching Assistant が必要。
     ・学外からのアクセス環境整備  学生の負担、ネットワーク管理の問題
 
2.7.マルチメディアコンテンツの相互利用
     ・各大学のカリキュラム等との関係(2.5.項)
         ただし、学問分野によりマルチメディアコンテンツの相互利用のやり
        易い分野とそうでない分野がありそうだ。法学・経済学は取り組みやすい?
     ・マルチメディアコンテンツ作成支援
     ・相互利用促進のためのサポート体制  → コンソーシアム
     ・コンテンツの相互公開阻害要因
       大学としての管理上の問題、コンテンツの権利処理、
       蓄積・交換サービス体制がまだ存在しない。
 
2.8.その他
1)技術的問題
 各種ツールの現状  コンテンツ制作ツールはいろいろ出てきた。
 成績管理ソフト:市販のものも出ている。
 中国文学、日本の古典文学などでは漢字の制約あり。
 
2)関連分野等
 京都市デジタルアーカイブ構想
 京都大学コンソーシアム
 コンテンツ教材の事例  ハーバードビジネススクール
             米国経済学教科書の付録:Stduy GuidはWEBでアクセス
 外国の社会学学会でも同様の動き
 初等中等教育における検討:特に総合学習の時間における活用
 コンピュータ民族学
 園部町マルチメディアキャンパス実験
 
2.9.当研究会の活動の方向(案)
 関西を中心に先進事例の収集
 シンポジウムの開催
 共同で取り組めるプロジェクトの設定
 
 
2000/02  岩戸  主に2月9日の議論を元にして