工夫はたのしい
(子どもたちと中高生のみなさんに)
編集: 中川 徹
最終更新日:
 2015年 6月26日

問題を創造的に解決するには
(学生と社会人の皆さんに)
          社会問題
編集: 中川 徹最終更新日: 2018年 12月13日

創造的な問題解決の方法
(技術者・研究者の皆さんへの入門)

編集: 中川 徹
最終更新日 2019年 1月10日

創造的問題解決の実践と方法論
(適用・推進の実践者の皆さんに)

編集: 中川 徹
最終更新日: 2019年 1月10日


このホームページは、創造的な問題解決の方法論の理解と普及のための、情報公開の場です。皆さんからの紹介記事、適用経験、論文、質問・意見などの投稿をを歓迎します。

English pages are accessible by clicking the buttons.
日本語と英語の双方向に翻訳して、グローバルな情報共有を目指しています。

編集: 中川 徹 (大阪学院大学 名誉教授)
最終更新日: 2021年11月20日  
http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/
 創設: 1998年11月 1日          


     visits since Nov. 1, 2005

  

  Editor:  Toru Nakagawa 
  (
Professor Emeritus, Osaka Gakuin Univ.)
  Last Updated:  November 20, 2021
   http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/eTRIZ/
 Established: Nov. 15, 1998   


4つの「入口ページ」を作りました。読者の方それぞれに親しみやすく、また適切な記事・資料にアクセスしやすくすることを意図しています。 Free xml sitemap generator

全体の新着情報(最近 12か月分)は本ページの下部にあります。各記事の性格を5色で区別します。   (旧 or 詳細) (2014. 9. 5; 2016. 4. 7)

工夫は楽しい

(子どもたちと中高生のみなさんに)

(1) おもしろいことがいっぱい
(2) よく見て気づく 
(3) なぜだろうと考える
(4) しくみを学ぶ 
(5) はたらきを知る 
(6) じぶんで工夫する
(7) りそうを考える
(8) いろいろな例をあつめよう
(9) じぶんで新しいものを作ってみよう
(10) 先生方と保護者の皆さんへの情報

問題を創造的に解決するには

(学生と社会人の皆さんに)

(1) 問題に取り組む必要性と意義
(2) 創造性とひらめき
(3) 創造的な問題解決の諸方法
(4) 問題とニーズをとらえる
(5) 問題を分析し、理想を考える
(6) 問題解決のアイデアを得て、実現を図る
(7) いろいろな適用事例
(8) 身近な問題、社会の問題への取り組み  社会問題
(9) 学びの場と情報源
(10) その他

創造的な問題解決の方法

(技術者・研究者の皆さんへの入門)

(1) 「創造的な問題解決」の目的と意義
(2) TRIZとは
(3) TRIZの情報源
(4) TRIZの歴史と現状
(5) TRIZの基本な考え方
(6) TRIZの知識ベースと諸方法
(7) TRIZの方法とその発展
(8) 適用事例
(9) TRIZを習得・実践するために
(10) 質問と討論

創造的問題解決の実践と方法論

(本格的に適用・推進している皆さんに)

(1)新着情報と本サイトの活用法(総合索引・検索など)
(2) TRIZ参考文献・リンク集・ソフトツール
(3) TRIZ関連ニュース・活動情報・学会報告

(4) TRIZ関連論文・解説・報告

(5) TRIZ関連適用・推進事例
(6) TRIZ教材、講義ノート
(7) TRIZ/CrePS 方法論資料
(8) TRIZフォーラム(通信、意見、討論、など)

総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 TRIZ関連サイトカタログ(日本) ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート (D) フォーラム   サイト内検索 Generla Index 
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出版案内『TRIZ 実践と効用』シリーズ

CrePS体系資料 USITマニュアル/適用事例集 Ed Sickafus博士記念アーカイブズ WTSP プロジェクト 世界TRIZ関連サイトカタログ集 Home Page

  新着情報     [最近 12ヶ月以内の記事の簡単な紹介。印は最近3ヶ月のもの。]

    

2021年

 WTSP:  世界各国TRIZサイト探索(第4ラウンド)のまとめ(中川 徹)   (2021.11.20)

本年の5月以来、「世界各国のTRIZ(関連)サイトのインターネット検索(第4ラウンド)」を実施してきました。その状況やデータは英文ページ にだけ掲載し、和文ではトップページに概要を載せるだけにしてきました。このたび、7か月掛けて、全世界の52か国と3言語グループの探索結果を得て、一旦完了といたしました。そのまとめの結果、およびそれから見た「TRIZの世界展開の概要(中川所感)」を、英文ページに掲載しましたので、参照ください。 本和文ページには、英文ページでのまとめのさらに概要だけを、掲載しました。

  TRIZホームページ(TRIZ Home Page in Japan) の 満23年にあたって (中川 徹) (2021.11.20)

本ホームページを、「創造的な問題解決の方法論の理解と普及のための情報公開の場」として創設して、11月1日で満23年になりました。国内外の多数の著者、共著者、訳者、読者の皆さまのご支援に感謝いたします。
この4年間の私の活動の中心は、「世界のTRIZ関連サイトのカタログを創る」というWTSPプロジェクトです。 その基本は、情報資源の単位としてウェブサイトが、 (より小さな単位である) 個々の論文/ウェブページや(より大きな単位である) 雑誌/学会/リポジトリなどよりも、ずっとさまざまな重要な役割を果たすことを、認識したことです。特定の分野・テーマ(例えばTRIZ)で、精選したウェブサイトを集め適切な紹介をしたカタログを作れば、 一般の読者・ユーザのためのガイドとしても、 また専門家間の「競争と協調」によりその分野を発展させるプラットフォームとしても、有用です。世界WTSPカタログを一層有用で魅力的なものにするために、グローバル共同編集者6人の連名で「WTSPアピール2021」を発表し、また最近50余か国のTRIZウェブサイトのインターネット調査を行いました

 


この9月に私は、「既成の枠にとらわれないアプローチでTRIZを世界に展開することに貢献した個人」として、国際TRIZ協会から「TRIZ Champion Award 2021」を授与されました。 私のアプローチは、「伝統的TRIZ」という枠から一部出て、ずっと一般的な「創造的問題解決のための6箱方式」を提唱していることです。私は、この「6箱方式」をさらに発展させたいと思っています。
今年は、Darrell Mannの著作に随分導かれました。今後も、日本と世界を双方向に結び、優れた論文・著作を世界に紹介していきます。読者の皆さんのさまざまな問題解決のために本ホームページを活用 いただけますと幸いです。ご寄稿をお待ちしております。

 論文  Matrix 2022: 矛盾マトリックスのイメージを変える (Darrell Mann(英)、和訳 中川 徹)   (2021.10.14)

本件はETRIA TFC2021 国際会議(2021.9.22-24)での、Darrell Mannの発表論文です。オンラインでのビデオ発表は一律5分間でしたので、参加者には十分伝わらなかったと思いますが、わたしは前日に論文を読んでいて、その内容に驚きました。早速に著者に和訳の許可をもらい、また和文・英文の両方での本サイト掲載の許可を得ました。著者に厚く感謝いたします。
著者Darrell Mannは、皆さんご存じのように、全世界の特許を分析して、TRIZの矛盾マトリックスを、Matrix2003およびMatrix2010として大幅に改良しました。その特許分析を用いた研究を、Systematic Innovation社で今も継続しています。その中での新しい展開を記したのが本論文です。展開の要点は、(1) 矛盾の解決策の「インパクト」(現状へのインパクトだけでなく、将来でのインパクトをも予想して)推定し 、発明原理の推奨基準の一つとして使い、明示する。(2) マトリックスセルのそれぞれの場合について、すべての発明原理を、利用頻度とインパクトの二次元グラフ上にプロットして表す。(3) マトリックスセルの各場合において、よく使われる発明原理の組合わせを示す。 (4) 二つのパラメータの対立(ジレンマ)だけでなく、三つの場合(トリレンマ)、さらにずっと多数の場合(また、「複雑」からさらに「錯綜」した状況)に対処するための、発明原理群の推奨アルゴリズムを作った。(5) これらを実現するためのソフトウエアMatrix2022を、インタラクティブなアプリとして開発している。―― ぜひ読んでみてください。

 WTSP:  WTSPアピール2021: 世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP)(4): 世界TRIZサイト/TRIZ周辺サイトカタログ集: みんなでもっと魅力的に有用にしよう!(中川 徹、Darrell Mann、Michael Orloff、 Simon Dewulf、 Simon Litvin、Valeri Souchkov) (2021. 9.29)

本ページは、ETRIA国際会議 (TFC2021) で発表した論文とスライドを掲載しています。2021年9月22〜24日にイタリアのBozen-Bolzano自由大学がホストになり、オンラインで開催されたものです。
(A) スライド/ビデオ: 学会は、わずか5分間(+−30秒)の事前録画のビデオプレゼンテーションを要求してきました。このようなコンパクトな形式は、私たちが検討していました、WTSPグローバル共同編集者6名による「WTSPアピール2021」にぴったりでした。そこで、スライド8枚で、5分29秒のビデオ録画を作りました。英文ページにスライドのHTMLとPDF、およびビデオを掲載しました。日本語訳は後日掲載の予定です。最初と最後のスライド2枚を下記に表示しました。
(B) 論文: 2021年4月29日に10ページの論文原稿を提出し、6月29日に査読を反映した微少改訂版を提出しました。この論文は、会議議事録の実践者の部(ルーマニアのクルージナポカ工科大学のActa Technica Napocensisの特集号の形)に掲載されました。本ページには、論文をHTMLPDFで掲載します(注(2021. 9.29): TFCのProceedings中のPDFファイルは、TFCによって訂正されました: 1626-2813-1-SM.pdf ==> 1626-2813-2-PB.pdf 。)
 

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 WTSP発表:  世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP)(4) 世界TRIZサイト/TRIZ周辺サイトカタログ集の構築と拡張 (中川 徹 他) (日本TRIZシンポジウム)  (2021. 9.29)

2017年12月以来活動してきました「世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP)」の報告です。昨年は新型コロナウイルス禍でこのシンポジウムが中止になりました。(それで、オンラインで開かれました、露・米・欧・台湾の国際会議と、日本創造学会の5か所で発表できたのはありがたいことでした。)TRIZシンポジウムでの発表は2年ぶりになりますので、本プロジェクトの基本的な考え方、2020年6月に開発した世界WTSPカタログ集のベータ版、活動の経過と問題点、今後の拡張と改良の方針などをきちんと話しております。
本ページには、予稿集掲載の概要、発表スライドとそのPDFを掲載しています。また、発表ビデオ(自分のリハーサルの録画)も掲載しました。(なお、このビデオをYouTube 上の『TRIZホームページ』チャンネル(中川 徹)にも掲載するつもりですが、まだ準備が整っていません。)英文ページには、英文スライドとそのPDFを掲載しています。

