大学教育マルチメディアコンテンツ開発研究会
  第5回開催のご案内
1.日時 平成12年7月14日(金) 14:30-16:30
2.場所 大阪産業大学梅田サテライト 大阪駅前第4ビル22F
3.議題
3.1.当研究会の今後の運営について
3.2.新メンバー紹介
3.3.発表:情報社会におけるこれからの教育方法
<発表者>関西大学教授 久保田賢一
<発表の概要>
21世紀を目前として、教育のありようが大きく変わろうとしている。初等、中等教
育では、従来の教科の時間を削減して、「総合的な学習の時間」や「情報教育」が新
しく導入される。高等教育においても、大学全入時代をひかえ、学生評価の導入やA
O入試など、新しい教育の方向を模索している。
 このような教育における改革は、情報技術(IT)の導入とセットとなり、進めら
れている。コンピュータを導入し、ネットワークやマルチメディア環境を整え、これ
までの閉じた教室空間を外に開かれたものにしていこうとしているが、その試みが円
滑に行われているわけではない。機械・設備だけを整えても、それを円滑に運営して
いくための制度やシステムが整備されなければ、せっかくの設備も無駄なものになっ
てしまう。加えて、それらを活用する教員や学生の考え方や価値観が情報社会にあっ
たものに変容していかねばならない。
 学校における教育改革の困難さとは対照的に、社会に目を向けると携帯電話やイン
ターネットは急速に発展し、どんどん私たちの生活の中に入り込んできている。電子
メールは日常的に使われるようになり、多くの学生たちにとってインターネットは生
活の一部となっている。携帯電話は学生たちの必需品になり、車中や街角で彼らが携
帯電話に向かいインターネットを利用する光景はもう珍しいものではなくなった。し
かし、情報技術の進歩が、豊かな生活に必ずしも直結しているわけではない。ネット
ワークで結ばれる私たちの生活の関係性は、かえって希薄になっていくようにも見え
る。
 このような急激に変化する社会状況や教育改革を、私たちはどのように捉え、どの
ように対処していったらよいのであろうか。本報告では、近代の枠組みを脱構築する
ために、『構成主義』というパラダイムを取り上げ、これからの教育方法を展望する。
また、大学における実践を事例に教育コンテンツを改善していくための学習環境デザ
インについても言及する。