From: "yasunobe-shin" To: Subject: RE: 提言原稿第1.5版 Date: Fri, 12 Jan 2001 17:47:40 +0900 Reply-To: itme-auction@e.u-tokyo.ac.jp 安延です 第1.5稿に対するコメントです。 具体的には、鬼木先生のご指示通り、ワードに埋め込むスタイルで 直接、お送りしておりますが、議論の共有のために、こちらにも コメントさせていただきます。 1)重箱コメントですが、「背景」のところで、電波利用は「光ファイバと補完的な   アクセス手段である」と同時に「ラスト1マイルで有効な市場競争を喚起し、   iT戦略会議の掲げる超高速インターネットインフラ整備を実現する有力かつ   限られたツールである。」ということを強調していた方が良いと思います。   これは、世の中への主張力とIT戦略会議のメンバーへの訴求力を意識   しているだけですが。 2)これは、電波資源の再配置のところかもしれませんし、あまりに生々しい   のですが、皆様への情報(すでにご存じの方も多いと思いますが)として   NHKが割り当てを受けたCS放送の帯域が「圧縮技術の進歩」のために   余り、民間事業者に転売した(事実)として批判されたことがあります。   これは、「無料で入手した国の資源」を「公共放送機関」が「対価を取って   市場に転売した」ということであり、ゆゆしき問題だと考えますが、2ページ   あたりに、単に利用効率が悪い(=平屋が建っている)だけでなく、   「本来、割り当てた趣旨と逸脱して電波資源が利用されているような事態   さえ発生している」といったことを指摘しても良いかもしれません(ちょっと   刺激的ですが) 3)現制度の問題点の項では、「政府当局の割り当て方式は、非効率な   電波利用をもたらしている」という指摘は、そのとおりだと思いますが、   鬼木先生自身も、電波に比較的余裕があった今まではこれでも良かった   と書かれている点、今、問題が非常に大きいといった書き方をすると   総務省(=郵政省)の無用な反発を招く可能性がある点を考えれば、   「現状の割り当て方式をそのまま維持すれば、今後は、致命的な   非効率と不平等を招く」という風に、今後の話にした方が良いように   思われます。 4)この研究会の当初の議論であったように、提言の目的は、あくまで   「効率的な電波資源の利用とそれによる有効な市場競争の促進」  ですから、オークションのメリットの部分に「財政収入の増加」には、   敢えてふれておられないのだとは思いますが、結果として財政収入   があがることは事実ですし、他の部分にも書かれているように、   その収入が「減税」などの一般財源として用いられれば国民福祉   は増加するわけですから、ここで掲げるくらいは構わないのではないか   という気もしますが、いかがでしょう? 6)「問題点」のところで、「価格転嫁が起こる可能性」と「Winner's Curse」   について、非常に reserved かつ良心的な言い方になっていますが   やや、弱いような気がします。池田先生も言われているように、英独の   落札価格は「判断&戦略ミス」との評価が一般的であり、また、   米国でも、特に価格の著しい上昇が観察されている訳でもないようですから   ここは、池田先生の仰るような書き方で良いのではないでしょうか? *********************************************************** 安延 申(Shin YASUNOBE) Executive Director, Stanford Japan Center-Research 52-2, Hoshoji-cho, Okazaki, Sakyo-ku, Kyoto, 606-8333 JAPAN TEL : 81-75-752-7056 , FAX: 81-75-752-1120 e-mail: yasunobe@stanford-jc.or.jp President and CEO, YAS-Create Inc. Mobius Bldg., 2-4-8 Shiba-Daimon, Minato-ku, Tokyo, 105-0012 JAPAN TEL: 03-5777-8868, FAX:03-5777-8869 e-mail: shin@yascreate.co.jp ***********************************************************