From: "M. Okuno-Fujiwara" Date: Sun, 07 Jan 2001 09:36:59 +0900 To: itme-auction@e.u-tokyo.ac.jp Subject: Re: 提言第一稿 Reply-To: itme-auction@e.u-tokyo.ac.jp 奥野です。 私が馬鹿なのかもしれませんが、 >> 第一は、サンクコストの問題です。サンクコストとは、釈迦に >> 説法ですが、支払ってしまったコストのうち、回収不可能な部分です。しかし、フェ >> ア・バリューに対応する部分はリセール可能ですから、それを超過する部分がサンク >> していることになります。 > >一般的な設備投資ならそういう議論が成り立つでしょうが、免許はきわめてクリ >ティカルな生産要素で、これをリセールすると、まったく営業ができなくなりま >す。したがって、少なくとも営業を始めた後は免許をリセールすることは不可能 >なので、免許料はすべてサンク・コストと考えたほうがよいのではないでしょう >か? リセールした先が営業ができないと言うのは、電波業界(次世代携帯など)の参入に今後 も免許制度が残るということをおっしゃっているのでしょうか。あるいはスウィッチング ・コストのことをおっしゃっているのでしょうか。そうなら、前回の私の議論で、フェア ・ヴァリューから利用者のスウィッチング・コストを差し引いた額までは、市場から回収 可能であるということにならないのでしょうか? > >また、これを回収可能な固定費と考えても、教科書的にいえば料金は限界収入と >限界費用で決まるので、いずれにせよ免許のコストは「価格決定の方程式には入 >らない」と思うのですが・・・ 完全情報の世界で、事前にベルトラン競争(競争入札)を行えば、固定費用分を損するこ とになるまで入札価格は下げません。逆に、事後的には、寡占が成立していますし、次の リース期間までは新規参入のない寡占状態が続く訳ですから、(一時的なシェア拡大競争 が起こることはあっても、長期的に)損をするような価格がつくわけがないと思います。 従って、私は価格は平均費用に落ち着くと思っているのですが・・・・ 奥野 <><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><> Masahiro Okuno-Fujiwara, Faculty of Economics, University of Tokyo Tel: +81-3-5841-5647, Fax: +81-3-5841-5521 (Faculty of Economics)