 編集者より:  MATRIZ(国際TRIZ協会)から「TRIZチャンピオン賞」を受けました (中川 徹)   (2021. 9.16)

8月27日の朝、私は一通の電子メールに驚きました。MATRIZ(国際TRIZ協会)理事会が「TRIZチャンピオン」の称号を私に与えることを決定したというのです。 この賞は、特に「枠から出て考える」ことを重視し、TRIZを世界に展開することに大きく貢献した個人を称えることを目的としていると言います。
私は、その申し出を大変名誉なことと思い、ありがたく拝受する旨を9月1日に返信しました。 その返信の中で私は、この24年余の私の考えと活動を書かせてもらいました。私自身のアプローチには、「枠から出て」という中に、「(伝統的なTRIZの)枠から出て」という意味も含んでいます。私の活動を認めてくれたMATRIZの寛容さに大変感謝しています。また、この四半世紀の間に、私を導き、協働し、支援し、共に学んでくださった、日本と世界の多くの方々に感謝いたします。今後も健康が許される限り、活動を続けていきます。
本ページには、MATRIZからの電子メール、私の返信(関連ページへのハイパーリンクを追記しました)、および「TRIZチャンピオン」賞状の写真を掲載しました。

 


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 WTSP:  WTSP プロジェクトのミッションと思想 (2021年8月) (中川 徹)  (2021. 8.18)  (2021. 8.16)

WTSPプロジェクトのGlobal Co-editors (6名)の間での最近の議論に触発されて、この4年弱のWTSPの活動と成果を基礎にして、「WTSPプロジェクトのミッションと思想」という題できちんとまとめた文章をつくり、WTSPのサイトの主要ページの一つ「(A1) WTSPの方針」のページに追加しました。大事な文章のつもりですので、和訳し掲載しました。目次は:
(1) WTSPプロジェクトのミッションと世界WTSPカタログ集の性格
(2) WTSPカタログ集に掲載するべきWebサイトの収集と評価
(3) 個々のWebサイトについての紹介の記述
(4) WTSPカタログ集で関心のあるWebサイトの検索
(5) 議論するべきいくつかの論点の補足 
            基本思想の選択:「コマーシャル」か「利他的」か
            競争、ライバル、資本主義市場、競争と協力
            多くのサイト責任者たちがWTSPカタログ集への掲載に消極的態度である問題

編集者より: YouTubeに 『TRIZホームページ』チャンネル(中川 徹)を開設しました (2021. 7. 7)

このたび、ビデオ(動画)を配信するために、YouTubeサイトに、新しくチャンネルを開設しました。
『TRIZホームページ』チャンネル(中川 徹)  (YouTube内)    URL: https://www.youtube.com/channel/UCx_pLqJqSvZN3zv48bDhTYQ
先日のアート思考研究会での講演のビデオを6部に分けてアプロードしました。こんご、いままでのもの数編をはじめとして、折に触れて掲載していきます。ビデオの講演・撮影、編集、和・英での配信、など手探りの状況ですが、ご活用いただけますようお願いいたします。

 

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講演: 創造的な問題解決の方法論:TRIZ とその発展  〜イノベーションのための科学的方法〜 (中川 徹、2021. 6.27) (講演スライドとビデオ) (2021. 7. 7)

先に案内しましたように、6月27日にアート思考研究会の定例研究会にて、表題の講演をいたしました。事前提出の講演ビデオ(92分)を流し、その後(時間を超過して)約45分熱心な質疑応答をいただきました。このビデオを6部構成にして、YouTubeサイトに新設した「『TRIZホームページ』チャンネル(中川 徹)」で公開しました。本ページでは、この6部構成の形で、各部の概要紹介、スライド画像、PDFファイル、(YouTube) ビデオを掲載しました。

本講演は、下記のような構成で、科学技術と「創造性技法」の現状から、TRIZとUSITを経て、「6箱方式」という「創造的問題解決の方法論の基本方式(パラダイム)」を見出した、ことを述べております。私の考察と研究の総まとめを、分かりやすく話したものです。多くの研究者・実践者の皆様に、ご検討・ご議論いただけますと幸いです。

Part (1/6) はじめに                   
Part (2/6) 科学技術と創造性技法の現在      
Part (3/6) TRIZ (発明問題解決の理論)      
Part (4/6) USIT (統合的構造化発明思考法)    
Part (5/6) 新しいパラダイム「6箱方式」       
Part (6/6) 習得と実践のために             

案内: 中川の講演予定: 「 創造的な問題解決の方法論:TRIZ とその発展 〜イノベーションのための科学的方法〜」(中川 徹)6月27日、アート思考研究会、Zoom開催、参加歓迎、無料 (2021. 5.24; 6.23)

下記のように、中川が久しぶりで、TRIZとその発展(USIT、6箱方式(CrePS))についての、講演(zoomのオンライン)をいたします。 わかりやすく体系的に話す予定ですので、ぜひ多くの方に聞いていただきたいと、願っております。
主催: 明治大学サービス創新研究所 
アート思考研究会 (代表: 阪井和男教授)
日時: 
2021年 6月27日 13:00−15:00 (Zoom によるオンライン開催)
対象: 学生、研究者、ビジネスパーソンなど、アート思考あるいは本講演テーマに興味 のある方は、どなたでも参加可能です
申し込み: 無料: 申込用サイト: Peatrix https://artthinkingjapan10.peatix.com/ 
アート思考研究会 サイト内案内: https://artthinkingjapan.org/meetings/2292/
 

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講演スライド(62枚)を、PDFで事前に掲載しました (抜粋14枚を図でも)。無料ですので、どうぞご参加ください。 (2021. 6.23)  (図4枚だけをここに示します。クリックして拡大。)

     

==> 講演の全スライドとビデオ(6部構成)を別ページに掲載しました  (2021. 7. 7)

WTSP論文: 創造的問題解決の諸方法論のウェブサイト : 世界カタログ集の開発(WTSPプロジェクト)(中川 徹、Darrell Mann、Michael Orloff、 Simon Dewulf、 Simon Litvin、Valeri Souchkov) (2021.5.31)

本論文は、2017年12月以来、3年余をかけて行ってきました、世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP)の活動、成果、今後の方向を、きちんと体系的に記述したものです。日本TRIZ協会のTRIZシンポジウムや、欧州TRIZ協会の国際会議では毎年発表し、論文にもしてきましたが、日本創造学会での発表や論文投稿は初めてでした。そこで、プロジェクトの最初からの経過も含め、また、TRIZよりも広い範囲を意図していることを含めて、記述しています。TRIZおよび(便宜的にAround-TRIZと呼んでいる)「創造的問題解決の諸方法論」に関する、「世界のWebサイトのカタログ集を創る」プロジェクトです。論文やWebページでなく、「Webサイト」を情報源の単位として選択したことが、新しいことです。上記のような広範な分野の、学術的・実践的な優れたWebサイトを、世界レベルで俯瞰し、きちんと紹介する「カタログ集」を創るのです。ボランティア活動であり、多くの人が趣旨には賛同するけれども、「ビジョンが大きすぎて到底できないだろう」と思って実際の活動になかなか参加しない、という状況で進んできました。それでも、3年間で、「世界WTSPカタログ集」のベータ版を作成公表し、しっかりした構造と、その作成方法を確立しました。今後、さらに拡張・充実させるやり方も明示しています。---ぜひ、読んでみてください。

本編は、昨年11月1日に日本創造学会の第42回研究大会(東京、オンライン)で発表(予稿集掲載)したものを拡張・推敲したものです。12月21日に日本創造学会論文誌に投稿しました。ところが、2021年2月5日に、不採録の通知があり、同日(理由開示と)異議申し立てをし、編集委員長の指示に従い、2月9日に説明書を付けて再提出しました。しかし、残念なことに不採録となり、査読報告が5月26日に初めて示されました(経過概要および理由を末尾の編集ノート後記に記し、付属ページに私が提出しました異議申立て書と再提出説明書を収録しています)。そこで、やむなく本『TRIZホームページ』に初出の論文として、2月10日に投稿したままの形で、掲載する次第です。

案内: 「東京発明大学校」の設立準備(準備会会長 柳下和夫) について: 紹介(中川 徹) (2021. 5.24)

「東京発明大学校」という通信教育の大学校を、設立しようという提案が、柳下和夫氏からなされており、クラウドファンディングを呼び掛けています。掲載サイト:  READYFOR   https://readyfor.jp/projects/22seikigakkai/announcements

私は2006年に柳下氏に初めてお会いして以来、私からは『TRIZホームページ』の更新案内をお送りし、同氏からは『22世紀学会』の会合案内やメルマガをほぼ定期的に受け取ってきました。22世紀(80年後)を迎えたときに、世界と日本が(私たちの子孫が)豊かで活発な社会・生活を享受できるためには、今、いろいろなことを考えて実施していかなければならない。そのひとつが、日本では発明やイノベーションの土壌を強化することであり、そのために「発明大学校」を設立しようというのです。十分な経済基盤がない中での設立準備であり、上記のサイトで、クラウドファンディングを呼びかけています。同氏の経歴を反映して、賛同者には著名な実業家が多いのですが、発明の方法の面、学術的な面を強化する必要があると思い、私も賛同者になりました。設立の趣旨をお読みただいて、この「東京発明大学校」で教える・運営する立場から、あるいは学ぶ・利用する立場から、ご賛同いただける方が多いことを願っています。
問い合わせ先: info@jouhousouken.com (情報総合研究所) (なお、中川 徹にもCCください nakagawa@ogu.ac.jp ) 

報告: 本件のクラウドファンディングは、不成立となりました。計画の見直し、立て直しが必要です。(2021. 7. 1)

WTSP: 各国のTRIZサイトのインターネットサーベイ(第4ラウンド)を開始&完了しました ==> データ52か国+3言語グループ(11.17現在)(中川 徹) (2021.5. 8; 5.15; 5.23; 6. 5; 6.17; 6.24; 7.16; 8. 5; 8.30; 9.13; 10. 7; 11.17; 11.20)

本年度のWTSPの目標は、世界WTSPカタログ集のベータ版を強化することです。そのために、(1) 各サイトの魅力的で有用な紹介をサイトオーナーから得る、(2) 各国内でのチーム活動により、有用な各国WTSPカタログの原稿を作ることに注力します。また、これらを支援するために、各国内のTRIZサイトのサーベイを中川が行うことにしました。実際に、Yahooを使い、「TRIZ OR "Systematic Innovation"」をキーワードとした、検索を始めました。その方法は親ページに記述しています。まず 英国 (39サイトイタリア(50サイト)の結果を掲載しました。今後逐次各国のものを実施していきます。いくつかの例では、検索に言語を指定して(アラビア語、スペイン語、ポルトガル語など)、関連する数か国をまとめて扱っています。(2021. 7.16)
Yahoo!Japanの検索エンジンで、対象サイトの所在を任意の国に指定する方法をみつけましたので、イスラエルやインドなどの探索を始めました。今後まだ20か国以上が残っているように思います。 (2021. 8.30)

