From: "M. Okuno-Fujiwara" Date: Sun, 07 Jan 2001 07:56:08 +0900 To: itme-auction@e.u-tokyo.ac.jp Cc: Jitsuzumi Toshiya Subject: Re:提言第一稿 Reply-To: itme-auction@e.u-tokyo.ac.jp 鬼木先生 �Uについては、以下の2点を除いて、忘れてください。 �Eについては、ラストワンマイルの問題は、できるだけ始めの方で強調してほしいと 思いいます。また、NTTなどの光ファイバー網と一緒にすることによって、各家庭 に届く拘束ネット網ができるので、それに公正な相互接続を強制することが、競争促 進上代時だということを強調してほしいと思います。 �Fについては、池田さんのメイルに対する返信に書きます。 奥野 Hajime Oniki wrote: >奥野様 > > 鬼木甫(大阪学院大/大阪大/関西大)です。 > > 以下、小生が賛成する点(I)と、必ずしも全部賛 >成しない点(II)に分けて書きます。(*)は、提言に >追加・修正予定、の意味です。IIについては、他の >方のご意見も待ちたいと考えます: > >I.  >(1) >>�Aヨーロッパの3Gオークションの評価については、競争促進や新ビジネス促進を >>あげる >>前に、まず「周波数割り当ての透明化に大きく前進した」ことを強調してほしいの >>ですが >>、それは事実ではないのでしょうか。 > > そのとおりと思います。米国でも同じでした。(*) > >(2) >>�B電波オークションの利点が1から5まで掲げられてある後に、「リセールを認め >>ない場 >>合と比較して、上記と同様の議論が成立するからである」という文章があるのです >>が、読 >>者にはちょっと意味が取りづらいと思います。「リセールを認めないと、電波利用 >>に関心 >>を失った事業者が所有し続けるなど、オークションを導入するメリットが消滅・減 >>退して >>しまうからである。」とでもいった文章の方が良いように思います。文章の内容は >>お任せ >>しますが、ご一考願えますか? > > たしかに分かりづらいところです。(*) > >(3) >>�DWinner's >>curseについては、「オークション時の勝敗の差」と定義するよりは、「電波 >>価値を事前評価が高すぎる企業が落札する」という定義の方が適切だと思います。 >> >>�Fいずれにせよ、ここと直後の部分は、価格転嫁されても、それは入札収入という >>形で政 >>府収入になり、財政再建に役立ち増税を減らせる。いわば国民は、税の代わりに高 >>価格を >>払うことになる。これに対して、オークションをせずに従来型の免許制度で行うと >>、電波 >>を手にした事業者は独占的な価格設定を行うから、国民は税も払い高価格も受け入 >>れざる >>を得ないと言う「踏んだり蹴ったり」状態になり、特をするのは、免許を受けた事 >>業者だ >>ということになる。という趣旨を強調していただくと良いと思うのですが。 >> >>�C<(価格転嫁の問題)」と>という部分は、<(価格転嫁)の問題」と>とすべ >>きでは >>ないでしょうか。また、高落札額の問題も同様です。 > > 同意です。(*) > >II. >(4) >>�@旧来の割り当て方式に対する批判と言うところで、「例えば、大部分のテレビ用 >>周波数 >>がメディアの系列会社に与えられるなど」という文章を入れたいと私は思います。 >>提言を >>マスメディアが取り上げてくれなくなるリスクと比較して、どちらがよいか即断し >>かねる >>のですが、この点に私は怒り心頭に発しています。 > > 「周波数の割当」と「放送局の系列化」のどちらが >歴史的に先に生じたかの問題があると思います[> >●●池田さん、御存知でしたら乞御教示]。他方、こ >れまで政府は新規テレビ局用の周波数の割当には >(周波数が余っているのに)きわめて消極的だったの >で、この点を批判することが考えられます。 > > >(5) >>�G提言の中に、「すでに免許を与えた電波で、その免許終了期限が3年以上のもの >>につい >>ても、2003年度末に免許を終了させ、その段階でオークションなど新たな仕組 >>みで電 >>波を再配分することを、現時点で公表する」という項目を付け加えてはどうでしょ >>うか? >>そうすれば、移し替えを考える必要があるのは、今後3年間になり、3年後にはよ >>り効率 >>的に電波全体を管理できるように思うのですが。 > > 免許にはいろいろ種類があり(たとえば航空会社、 >新幹線用、タクシー無線から予備校の放送教育用ま >で)、それぞれに設備投資と雇用が付いているので、 >よほどの非常時でないかぎりこの種の全般的「モラト >リアム」「ビッグバン」は困難と思います。範囲を限定 >(たとえば携帯電話用)すれば可能かもしれませんが。 >今後の研究会で検討しては如何ですか。(ちなみに小 >生は、電波資源配分制度の改革には、早くて10年以 >上かかると思っています。) > >(6) >>�Hラスト・ワン・マイルの解決法として極めて重要な問題であるという論点、談合 >>の問題 >>、相互接続の強制と接続料規制の問題、すべての電波を買い占めて独占しようと言 >>うイン >>センティブの問題、などが抜けているようにも思うのですが、如何でしょうか。 > > たしかに重要問題ですが、今回はトピックを絞るため >に割愛しました。ただし、「電波の独占的買い占め」に >ついては、第1稿の註(2)で触れてあります。 > >(7) >>�E価格転嫁の問題については、できるだけ理論武装をした方が良いと思います。落 >>札額が >>サンクされてしまうというのが、田中さんなどの御意見ですが、「サンクされるの >>は落札 >>額が回収不能だという場合」です。しかし、ここではリセールを明示的に主張して >>いるの >>ですから、サンクされるのはリセールで回収できない(つまりwinner's >>curseや予測の誤 >>りに基づく、正常価格からの超過額)部分だけになるはずです。私は、できれば >>「専門家 >>の間で諸説が分かられている」というのは、読者に対する説得力を失わせるので、 >>われわ >>れの意見をこのMLで火曜日までに決定し、それを最終案に繁栄したいのですが、 >>如何で >>しょうか。(>田中さん、今井先生、その他の方々、どう思われますか?) > > a. 「意見集約が望ましい」点については賛成です。(*) > > b. 理論武装(案)を提言付属資料として早目に作成 >   予定です。 > > c. 田中さん意見、ヨーロッパで池田さんがインタビュ >   ーした人の意見の「サンクコスト」は、「固定費用」 >   のことだと思います。「サンクコスト」は、主として物 >   理的な理由から、設備投資のように、再販価格・ス >   クラップ価格が取得価格を大きく下廻る場合の回復 >   不可能部分で、固定費用の一部になります。他方、 >   生産物・サービスの価格から「独立している」と通常 >   言われている(つまり限界費用に影響しない)のは、 >   固定費用で、ストックオークション代金(Winner's cur >   seとそれ以外も含め)の利子・償還分(リセールのと >   きは、リセール時点までの分)や、リースオークション >   の賃借料は固定費用に入るわけです。したがって問 >   題は、「固定費用が(オークションで)増加したときに、 >   生産物価格がどうなるか。」になるわけです。(●●こ >   の点について、モデル等を設定して分析しているペー >   パーをどなたか御存知でしたら、乞御教示) > >                              草々 > >========================================================= >氏名: 鬼木 甫(大阪学院大学経済学部教授/大阪大学名誉教授 > /関西大学客員教授) >連絡先: 〒564-8511 大阪府吹田市岸部南2-36-1 >                大阪学院大学経済学部 >Tel: (06)6381-8434(オペレータ内線5701、メッセージ預託は内線1359) >Fax: (06)6835-4422  Tel: (06)6835-4417 (自宅) >PC:  Windows98(文書ソフトはMSWord2000、一太郎9、WordPerfect7) >E-mail: oniki@alum.mit.edu >Web: http://www.osaka-gu.ac.jp/php/oniki/ >========================================================= > > <><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><> Masahiro Okuno-Fujiwara, Faculty of Economics, University of Tokyo Tel: +81-3-5841-5647, Fax: +81-3-5841-5521 (Faculty of Economics)