Date: Mon, 08 Jan 2001 11:08:13 +0900 From: IKEDA Nobuo To: itme-auction@e.u-tokyo.ac.jp Subject: Re: 提言第一稿 Reply-To: itme-auction@e.u-tokyo.ac.jp 奥野さんのお話がやっとわかりました。 ただ、実際にあれだけの落札がついたということは、正常利潤をはるかに上回る 利潤を業者が期待したということですね。この理由としては、3Gの技術的な優位 性による製品差別化などの「正常」な要因のほかに、「談合」によって新規参入 を排除して市場分割しようという要因も大きいと思われます。Klempererも指摘 するように、少なくともオランダとイタリアではそうした行動が起こった可能性 が高い。 この場合、オークションの時の行動は、限界費用だけではなく、オークション後 の市場構造にも依存します。たとえばドイツ・テレコムがあらゆる犠牲を払って 免許を4つぐらい取って新規参入を排除すれば、あとは気心の知れた既存業者と ほどほどの競争を行って市場分割できるわけです。そのためには、どんな犠牲を はらってでもE-plusを排除すべきで、途中までせり上げてあきらめたのは最悪の 選択でした。 結局、料金とそこに含まれるレントは、需要の価格弾力性と、どの程度談合が可 能かというような市場の構造で決まるので、いずれにせよ免許料は無関係です。 上の二つの要因から考えると、価格競争が激しい市場で巨額の固定費を負った英 独の3G業者は、ネグロポンテも指摘するように、「始める前から破綻している」 といえるかもしれません。免許を転売して脱落する業者が出て、PCSのCブロック のような結果になる可能性も否定できません。 -- Ikeda, Nobuo GLOCOM, International University of Japan. http://www.glocom.ac.jp World Wide Vision Initiative. http://www.wwvi.org