その後掲載した結果: 英国 (39サイトイタリア(50サイト) (2021. 5. 8)、ドイツ (68サイト) 、フランス (55サイト (2021. 5.15); ポーランド(50サイト) 、オーストラリア(23サイト) (5.23, 2021)、オランダ (33サイト) 、フィンランド (21サイト) 、韓国 (72サイト)(6. 5, 2021); カナダ(30サイト) 、台湾(45サイト)、タイ(31サイト)(6.17.2021); ベルギー(22サイト)、スウェーデン(19サイト) (2021. 6.24); イラン(64サイト)、アラビア語(22サイト)、スペイン語(57サイト)、ポルトガル語(45サイト) (2021. 7.16); トルコ (27サイト)、オーストリア(26サイト)、スイス(21サイト)、チェコ(24サイト)、デンマーク(14サイト)、ノルウェイ(4サイト) (2021. 8. 5); イスラエル(24サイト)、インド(45サイト)、メキシコ(23サイト) (2021. 8.30); スペイン(27サイト)、ポルトガル(15サイト)、アイルランド(11サイト)、ギリシャ(8サイト)、ハンガリー(13サイト)、ルーマニア(9サイト)、ニュージランド(7サイト) (2021. 9.13) ; パキスタン(11)、スリランカ(6)、バングラデシュ(3)、ベトナム(24)、シンガポール(15)、フィリピン(11)、ホンコン(16)、インドネシア(37) (2021.10. 7); アルゼンチン(10)、ペルー(13)、チリ(12)、コロンビア(19)、ボリビア(6)、ウルグアイ(7)、ブラジル(41)、コスタリカ(12)、ニカラグア(6)、モロッコ(13)、エジプト(8)、南アフリカ(9)、ケニア(6) (2021.11.17)

ポーランドのWTSPチームが、サイト検索を踏まえて自国のWTSP カタログを作成するための初期原稿を作りましたので、本サイトに掲載しました。各国での活動の参考になることを期待しています。(2021. 5.26)

各国のWTSPメンバー(参加申し込み書を提出した人)およびWTSP賛同者(参加の意思を正式に表明したが、参加申し込み書を未提出の人)のリストを、WTSPの組織のページ(A2)に掲載しました。各国(日本も)での協力した活動が期待されています。(2021. 7.22)

9月にヨーロッパの9か国、10月にアジアの9か国、11月に中南米の9か国とアフリカの4か国の探索結果を掲載し、全世界で総計52か国+3言語グループの探索結果を公表しました。これで「第4ラウンドのTRIZサイトの探索」を一旦完了といたします。(2021.11.17)

この探索結果を要約し、既発表のベータ版カタログの内容とあわせて、「WTSP世界TRIZサイトカタログのデータの状況と、それから見たTRIZの世界展開の概要状況」を、新しHTMページにまとめました。和文ページにも、少し簡略化して掲載しましたので、参照ください。(2021.11.20)

  論文: TRIZの課題と それに取り組むアプローチ(Simon Litvin, 中川 徹訳) (2021. 4.18)

本件は、Dr. Simon Litvinが、「TRIZを世界で推進するために」をテーマにしたオンラインワークショップ(MATRIZ MeetUP、 2021年 3月 23-24日) で発表したものです。今回の発表の全スライドは、英文ページ  に掲載しました。その目次は以下のようです(中川作成)。
1.  背景: 一般的な世界のトレンドと課題  
2.  世界でTRIZを推進し、売り込む上での重要な諸課題
3.  TRIZサービスのマーケティングと売り込み (推奨するTRIZの諸方法、 イノベーションを実際的にするためのTRIZの諸方法、  成果事例、 いくつかの統計データ、GEN TRIZプロジェクトの事例研究: コロンビアにおけるコーヒーの収穫装置、 イノベーションのトレーニングとファシリテーション、イノベーションプロジェクトの典型的提供コース、
4. まとめ:世界でTRIZを推進するために)
このうちの最初の3枚のスライド(目次の1.と2.)を和訳掲載します。非常に示唆に富む考察です。

彼は、アルトシュラーの弟子&共同研究者で、TRIZマスターの一人、90年代半ばからInvention Machine社のVP、Pragmatic Vision International 社のVP、Algorithm(ロシア)のCEO、GEN TRIZのCEO/President などとして、一貫してTRIZを現代化する諸方法の開発、コンサルティングとトレーニングなどに、実践的に携わっています。

また、今回、GEN TRIZ, LLCのサイト紹介(標準書式)の提出を受け、世界WTSPカタログ集に掲載しました (TN2F-07、◎)(A2P)。本件(英文)はサイトの詳細紹介を兼ねる位置づけで、カタログ集からのアクセスを設けています。

   出版案内:  『TRIZ 実践と効用 (5) イノベーションを成功させる組織の力―ICMM入門』 (Darrell Mann 著、中川 徹訳)  (2021. 4.18)

『TRIZ 実践と効用』シリーズ(クレプス研究所刊)の第5巻として、イノベーションを成功させるための教科書を和訳出版いたします。本書の位置づけと内容は、本サイトで2月〜3月に『イノベーション能力成熟度モデル (Innovation Capability Maturity Model (ICMM)) 入門編』 として、和訳全文を掲載して、紹介してきました。出版にあたり、表記のようにタイトルを調整しました。新たに著者が日本語版への前書き(ICMMの10年)および後書き(ICMMの未来へ)を寄稿して下さり、私の訳者前書きとともに本ページに掲載しております。
原著の出版から10年弱を経て、その後の状況を著者は新しい前書きと後書きで述べています。組織のイノベーションの能力を表す5つのレベルの概念(特徴)は不変で、当初は25の質問(選択肢5つ)に対する自己回答でレベルを判定していましたが、現在では、企業の公表情報(特許、報告書、インタビューなど)をソフトで意味解析し、外部から客観的にレベルを判定できている、と言います。また、各レベルを一段ずつ上がっていくためのノウハウの蓄積が進み、順次出版する計画だといいます。特に、イノベーションの抱負を持つスタートアップ(レベル0)が、基本的な企業(レベル1)を作り上げるためのノウハウについて、2020年6月に出版済みです。
現在のコロナ禍の危機の時代に、この日本語版が、皆さま個人のそして皆さまの組織の、イノベーション能力の向上と、イノベーションの実現・成功の糧になることを祈ります。
出版物は、ISBN978-4-907861-11-7、 ソフトカバー、B5版、128頁、定価(1800円+税)、Amazon.co.jpサイトで販売。なお、『TRIZ 実践と効用』(クレプス研究所刊)の出版案内ページも参照ください。

 
日本語版 [クリックで拡大]

 

出版物 『TRIZ 実践と効用』 (AmazonサイトStores.jpサイト)
 
公開資料 (本ホームページ全体)
 

サイト紹介: 『TRIZホームページ』 の21年: ベスト4 スライド (中川 徹) (2020. 2.21)

 

  WTSP:  Mails & Letters (2021年2月―3月) (中川 徹、Nikolay Shpakovsky (露), Simon Litvin (米), Michael Orloff (独), Christian Spraefico (伊), Michal Halas (ポーランド), Joanna Majchrzak (ポーランド))  (2021.3.24)  

WTSPプロジェクト関連で、各国の人々との通信を収録しています。前ページで概要を書きました、「WTSPプロジェクト/WTSPカタログの意義やメリットは何か?どのようにして、TRIZ専門家の人たちの協力を得るか?」というのが中心テーマです。中川の現状報告(2月23日)、Simon Litvinの問題提起(3月2日)、中川の応答(返答)(3月4日、6日)、Michael Orlofffの応答(3月4日、6日)などで、詳しく議論しています。

  WTSP:  ETRIA TFC2021 への発表アブストラクトと本年のWTSP計画について (中川 徹)  (2021.3.23)  

WTSPは今年が第4年度です。その基本方針として、現在の世界WTSPカタログのベータ版を拡張・強化することを掲げており、特に次の2点を目指します。
(a) 優れたWebサイト(特に◎〇レベル)の、魅力的で有用な紹介を、各サイトの責任者自身に書いてもらう。
(b) 各国のWTSPカタログの有用な原稿(調査者またはサイト責任者によるサイト紹介をまとめた形で) を、それぞれの国の有志によるWTSPチームによって作成してもらう。

ETRIA TFC2021 (2021年9月22−24日にイタリアのFree University of Bozen-Bolzanoがホストとなり、オンライン開催の予定)に、アブストラクトを送り、受理されました。TFC2021の特別な書式(良く考えて作られています)で書いています。英文ページ参照

ただ、WTSPの活動は、残念ながら、昨年10月以来僅かしか進んでいません。ある調査によると、「TRIZの専門家たちのあいだで、WTSPカタログが、意義(特に自分たちへのメリット)が分からない、人気がない」というのです。私は、「WTSPカタログは、まず第一に(TRIZと関連の方法論の)ユーザのために作る(そしてもちろんTRIZ等の専門家にも役に立つ)ものであり、TRIZ等の専門家たちが(優れたWebサイトを適切に選んで、魅力的で有用なサイト紹介をすることにより)より良くユーザに奉仕・提供すれば、それだけ多くユーザからのアクセスを得て(自分たち自身に)益がある」と説明しています。

世界中で、そして日本で、TRIZ関連のリーダ、実践者の皆さんのご協力をお願いします。いま、サイト紹介の「魅力的で、有用な」先駆例がぜひ必要なのです。

編集者より: 新着情報ファイルが大きくなりすぎましたので、2018年掲載分をアーカイブファイルに分離しました (2021. 3.23)

 Darrell Mann著作: 『イノベーション能力成熟度モデル (Innovation Capability Maturity Model (ICMM)) 入門編』 トップページ (Darrell Mann (英)著(2012年); 中川 徹訳) (2021. 2. 6; 2.16; 2.23; 3.20 掲載完了)

私はDarrell Mann の技術分野を主とした「技術革新」の著作に傾倒し、和訳出版など、広く紹介してきました。しかし、その後の、ビジネス関連分野、および(体系的)イノベーション一般に関する彼の新しい著作をよく学べていませんでした。昨秋の彼のTRIZCON2020での講演を聞き、その発展の大きさに感銘をうけました。大いに反省して、いまそのいくつかを学び始めていて、和訳、掲載、出版をしていきたいと考えております。その最初が、この本書『イノベーション能力成熟度モデル(ICMM)』(2012年出版)です。著者から和訳出版の許可をいただき、出版を前提に、本ホームページへの事前掲載の許可を得ています。

