Date: Sat, 06 Jan 2001 06:19:05 +0900 From: IKEDA Nobuo To: itme-auction@e.u-tokyo.ac.jp Subject: Re: 提言第1稿 Reply-To: itme-auction@e.u-tokyo.ac.jp 非常に完成度の高い提言だと思いますが、2点コメントがあります: 一つは「再配置」の問題をどうするかということです。ドコモの人々の話を聞い ていると、オークションよりも周波数が非効率な既存業者によって細分化され、 それを「巻き取る」のに多大な時間とコストがかかるのがいちばん困るようで す。鬼木さんの比喩でいうと、「土地収用」の問題ですね。具体的には、今は既 存業者が無制限に居座る事実上の権利を持っているわけですが、その権利の内容 や再配置の手続きを規定することです。これと(収用した土地の)オークション を一体で提案したほうが、携帯電話業者の強い賛同が得られるでしょう。 二つめは、上と関連するのですが、「リース・オークション」というところまで 特定するかどうかです。私の意見では、この問題は「電波の権利をどう特定する か」という大きな問題にからみ、議論のわかれる所なので、オークション自体の 是非とはアンバンドルして議論したほうがいいと思います。たとえば「免許によ って与えられる<権利>とは政府からの賃借権であり、免許が切れた場合は電波 を政府にいったん返還する」と規定すれば、その<権利>をオークションする、 ということでよいわけです。 第一提言は、緊急に出して多くの人の賛同を得る必要があるので、なるべく最大 公約数的な内容にする必要があります。また第二提言は、非対称規制の問題に絞 って出し、オークションの方法については、「オープン・アクセス」が可能かど うかを含めて、半年ぐらい時間をかけて検討したほうがいいと思います。場合に よっては、これ自体が「IT戦略本部」のアジェンダでしょう。 -- Ikeda, Nobuo GLOCOM, International University of Japan. http://www.glocom.ac.jp World Wide Vision Initiative. http://www.wwvi.org