Darrell Mannが、最初に技術分野、ついでビジネス分野で、TRIZとその発展(「体系的イノベーション」)を研究・実践・推進し、世界を飛び回ってコンサルティングをした16年間の実績をもとに本書をまとめています。イノベーションとは、「成功したステップチェンジ(階段状の変化)」であると定義しています。成功は、始めから終わりまでがうまく行く必要があり、全社の体制に依存する。階段状の変化とは、現行の知識・方法に基づく漸進・最適化で得られるものではなく、前提の知識・方法(常識的ルール)を破って初めて、得られる。常識を破り、かつ、全社的活動でないと、達成できない(だから困難で、イノベーションの試みの98%が失敗している)。組織のイノベーションの能力は、順次、階段状に、獲得されていく。多数の大企業・中小企業・政府機関などと協働し、コンサルティングし、調査した結果から、このICMMモデルをまとめています。本書は、イノベーションを本気でやろうとする個人や組織、特にトップマネージャの人たちに向けて書いています。非常に貴重な著作です。

本トップページには、本書の序文、目次を掲載しています。また、本ホームページでの和訳掲載状況、訳書で作った詳細目次などを開催しています。和訳は多難です(著者の構文が複雑で、いろいろ慣用句や口語的表現がありますので)。訳文中の、( )は著者の挿入句など、[ ]は訳者の補足です。(意訳や直訳を避けて)文の論理に細部まで忠実で、読みやすい(わかりやすい)訳を心掛けています。節以下の見出しを付け、文中の重要語句を太字にし、ところどころに段落の区切りを追加して、全体の構成を分かりやすくしております。もし、お気づきの改良点がありましたら、ご連絡ください。

 

 Darrell Mann: 『ICMM)』 第1章 はじめに(中川 徹訳)  (2021. 2. 6)

1.1  イノベーションの定義
1.2 イノベーションが失敗する原因を求めて
1.3  イノベーションが失敗する5つの主な理由
     (1) 製品/サービスにおける失敗、 (2) 市場の需要における失敗, 
(3) 市場へのルートにおける失敗、 (4) 生産手段における失敗、 (5) 調整における失敗 
1.4  失敗要因の根底とイノベーションの基本的な性格

著者は、まず「イノベーション」を、「成功したステップチェンジ(階段状の変化)」 と定義します。「成功」とは、何らかの考えからスタートして、ものやサービスを創り、それがお客さん/世の中に受け入れられて、利益が得られないといけません。始めから終わりまでを測って、初めて成功が分かります。階段状の変化というのは、今までのもの(やその考え方)の線上での改良とは違って、非連続的な飛躍(ジャンプ)を意味します。
今まで常識と思っていた知識・方法・考え方の前提を破ることですから、常識・直感に反することがあります(必要です)。それは、適用技術の細部だけでなく、組織全体の考え方についても(順次)必要になります。だから、イノベーションは簡単には成功しないのです。イノベーションを起せる組織を創るには、どのように考え、どのように活動を積み上げていくとよいのかを、本書で説明しようとしています。

 Darrell Mann: 『ICMM)』 第2章 イノベーション能力成熟度モデル(ICMM)の哲学 (中川 徹訳)  (2021. 2. 6)

2.1  ソフトウエア開発の世界: 1980年代の状況とプロセス改善のための標準化
2.2  ソフトウエア開発分野での能力成熟度モデル(CMMI)
2.3  ソフトウェア開発の世界からイノベーションの世界へ: 新しいモデル
2.4  本書の構成: イノベーション能力成熟度モデル(CMMI)の5つのレベルと向上の「旅」

著者はまず1980年代のソフトウエア開発の難題続きの状況から話を始めます(ロールスロイスで彼自身が経験し、私も苦労しました)。90年代前半に、カーネギーメロン大学から、能力成熟度モデル (CMM)が出され、ソフト開発のプロセスを組織として管理していく段階的なやり方を示し、業界の重要な指針(標準)になっていきました。それは、本書のモデルの一つの先例(手本)となったのですが、イノベーションの分野にとっては、考え方として共通する部分と、異なる部分があることを著者は認識していきます。異なるのは、イノベーションでは、技術者よりも役員室にメッセージを届ける必要があること、サイロ(縦割り・専門組織)を作ろうとするのでなく壊す(壁を無くす)必要があること、始めから終わりまでのビジネスとしての評価が重要であること、などです。その新しい認識で、イノベーションの能力成熟度モデル(ICMM)が創られ、本書がまとめられました。特徴は、主たる対象を組織のリーダー、経営幹部に向けていること、イノベーションを起すための組織のあり方・考え方として、5つのはっきり区別できる(区別するべき)段階があること、その段階を一つずつ上がっていく組織の「旅」が必要であること、などです。

 Darrell Mann: 『ICMM)』 第3章 イノベーション総論 (中川 徹訳) (2021. 2. 6)

3.1 イノベーションの中核プロセス: 6ステップのサイクル型プロセス
   
ステップ1: 感知する(Sense)、 ステップ2: 解釈する(Interpret)、 ステップ3: 設計する(Design)、
ステップ4: 決定する(Decide)、 ステップ5: 調整する(Align)、 ステップ6: 応答する(Response)、
ステップ1: 感知する(Sense)
3.2  サイクルを回す

本章では、どんなレベルであっても、イノベーションを達成するために、次の6ステップからなるサイクル型のプロセスを回すことが必要だと述べています。(1) まず、感知すること。自分の周りをできるだけ広く見張っていて、他の場所でステップチェンジが起こると、それが自分に「脅威」を与えるなら、自分のステップチェンジが必要になるでしょう。一方、自分たちがステップチェンジを起し、周りにそれを持ち込めば、自分の利益になるかもしれない。それは「機会」です。(2) 感知した「脅威」または「機会」を解釈して、自分たちが何をするべきか、イノベーション(ステップチェンジ)の目標を決めます。(3) その目標を達成できるだろうソリューションを一つまたは複数作り出すことが必要です。(4) そして、実行するべきソリューション(一つ)を決定します。良い案がなければ、やり直しです。(5) 実行するには、組織の人々の「心を捉える」体制作り、「調整」が必要です。(6) そして「応答」です。作りあげたソリューション(プロセスや製品やサービス)を実地に、顧客・市場・社会に提供します。その結果については、もちろん注視し、フィードバック、対処しなければなりません。それは(1)にもどり、次のサイクルが始まることです。このような6ステップのサイクルを回し、かつ競合他社(他者)より速いことが、イノベーションの競争には必要だと述べています。

 Darrell Mann: 『ICMM)』 第4章 S-カーブと非連続ジャンプ(中川 徹訳) (2021. 2.16)

4.1  進化のS-カーブ、一つのS-カーブから新しいS-カーブへのシフト  
          進化のS-カーブとそのシフトはどこにでもある    S-カーブの表現、つぎのS-カーブとの位置関係
          新しいS-カーブへのジャンプが困難な理由      ジャンプをした先駆者・先例を求めて
4.2  「英雄の(S-カーブの)旅」 -- 世界の神話・文学に共通の人類の知恵
          Joseph Campbellの研究成果      「英雄の旅」:全体構造とS-カーブの非連続ジャンプとの関係
          「英雄の旅」の12の段階、注意するべきこと

「ステップチェンジ」を説明するには、「進化のS-カーブ」の概念が基礎にあります。任意のシステムの特性(特に効用・価値)の発達は、誕生から、成長、成熟まで、典型的なS字曲線(成長曲線)で表されます。成熟段階では、改良しようとしても良くならない、頭打ちの状況になります。このとき、なんらかの大きな変更により、新しいシステムが創りだされて進歩が起こります。ただ、新システムの誕生時には、その効用・価値がまだ、従来システムに及ばないのが、いつものことです。だから、多くの人、特に従来システムに尽力してきた人(や組織)は、なかなか新システムに移行しようと思いません。新システムを推進するには、自分がギャップ(「割れ目」)に飛び込むことが必要です。

この新システムの開発者が辿るプロセスが、実は、世界の神話や文学の原型と同様だということが明らかになりました。それは、Joseph Campbell (1904 -1987) による研究成果で、世界の諸民族の神話や文学が、すべて同一の基本的・原型的な筋書きを持っているというのです。その基本構造は、「英雄」が、冒険への召命を受け(自覚し)、周りからは拒否されますが、良き師に出会い、覚悟をきめて、閾(世界の境界)を越えます。「特別な世界」では、さまざまな敵がいて(味方は少なく)、内奥の洞窟での懐疑や、さまざまな試練(戦い、誘惑、呪縛など)を経て、ついに褒賞(「妙薬」、宝、不思議な力など)を獲得し、「通常の世界」への帰路につきます。それでもまだ多くの困難があり、人々の理解、共感を得るプロセスがあって、「妙薬」を携えての帰還が達成され、その「妙薬」が「新しい通常の世界」をもたらします。--この「英雄の旅」のいろいろな場面・エピソードが、新しいS-カーブへの飛躍のプロセスに示唆を与えてくれます。

 Darrell Mann: 『ICMM)』 第5章 (休憩1) 矛盾(中川 徹訳) (2021. 2.16)

5.1 問題を定義する方法: 「A or B」 でなく 「A and B」を考える 
   「A or B」の議論は、問題定義が間違っている   
   イノベーションを起す二つの方法: 新しい機能・属性の提供 と 矛盾の解決
   「A or B」でなく、「A and B」の問題定義へ    「イノベーション能力の旅」における矛盾
5.2 矛盾の課題を策定し、矛盾を解決する方法: 普遍的テンプレートの利用
   テンプレートによる記述法とその意味  
   矛盾を解決する方法(1) 「A and not A」の問題を「分離」によって解決する
   矛盾を解決する方法(2) (「B or C」でなく) 「B and C」の問題を「12の戦略」で解決する
   矛盾を解決する方法(3) 問題中の前提(理由付け)を「なぜ?本当に?」と挑戦する
   矛盾を解決するための心構え

私たちの周りには、「A か Bか?」で真っ向から対立している問題がいっぱいあります。集中化−非集中化、手取り足取り−自由放任、など [目下の問題では、「新型コロナウイルスの感染拡大徹底抑止 対 経済優先」の対立でしょう]。Aだけ、Bだけでは良くないことは明白で、(A+B)/2も満足できる解決にはなりません。何らかのやり方で「Aも Bも」ができないでしょうか?このような、「矛盾の問題」を解決したのが、イノベーションを起しているのです(イノベーションの90%が矛盾の解決によるもので、残り10%は新しい機能・属性の提供によるとわかりました)。

著者はまず、矛盾問題を定式化するための、簡潔なテンプレートを作りました。究極の矛盾を A と not A とし、A が必要な理由をB、 not Aが必要な理由をC、そしてBとCはともに理想の結果Dのために必要なのだ、と表現します。矛盾を解決する方法の第1は、「Aも not Aも」の問題です。このときには、時間的に分離して考えると、「Aも not Aも」が成り立つ時間帯があるのでないか?空間的に分離して、 「Aも not Aも」が成り立たないか?と考えます。第2の方法は、「Bか Cか」ではなく、「Bも Cも」を目指すことです。これには、全世界の特許や科学技術やビジネス事例の研究から抽出した戦略(TRIZでは40の発明原理を使うのですが)をまとめた12の戦略を順次適用してみよと言います。(システムやその一部を)分割する、統合する、適応させる、不均等にする、入れ子にする、代替する、逆にする、前後にする、フィードバックする、仲介する、(サイズや時間の)スケールを変える、形を変える、という12の戦略です。思いつくままにアイデアを書き留め、あとでそれらをいろいろに組合わせて、よい案を作って行きます。第3の方法は、「Aを必要とする理由は、B」、「Bを必要とする理由はD」などの論理に挑戦して、別の考え方・やり方・実行法を見つけ出すことです。問題を設定していた時に考えていた(仮定していた)ことに、見落としがあり、今まで考えていなかった解決策があったのだ、と気がつくのです。

以上の諸方法は、一見大変そうですが、一つ一つは実はいままでに見たことがある、やったことがあるような方法です。やればやるほど簡単にできるようになります。「矛盾」の問題は、何か月も何年も沢山の人がどうにもできなかった問題かもしれません。その解決にこれらの方法で挑戦し、イノベーションの核になるステップチェンジのアイデアを得るのです。[本章は、「矛盾問題」の定式化と解決法について、不慣れな人にも、経験者にも、驚くほど簡潔で明快な説明だと、思います。]

 Darrell Mann: 『ICMM)』 第6章 (休憩2) ハイプサイクル (中川 徹訳) (2021. 2.16)

6.1 ガートナーの「ハイプサイクル」    
6.2 ハイプサイクルから見たTRIZとイノベーションの諸方法
6.3 進化のS-カーブ、ハイプサイクル、競合企業数の関係    
6.4 ICMMの「英雄の旅」とハイプサイクルの関連

「ハイプサイクル」は、ガートナーが2008年に発表した概念で、すべての(注目される)技術やサービスは、その可視性(認知度)に関して、典型的な歴史的変化を辿るというのです。まず、テクノロジ―のトリガーがあって、その情報が「ハイプ」(誇大広告)とともに急速に広がり、「膨らんだ期待のピーク」に達します。しかし、実際に使い始めると、不満がでてきて、評価が落ちて行き、「幻滅の谷」に至ります。そこで消滅するものもありますが、いくらかのものは徐々に改善され、「啓蒙の坂」を上って行き、ついには高い評価を得て、「標準」とみなされるようになります。著者(Mann)は、イノベーションの方法論の多数も同様のハイプサイクルを辿ってきた(きている)ことを認識し、特に、イノベーション方法論で最も強力なTRIZの歴史経過を辿っています。「サムソンで9100万ドルを節約した」という公開情報(2002年)が、期待のピークであり、以後低下が続いており、「幻滅の谷」の近辺にあって、まだ、上昇の兆候がなく、困難な時期が続いていると述べています [2012年出版時]。

著者は、ハイプサイクルを、S-カーブおよび競合企業の数と関係づけたグラフを示し、「膨らんだ期待のピーク」はS-カーブの転換点に対応し、進化の成長が進むのか、それとも衰退に陥るのかの分岐点であると指摘しています。ICMMの各レベルは、一つのS-カーブで表され、同時に、一つのハイプサイクルで表されますから、「膨張した期待のピーク」および「幻滅の谷」の現象に大いに注意するべきだと、指摘しています。

 Darrell Mann: 『ICMM)』 第7章 私はいま、どこにいるのか? (中川 徹訳) (2021. 2.23)

7.1 イノベーション能力(ICMMレベル)の自己判定のための25の質問表

質問概要:  リーダーの役割、  成功する変化、  激動する市場の成功要因、  安定した市場の成功要因、  価値(Value)、  戦略の役割、  顧客ニーズの決定、  顧客以外のニーズの決定、  イノベーションの必要の決定、  イノベーションのタイミング、  目標と方向付け、  変化を現行ビジネスに統合、  顧客への正しい質問、  事業変更のための買い付け、  事業計画活動、  無駄(なもの)は?、  破壊的脅威に対する戦略、  厳しい状況でやる気にさせる、  錯綜したものを管理する、  未来の見方、  未来を予測する、  リソース(資源)、  学習、  成長、  リーダーシップ

7.2 質問表のスコアリングとICMMレベルの判定

レベル判定のやり方、 世界の事例、 スコア判定の作業表、 回答のスコア表

あなたおよびあなたの組織が、イノベーションに関連して、どのような意識を持っており、どのような活動方針と実情にあるのかを知ることは、著者がコンサルタントとして指導・助言するためにも、またあなたが本書のいろいろな記述から適切な記述を読み取るためにも、必要なことです。そこで、ここに25項目の質問表を掲載しています。質問の項目はその概要を詳細目次に示しました。5つの選択肢は、いろいろな著名な指導者たちの文から選ばれているものも多くあります。各選択肢の順番はランダムに配置し、イノベーション能力のレベルを直接には類推させない工夫がしてあります。できるだけ正直にお答えください。個別の回答は、(原書の各ページに記入欄がありますが)後述の「作業表」のページをコピーして、順次書き込むことをお勧めします。

すべての質問に回答してから、本章の最後のページの「スコア表」を使って、回答番号からスコアに変換し、「作業表」の指示に従って、記入していきます。そして、合計スコアから、ICMMのレベルの判定が得られます。世界の諸企業のレベル分布、および数件の著名なイノベーション企業の例を見ることもできます。次章以下を読み進む前に、ぜひこの自己判定をしてみることを、著者は勧めています。

 Darrell Mann: 『ICMM)』 第8章 ICMM (イノベーション能力成熟度モデル)の5つのレベル (中川 徹訳) (2021. 2.23;3.20)

8.1 ICMMの5つのレベル

8.1.1 ICMM レベル1: 種を蒔く(Seeding)
8.1.2 ICMM レベル2: チャンピオンを作る (Championing)
8.1.3  ICMM レベル3: 管理する (Managing)
8.1.4 ICMM レベル4: 戦略化する (Strategising)
8.1.5 ICMM レベル5: ベンチャー (Venturing)

8.2 一歩下がってもう一度全体を見る

8.2.1 イノベーションプロジェクトのスケールの異なる5つのタイプ
             プロセスのイノベーション、 製品・サービスのイノベーション、 ビジネスユニットのイノベーション、
          組織経営のイノベーション、 社会のイノベーション、  
            ICMMの能力レベルで扱うとよいイノベーションのタイプが異なる
8.2.2  複雑なもの(Complicated) 対 錯綜したもの(Complex)
8.2.3  いくつかの書籍と諸方法  

8.3  ICMM(イノベーション能力成熟度モデル)の5つのレベルを要約する  (掲載: 2021. 3.20)

8.3.1   ICMM レベル1: 種を蒔く(Seedomg) 要約表 
8.3.2  ICMM レベル2:  チャンピオンを作る(Championing)  要約表
8.3.3  ICMM レベル3:  管理する(Managing)    要約表
8.3.4  ICMM レベル4   戦略化する(Strategising)   要約表 
8.3.5  ICMM レベル5   挑戦する (Venturing)  要約表

さて、本章がICMMモデルの本体の記述です。すなわち、組織のイノベーション能力が、5つのレベル(水準・段階)で表されること、各レベルの特徴、次のレベルに達するために克服するべき矛盾などを、記述しています。
レベル1 「種を蒔く」: 組織の経営陣はコミットせず、形の上だけで誰かに「イノベーション」の責任を負わせた段階です。この段階では、担当者の周りで(組織の主流とは距離をおいて)、小さくてもよいから成功の実績を創ることが大事です。
レベル2 「チャンピオンを作る」: 経営陣の認識が少し進み、イノベーションを担当する専任者ができ、活動を始めています。ツール群、メソッド群などの導入が行われ、組織内サポータのネットワーク作りもしています。専任者は「チャンピオン」として、成功事例を継続的に発信していくこと、特許出願の数などの客観的な計測値を示していくことなどが求められます。イノベーションが重要なビジネスプロセスであるとの認識を組織全体に広げていくことが大事です。
レベル3 「管理する」: 明確なイノベーションプロセスが実施され、リスクを抑えながら(管理しながら)進むことを可能にする段階です。「早く失敗し、前向きに失敗する」という考えが有効です。上級管理職が前のめりになり、ハイプ(誇大広告/誇大評価)と幻滅を起す危険があります。組織は、日々のビジネスを行い、同時にイノベーション能力の構築をしなければなりません。
レベル4 「戦略化する」: イノベーションが組織の経営戦略として、経営陣に認識されており、イノベーションの職務がキャリアアップの道と評価されています。イノベーションによって、ビジネスの将来の成功を実現することができると認識されています。大きな広い視野で、何をするべきかを考えることができなければなりません。
レベル5 「ベンチャー」: 領域的には融通無碍、体制的には臨機応変の状況でしょう。組織として、コアスキルの外の領域にも積極的に取り組むことができます。状況が目まぐるしく変化する時期にも、比較的安定な(平衡的な)状況にも対応することができます。

5つのタイプのイノベーション」を認識しました。それは、対象とするもの、対象のスケール、結果の影響のしかたなどが、セットになって、5段階に拡大して行きます。
(1) プロセスのイノベーション: 組織内の製造や処理のしかた、よりよく作る・行う、組織内にしか見えない。
(2) 製品/サービスのイノベーション: 顧客に提供するもの、異なる(新しい)ものやサービス、顧客に見える・訴える。
(3) ビジネスユニットのイノベーション: 顧客に提供する一式のもの、異なる売り方、組織内の大きな単位での活動、顧客の広い範囲に見える。
(4) 組織経営のイノベーション: 組織を組織化するしかた、組織経営のしかた、組織内にしか見えない。
(5) 社会のイノベーション:  社会の体制・組織化・活動のしかたなど、伝統的に政治家や政府の領域、社会のすべての人に見える・関わる。
組織のICMMの能力レベル(1〜5)に対応して、成功する(可能性のある)イノベーションのタイプ(1〜5)がほぼ決まります。各能力レベルは、自分よりも高度な(スケールの大きい)イノベーションタイプを試行しようとすると、たいてい失敗します。

 

イノベーションの能力と
可能な成果のタイプ
(クリックして拡大)

ついで、著者は「複雑なもの(Complicated)」と「錯綜したもの(Complex)」を対置して議論しています。Complicatedというのは、複雑だけれども、要素にばらしていき、再構成ができるようなもので、人工の機械などはほとんどこの範疇です。Complexというのは、要素にばらそうとすると、多くのものを(知らずに)省略してしまい、本質的な理解を誤るようなものです。人間の心理や社会に関わるものはたいていこの範疇にあります。Complexな問題の扱いに大いに注意するべきだと著者は言います。

さらに、イノベーションに関わる多数の文献・読み物について論じています。沢山の著者や本がいろいろなことを推奨していますが、読者は自分の組織の状況(具体的には、イノベーション能力のレベル)に応じて、採用するべきことと、するべきでないことが異なることに、注意しなければなりません。著者は、本書(具体的には8.3節の表)に、レベルごとの推奨本を区別して示しています。イノベーションの諸方法についても同様だと、言っています。

8.3節では、本章の記述のまとめとして各レベルの特徴を整理した大規模な表を示しています。記述の項目は、次のものです。
(A) McKinsey の組織モデルの7つのS (戦略、構造、システム、スタイル、スタッフ、スキル、共有価値)、(B) イノベーションの役割、(C) イノベーションの成功指標、(D) イノベーションのための方策、  (E) 支配的な矛盾、 (F) ハイプサイクルの特性、(G) マネジメントの教科書、 (H) イノベーションのツール。  

 Darrell Mann: 『ICMM)』 第9章 FAQ: よくある質問  (2021. 3.20)

第9章 FAQ: よくある質問

9.1  組織はこれらのレベルを「飛び越える」ことができますか?
9.2  レベル5は「最終レベル」ですか?  
9.3  なぜあなたは、現在のイノベーションの急増が(「断続平衡説」により)今後15年間続く、と言うのですか? 
9.4  15年間が経過するとどうなりますか?  
9.5  私の組織はレベル5にまで到達する必要がありますか? 
9.6  あなたの言っていることが真実だと、どのようにして知ることができますか?  
9.7  上司を説得するにはどうすればよいですか?
9.8  他にもすでに、イノベーション能力を測定するツールや方法が、多く存在していませんか?
9.9  これは私自身にはどれくらいの費用がかかりますか?
9.10  これにはどのくらい時間がかかりますか? 

著者がこのICMMモデルを作り上げるまでに受けたさまざまな質問を、上記のように整理して、丁寧に答えています。その要点の一部は次のようです。
A1: レベルの「飛び越え」は、はっきり「No! 不可能!」です。先例の諸組織から学ぶのがベスト。
A2: レベル6の実例はまだありませんが、敏捷性と安定性の矛盾を乗り越えて、「予知する」という段階が予想されます。
A5: どのレベルまで進むべきかは、その組織の役割と(業界・業種によって異なる)相対的な競争に依存します。
A6: 理論的な説明や、沢山のケーススタディを見せても、納得しない人は多いです。自分の問題で、自分であるいは(コンサルタントなどの)指導を受けて、解決すると、初めて納得できます。自分の問題が特別なのではなく、あるレベルまで抽象化すると、まったく同じ問題なのだとわかります。
A7: 上司へのアプローチのしかたは、自分の組織のICMMレベルで違います。レベル1では、説得しようとせず、自分の実績を作るのが良いのです。
A8: 本書のイノベーションの方法は、大量(350万件)の調査分析データに基づいています。[訳注を参照ください。]そのような実証性を持つのは本書の記述だけです。
A10: ICMMのレベルを上げるのは、組織の文化を変えることです。1段向上するのに10−50か月程度かかります。組織形態、ICMMレベル、トップの推進意志などによっていろいろ違います。今までの実績の表を示しています。

 Darrell Mann: 『ICMM)』 第10章 さて、これから何を?、 第11章 参考文献、 第12章 連絡先  (2021. 3.20)

第10章  さて、これから何を?

第11章  参考文献、文献目録、読書案内

11.1  一般的な参考文献
11.2  本書に引用した参考文献    

第12章  グローバルな連絡先

10章では、これからのやり方として、(1) 自分の組織のレベルと自分たちの力量を知っているなら、自力でイノベーション能力の向上に取り組むのも良いでしょう。(2) 自分の組織のレベルの外部評価を受けることもできます。(3) ICMM導入の最初のワークショップを開催するやり方もあります。コンサルティングはその後の話です。

11.1節では、マネジメントとイノベーションに関する、「クラシック」と呼べる教科書を15編リストしています [Amazonで調べて、出版されている和訳書を補足しました]。 11.2節には、本書の中で引用した参考文献9種のリストを示します。

12章で、本件のICMM(イノベーション能力成熟度モデル)を国際標準にしたいと考え、そのための組織の連絡先を書いています。[いまは著者Darrell Mann のサイトだけです。] 最後に、本書(原書)の表紙を自ら制作したDarrell Mannがその趣旨を詩にしています。

 

[編集ノート(中川 徹、2021.3.20): 以上で、本書の和訳とその掲載を完了しました。できるだけ早くに本の形式でも、出版・販売したいと計画しています。出版後も、本『TRIZホームページ』での無料公開を継続するつもりでおります。この点を許容いただきました原著者Darrell Mann 教授に厚く感謝いたします。ご活用ください。]

[編集ノート(中川 徹、2021.4.18): 日本語版を出版しました。書名は、『TRIZ 実践と効用 (5) イノベーションを成功させる組織の力―ICMM入門』。新ページの出版案内(2021. 4.18) を参照ください。]

編集者より: ご挨拶: 新年にあたって (2021年)(中川 徹) (2021. 1. 5)

 


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迎春、 今年もどうぞよろしくお願いいたします。
3年間続けてきました「世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP)」は、しっかりした「世界WTSPカタログ集」のベータ版ができました。秋の学会がすべてオンラインになり、1か月余の間に、ロシア、米国、ルーマニア、台湾、日本の全5学会で、発表しました。さらに拡充が必要です。
コロナ禍が引き起こし、拡大しつつある世界的な危機の時代に、Darrell Mannの最近の著作が指針を与えてくれます。和訳紹介・出版の努力を開始しました。
皆さまのご健康、ご多幸、ご活躍をお祈りいたします。
2021 年 元旦    中川  徹
 

 TRIZCON発表: TRIZの将来方向: コロナ禍の危機と将来: 社会・ビジネス・イノベーション・TRIZ  (原題: Mapping the Un-Mappable: The History Of TRIZ 2020-2030) (Darrell Mann (英); 和訳:中川 徹) (2021. 1. 5)  

本ページは、Darrell Mann が米国のTRIZCON2020 (2020.10. 6-7、オンライン)で発表した講演の全体を、彼が忠実に文字起こしし、ここにスライドとテキストを並行させて掲載したものです。英文ページと和文ページ(スライドはまだ英文)を掲載しています。
本発表でDarrell Mann は、新型コロナウイルス禍の全世界にわたる大きな深刻な危機、4−5年は続くだろう厳しい状況にあって、真の(その場しのぎでない)イノベーションを支援・リードしていくために、イノベーションをリードするべき者たち、「TRIZコミュニティ」が考え、努力して行くべき方向を熱く論じています。(自他の)いくつもの「世の中」を表現するモデル(理論)を用いて、大きな視野で捉えていることが特徴です。非常に示唆に富む重要な講演と私は思います。ぜひ、お読みになってください。
Darrell Mannの発表は、非常によく構成されています。しかし、スライドが47枚ありますので、やはりその構成を(スライド単位での)目次で示すことが、読者にとってわかりやすいと判断しました。また、著者の意図をより明瞭に伝えるために、原題の他に、新しい題名をあえてつけております。
なお、著者が学会発表後に、この講演の主要部を論文としてまとめ、著者のメルマガ Systematic Innovation e-Zineに掲載しました。その論文を著者の許可を得て、英文および和訳して、本ホームページにすでに掲載しています (2020.11.25)。掲載に至る経過、意義、私の感想などを、そのページに書いておりますので、参照ください。 そこでの記述と少し重複しますが、本講演の全文掲載に至った過程を、本ページ末尾の「編集ノート追記」に説明しておきます。


    

2020年

  WTSP:  サイト詳細紹介: 『TRIZ Power Tools』 (Larry Ball) (TN2F-06) (2020.12.23)  

Larry Ball  は、WTSP 世界TRIZ関連サイトカタログ集の中で、最重要サイト◎の一つと評価されている、素晴らしいサイト『TRIZ Power Tools』 (TN2F-06) の主著者です。私はずっと前から彼の仕事に注目しており、2006-2007年に彼の『階層化TRIZアルゴリズム』を高原利生さんと共に和訳して本ホームページに連載し(2014年に出版)、また、2007年の第3回日本TRIZシンポジウムで基調講演をして貰いました。
このたび、WTSPカタログ集掲載にあたって、彼の新しいサイト『TRIZ Power Tools』の紹介記述を依頼しましたところ、早速に、標準書式での紹介(b) と自由書式での詳細紹介(c) を送ってきてくれました。そこで、WTSPニュース2020の中に独立ページを作り、記録の一式、すなわち、(a) サイトの簡単な紹介(中川、2019.9)、 (b) 標準書式記述 (A4 1頁)、(c) 自由書式詳細紹介、および (d) 以前の交流と参考文献(2003-2014)、 (e) 最近のLarry Ball と中川の通信(2020. 8 - 12) を掲載しました。また、WTSP 世界カタログ集(例えば、(A1)(A1P)(B1)(B1P)など)のサイト記述を更新しております。なお、紹介原稿は8月下旬にもらっていたのですが、通信の行き違いのために、本掲載が12月下旬になり、お詫びします。今後とも、世界WTSPカタログ集および『TRIZ Power Tools』を活用下さい。

 論文: TRIZの将来方向: マッピングできないものをマッピングする: TRIZの歴史2020〜2030年 (Darrell Mann, Mubashar Rashid (英); 和訳:中川 徹)  (2020.11.25) 

本論文は、Darrell Mann が米国のTRIZCON2020 (米国、オンライン、2020年10月6-7日)で発表した同名の講演を、拡張して、同氏のメルマガSystematic Innovation e-Zineで論文として公表したものです。私は、TRIZCON2020で発表しましたので、Mann のビデオ講演を事前に聞くことができ、非常に大事な論文だと認識しました。そこで、9月20日に著者とAltsuller Inst.に、TRIZCON講演ビデオの文章化と、和英での本ホームページの事後掲載を申請して、快諾を得ました。その後 10月3日に、著者が本論文のプレプリントを送って来てくれました。10月末に和訳し、和訳版と英文版の、本『TRIZホームページ』への掲載許可をもらいました。

著者は、新型コロナウイルス禍の全世界にわたる大きな深刻な危機、4−5年は続くだろう厳しい状況にあって、真の(その場しのぎでない)イノベーションを支援・リードしていくために、イノベーションをリードするべき者たち、「TRIZコミュニティ」が考え、努力して行くべき方向を熱く論じています。目次は次のようです。
はじめに: [新型コロナウイルスによる危機] [危機とイノベーション]
1. 社会レベルでの課題:  [ドミノ倒し] [災害サイクルとその6つのフェーズ] [イノベーションの時期]
2. ビジネスレベルの課題:  [20世紀の目標は「効率化」/21世紀は「有効性最大化」]  [複雑性(輻輳性)状況モデル(CLM)] [危機遭遇企業の「K字型3パターン」] 
3. イノベーションの課題:  [「優れた運用」とイノベーション] [イノベーションを再定義する] [イノベーション能力成熟度モデル(ICMM)]  [ガートナーのハイプサイクルとTRIZの位置] [TRIZが幻滅の谷から抜け出すには] [TRIZとSystematic Innovation(SI)の進化の方向] [「輻輳性」と両立する戦略]  [「TRIZコミュニティ」が4−5年かけてするべきこと]
この論文には、(以前に和訳出版しました『(1A) 体系的技術革新』と『 (2A) 新版矛盾マトリックス Matrix2010』以後に) Darrell Mannが論じてきている多くの重要な考え方が出てきています。Mannのこの十数年の多数の著作に記された概念や実践法を、私自身がもっと学び、和訳紹介して行かねばならないと、強く感じました(「編集ノート追記」を参照ください)。

  WTSP:  世界WTSPカタログ集を拡張・改良するための、さらに一層の仕上げ作業について (中川 徹)  (2020.11.22) 

最近の5つの国際・国内学会で報告しました ように、WTSPプロジェクトは、TRIZサイトおよびTRIZ 周辺サイトの世界WTSPカタログ集のベータ版 を作成し、それらを拡張・改良するための、さらに一層の仕上げ作業についての方針を明確にしました。それらの作業を容易にするために、このたび、「(A4) 世界WTSPカタログ集を作成するためのガイドライン  を丁寧に更新し、一歩一歩の過程の説明、テンプレート、記述例への参照などを充実させました。

今回作成したこの新しいページは、そのような作業・活動に読者の皆さんを導くためのもので、ETRIA TFC2020での発表のスライド8枚を使って説明しています。その目次は次のようです。
1. 世界WTSPカタログ集(ベータ版、2020年6月)
2. ユーザからの3つの基本要件
3. 各国/世界WTSPカタログ集を作成するための実践ガイド
4.  サイトの評価法
5.   サイト紹介(3b) 標準書式、サイト責任者が記載 (必須)
6.   サイト紹介(3c) 自由書式による詳しい紹介、サイト責任者が記載 (随意)
7. 各国/世界WTSPカタログ集のための原稿の作成
8. まとめ: 一緒に!連携して!! 働いて行きましょう

 WTSP学会発表(2020年秋、5つの学会): 世界TRIZ関連サイトプロジェクト(WTSP)(第3報): 世界WTSPカタログ集: TRIZサイトとTRIZ周辺サイト: ベータ版(2020年6月)とその拡張(中川 徹、Darrell Mann、Michael Orloff、 Simon Dewulf、 Simon Litvin、Valeri Souchkov)  (2020.11.11) 

今年は新型コロナウイルスの世界大流行のために、渡航や集会が禁止・抑制され、国際会議や国内学会が通常の開催ができず、オンラインでの開催になりました。遠隔からネットワーク経由で参加・発表ができます。その結果、この秋(9月下旬〜11月初め)に下表のように、4つの国際会議(ロシア、米国、ルーマニア、台湾)と1つの国内学会に参加・発表しました。WTSPプロジェクトの第3年次の報告とアピールであり、基本は同じですが、対象地域・聴衆を考慮して、タイトル、重点、モチーフなどを調整しています。論文、スライドの他に、発表ビデオを作りましたので、わかりやすくなっています。

学会

場所、時 

発表タイトル 本サイトの主掲載ページ

掲載資料 

(1) MATRIZ Online Forum 2020  

ロシア(モスクワ)、2020. 9.24-27

Catalogs of TRIZ-related Sites in the World Built by the Voluntary WTSP Project

(1) MOF2020 (2020.11.11)

 

発表スライド (28 スライド) (英文)(PDF) ;
発表スライドダイジェスト版 (13 スライド) (露文)(HTML) , (PDF)

(2) Altshuller Inst. TRIZCON2020  

米国(ボストン)、2020.10. 6-7

World Catalogs of TRIZ Sites and Around-TRIZ Sites
Built by the Voluntary WTSP Project

(2) TRIZCON2020 (2020.11.11)

発表スライド(28スライド)(英文)(PDF)
ビデオスライドショー (28 枚, 38 分) (英文) (MP4)  

(3) ETRIA TRIZ Future Conf. 2020  

ルーマニア、2020.10.14-16

World TRIZ-related Sites Project (WTSP)(3): World WTSP Catalogs of TRIZ and Around-TRIZ Sites: First Edition (2019) and Its Further Enhancement

[発表では: Beta Edition (Jun. 2020).]

(3) ETRIA TFC2020 (2020.11.11)

論文 (英文)(HTML) ;
論文(出版) (英文) (PDF) ;
発表スライド(28 枚) (英文)(HTML) ;
(PDF) ;
ビデオスライドショー (28 枚, 32 分) (英文) (MP4)

(4) I-SIM Intern'l Conf. Systematic Innovation (ICSI) 2020  

台湾、2020.10.23-24

World WTSP Catalogs of TRIZ Sites and Around-TRIZ Sites: We Can Learn A Lot through These Active Information Sources

(4) ICSI2020 (2020.11.11)

発表スライド(13 枚) (英文) (HTML);
(PDF) ;
ビデオスライドショー (13 枚, 15 分) (英文) (MP4)

(5) 日本創造学会 第42回研究大会

東京、2020.10.31 - 11. 1

創造的問題解決の諸方法論のウェブサイト:
世界カタログ集の開発(WTSPプロジェクト)

(5) JCS 2020
(2020.11.11),

 (2020.11.11)

論文(8頁)(和文)(HTML)
(PDF) 
スライド (26 枚) (和文)(HTML) ; (PDF)
ビデオスライドショー(22 分) (和文)

日本の読者の皆さんには、上記(5)の日本創造学会の研究大会での、ビデオ→スライド→論文の順に読んでいただけば、最もわかりやすいでしょう。プロジェクトの目標、カタログ作成の経過、TRIZおよびTRIZ周辺Webサイトの世界カタログ(ベータ版)、基本要件の再考と作成法の再確認、改良・拡張のための方策と協力要請の順に書いています。ユーザから高い評価を得ていますが、あと一層の拡張が必要です。サイトオーナーによるサイト紹介と、各国・各分野のチーム活動を作ることが、第4年度の焦点です。WTSP世界カタログは、多くの人々の役に立ち、私たち自身にも有益です。一緒に!連携して!!働いて行きましょう。

  TRIZホームページ(TRIZ Home Page in Japan) の 満22年にあたって (中川 徹) (2020.11.11)

本ホームページを創設して11月1日で満22年になりました。国内外の多数の著者、訳者、読者の皆さまのご支援に感謝いたします。「創造的な問題解決の方法論」の理解と普及のための情報公開の場です。当初は「旧ソ連で技術分野のために開発されたTRIZ」の導入を目指しておりましたが、その後TRIZは、その内容や適用分野が拡張・発展するとともに、欧米や日本だけでなく、アジア諸国に広く普及しつつあります。私自身も、TRIZをやさしくしたUSIT法、「6箱方式」という新しいパラダイム、それをベースにしてさまざまな方法を統合する「創造的な問題解決の一般的方法論(CrePS)」へと展開してきました。人類文化の根底にある主要矛盾とその解決の方向を、「自由・愛・倫理」の関係として論文発表しましたのも、その一つの適用です。これらの流れを、「サイト紹介(特徴と主要記事)」 (2020.2.13)にまとめましたので、ご覧ください。

本ホームページは、非営利の立場で情報の公開による紹介・発信・交流を進めることを目的としております。ボランティアで開始し編集しておりますが、個人のホームページではなく、読者の皆さんの寄稿を掲載する「公共サイト(Public Web site)」として評価いただいてきました。また、和文と英文の並行したページ作りに努力して、日本と海外との協力関係を作ることを目指してきました。2012年には4つの「入口ページ」を作り、いろいろな読者の方に親しみやすくしました。さらに、2017年末から、世界TRIZサイトプロジェクト(WTSP)を提唱し、世界中のTRIZ関連サイトを紹介する「カタログ」を作tって来ました。今後も、「創造的な問題解決の方法と実践」に関して、世界の人たちと協力して、優れたサイト、優れた仕事を紹介して行きます。

読者の皆さんのさまざまな問題解決のために本ホームページを活用 いただけますと幸いです。ご寄稿をお待ちしております。

 WTSP (日本): サイト詳細紹介 「MOST合同会社(山口和也)」 (2020.9.29)

本ページは、WTSPカタログ(日本の部)の JP-10 MOST 合同会社の山口和也さんのサイト紹介原稿の一式をまとめたものです。WTSPカタログでのサイト紹介のやり方を明示するために、ここには以下の全段階のものを並べています。
(a) 第三者による紹介(自由記述、約15行) 中川 徹、2018.3.17
(b) サイト主宰者による、標準書式のサイト紹介(A4 1頁)、山口和也、2020.8.20
(c) サイト主宰者による、くわしいサイト紹介(自由書式、A4 16頁)、山口和也、2020.8.31

この(c)の紹介は「私の経験・実績に基づく信念:「あなたも、 難題を100%解決出来る!」」という、誇張ではないのかと驚くばかりの文ですが、懇切に説得力を持って、語っておられます。要点はつぎの3スライドで表されるでしょう [クリックすると拡大」。ぜひ、この紹介を読んでみてください。そしてさらに、MOST合同会社のホームページを訪問してみてください。

 WTSP (日本): 世界WTSPカタログ集(日本の部)トップページ (中川 徹) (2020.9.29)(2019.7.14)

英文で作成してきた「世界TRIZ関連サイトカタログ集」の「日本の部」のページの和文版です。今回は和文版の一部が英文版に先行しています。インデクスのページ、(全サイトの)サイト記述のページ(第三者(中川)の簡単な紹介(a)と(提出された)標準書式(A4 1頁、(b))にアクセスできます。TRIZサイト12件、TRIZ周辺サイト14件を掲載しています。さらに、サイト責任者が提出した個別サイトの詳細記述のページ(自由書式、2〜5頁(越えてもよい)) に直接アクセスできます。詳細記述は、現在、JP-01 TRIZホームページ(中川 徹)と、JP-10 MOST合同会社(山口和也)の2件です。全サイトの責任者に、サイトの詳細記述の寄稿をお願いしています。
なお、世界カタログ(日本の部)は、世界の人々に知っていただくために精選したもので、そのベースは、2018年3月に作成・公開した「日本WTSPカタログ」(全92サイト掲載)です。和文、英文。ご活用下さい。

 世界のロシア語TRIZサイトの一覧(改訂版)(Michael Orloff) (2020. 8.19)

ロシア語で書かれているTRIZサイトの一覧です。ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドバ、ドイツ、オランダ、韓国などで作られた55サイトを整理し、簡単に紹介しています。昨年7月にOrloffが作成した38サイトの一覧を改訂したものです。各サイトオーナーがチェックしていますが、標準書式でのサイト紹介は得られていません。ともかく、現在のロシア圏でのTRIZの活動と内容の全貌を知ることができる、貴重な情報源です。--- [注(中川、2020. 9.30) サイトの役割のデータに不備があるため、世界カタログ(A)(B)にはまだ改訂版を反映していません。]

 総説: 世界のTRIZ: 歴史、現在の状況、今日の課題 (Valeri Souchkov (オランダ)、2016) (和訳・コメント: 中川 徹) (2020. 8.10) (2020. 8.14)

本編は、Valeri Souchokov の2016年のロシアでの学会の基調講演の論文であり、同氏のホームページに掲載されています。私は2018年に興味深く読みましたが、最近読み返して、重要と思い、和訳しました。同氏はTRIZマスターであり、ベラルーシの出身で、オランダに拠点を置き、全世界にわたってTRIZと体系的イノベーションの、コンサルティング・トレーニング・教育・普及活動をしています。その内容は非常に豊富です。
(1) 1990年代初め以後の西側世界への普及の歴史を、ソフト製品の開発・販促、西ヨーロッパでの学術界の関心、TRIZ企業(コンサルなど)の勃興と大企業の導入、TRIZネットワークの形成と国際的・各国のTRIZ協会の発展として説明しています。
(2) 現状については、産業界のTRIZ (世界の大企業と中小企業での位置づけ)、TRIZと教育(大学での教育、専門(職業)教育=トレーニング、遠隔教育)(同氏自身の教育方法が興味深い)、科学とTRIZ(「TRIZは科学と言えるか?」についての学術界との議論の帰結)、非技術分野のTRIZ(ビジネス、マネジメント分野への進出)などを論じています。
(3) 今日の課題としては、 「TRIZの普及が(近年)遅くなってきている主要な理由」を多面的に論じています。市場に関連しては、「TRIZの市場が当初の期待よりもずっと小さい」「TRIZの提示のしかたが適切でないことがある」など。TRIZ自身の問題として、「TRIZはビジネスプロセスに実装する準備ができていない」「TRIZの道具(方法)の複雑さのために、教育に長期間を要する」など。ビジネス環境への適合に関して、「イノベーションを支援する他の諸方法とTRIZを統合するのが弱い」「TRIZユーザーの年齢層が高い」など。
結論部では、ダボスの世界経済フォーラムの提言を引用して、「2020年に最も要求されるスキルの上位3項は、複雑な問題の解決、批判的思考、創造性である」といい、TRIZはこれに答えようとしていると指摘している。思考のスキルこそ大事なのだ、という。

私は、編集ノート追記で、主に2項目を書きました。(a) Souchkovが記述している「韓国(特にサムソン)がTRIZを全社導入して、世界経済に躍り出る原動力になった」点は大事だと思います。日本のTRIZは韓国のTRIZといろいろな交流があったのですが、韓国のやり方を日本に取り入れることができなかった。日本文化にいくつかの盲点・弱点があると思います。(b) Souchkovは、TRIZが市場に出ていく過程で、新しい問題・分野に対応するために、新しい方法を作っていったことを述べています。しかしそれと同時に、旧来の(古典的)TRIZを見直す作業が必要ですが、彼はそれを論じず、「TRIZを簡略化しようとする試み」を非常に軽んじています。「TRIZのエッセンス」を明確にし、理論のレベルでも方法のレベルでも、エッセンスを表現し、教え、使っていくことが大事です。それは拡大・複雑化の方向とは逆に、(抽象レベルを上げることによって)濃縮・簡素化することです。日本で私はこの方向に努力し、USITベースでの問題解決プロセスの簡略化、TRIZの諸解法をばらしてUSITオペレータ体系に再統合、創造的問題解決の新しいパラダイムとして「6箱方式」の提唱などをしてきました。エッセンスに立ち戻ることによって、新しい大きな視野が開けたのです。

 世界と日本のTRIZ関連学会の開催スケジュールの概要  (2020. 7.23; 9.29)

新型コロナ禍のため、全てのの国際会議・国内学会が、オンラインで開催の予定になりました。(2020.9.29)
MATRIZ Online Forum (9月25−28日)、Altshuller Institute TRIZCON (10月6−7日)、ETRIA TFC (10月14-17日)、I-SIM ICSI (10月23-24日)。
日本TRIZ協会 TRIZシンポジウム(来年に延期、代わりにオンラインセミナー(TRIZ懇話会を月1回開催予定)、日本創造学会 研究大会(10月31日-11月1日)。

 WTSP:   各サイトの紹介記述をサイトオーナーに依頼する理由(Michal Orloff と中川 徹の交信記録) (2020. 7.23)

WTSPプロジェクトでは、β版をさらに強化・改良しようとしているのですが、「その作業は非常に困難に見える。本当に必要なのか?」とWTSPのGlobal Co-editorの一人Michael Orloffが問題提起しました。6月1日から7月10日にかけて、彼と私が議論した一連のメールを記録したものです。TRIZ関連サイトカタログ集が、ユーザに役に立つには、2つの要求を満たす必要があります。(1)良いサイトをきちんと集めて、評価選択している。==> 各国の多数の専門家の協力を得ることが不可欠。 (2)各サイトが適切に紹介してある。==> 他者(調査者)が記述するのは、随分の労力を必要とし、3〜10行程度の記述が精々。各サイトのオーナーに記述して貰うのがよい。A4 1頁の標準書式に、ぜひ記述して貰いたい。本当に充実したサイトの場合には、これでは到底足りない。自由書式で、図や表なども使い2〜5頁程度の記述をしてもらえるとよい。これに努力する。
ホテルのカタログでも、旅行案内でも、本当に良いカタログには、当事者が「ぜひ載せて欲しい」と言ってくる。最重要なサイトについて、良い・適切な記述の事例を作ること、先例を作ることが、大事。それが突破口になる。優れたカタログ集を持つことは、世界のユーザーにとっても、世界の専門家にとっても、大いに有益なことである。

 世界WTSPカタログ集 -- β版を完成しました。二つの柱(TRIZサイトカタログ集とTRIZ周辺サイトカタログ集)を持ち、印刷用カタログ集(◎〇)があります(中川 徹)  (2020. 6.30); 紹介;カタログ集説明 (2020. 7.15)

世界WTSPカタログ集(2020年6月版)を完成しました。つぎの一覧のように、8つの索引/カタログのWebページで構成しています。

(A) 世界TRIZサイト カタログ集 
(A1) 世界TRIZサイト トップ索引(◎) 
(A2) 世界TRIZサイト 基本索引(◎○)  -- (◎ 23 サイト, ○ 39 サイト)
(A1P) 世界TRIZサイト トップカタログ(◎)印刷用   (2020. 6. 7)
(A2P) 世界TRIZサイト 基本カタログ(◎○)印刷用   (2020. 6.30)
(C) 世界TRIZ周辺サイト カタログ集 
(C1) 世界TRIZ周辺サイト トップ索引(◎) 
(C2) 世界TRIZ周辺サイト 基本索引(◎○)  -- (◎ 33 サイト, ○ 127 サイト, □ 19 サイト)
(C1P) 世界TRIZ周辺サイト トップカタログ(◎)印刷用   (2020.6.15)
(C2P) 世界TRIZ周辺サイト 基本カタログ(◎○)印刷用   (2020.6.30)

これらのカタログ集内のデータそのものは、2019年10月版から、残念ながら、少ししか増えていません。しかし、使い勝手はずっと改良されています。「索引」ページ(すなわち、(A1)(A2)(C1)(C2))は、多数のサイトを分類・配列した索引の表からなり、各サイトの記述は、ハイパーリンクをクリックして、元のサイト記述ファイルに見に行きます。他方、「カタログ(印刷用)」のページ(すなわち、(A1P)(A2P)(C1P)(C2P))は、サイトの索引の表とともに、全サイトの記述をそのページ内に持ち、索引の順番に並べられています。この「カタログ(印刷用)」のページはWTSPサイトでも使えますが、それとともにPDFファイルを、無料・登録不要でダウンロードできます(著作権はWTSPプロジェクトが保持しています)。このPDFファイルは、(印刷して)読むのに便利ですし、皆さんのPC上でハイパーリンクを使って、内部のサイト記述へのアクセス、外部サイトへのアクセスが自由にできます。

このように、「世界WTSPカタログ集」はいまや「ベータ版」の段階に達し、沢山のユーザー、実践者、専門家の皆さんに実際に使っていただけるものになりました。学習に、また仕事の中での実践のために、どうぞご活用ください。お使いになって、コメントや提案・寄稿をいただけますと幸いです。私たちは、TRIZおよび関連の諸方法論の分野で活動している、多くの人々と協力して、この「世界WTSPカタログ集」をさらに拡張・改良していきます。どうぞ、「世界WTSPカタログ集」をご活用下さい、そして、一緒に、連携して、働いて行きましょう。

本件の案内を和文ページにし、またそのPDF版(A4 1頁)を作りました。どうぞ知り合いの方にご紹介・転送下さい。

これを機に、英文・和文のサイトをいろいろ改良しました。いままでのWTSPプロジェクトのサイトは、「カタログ集を作るための活動」を主目的としていました(親ページはWTSPプロジェクト索引ページ )。今回、カタログ集(ベータ版)が完成しましたので、「カタログ集を読み・使う」ことを目的とする、ユーザのための便利なサイトを作り上げました(その親ページは「世界TRIZ関連サイトカタログ集」 です)。英文サイトでは上記のようにカタログ集の全体を掲載し、必要な説明を詳しくつけています。和文サイトでは、カタログ集の親ページ を作り、原資料の説明とフォルダ構成、カタログ集の構成と使い方、世界TRIZサイトカタログ集(A)の使い方・読み方、世界TRIZ周辺サイトカタログ集(C)の使い方・読み方、今後の拡張・改良計画等を説明しています。また、主要ページの下部のリンク表を更新し、『TRIZホームページ』のトップページからも、「世界TRIZサイトカタログ集」 と「日本TRIZ関連サイトカタログ集」 に直接アクセスできるようにしました。どうぞご活用下さい。(2020. 7.15)

 

 世界WTSPカタログ集 (C1P) 世界TRIZ周辺サイトトップカタログ(◎)印刷用を作成 (中川 徹) (2020. 6.15) 

ここに、世界WTSPカタログ集の第2の柱である、世界TRIZ周辺サイトカタログ集を掲載します。私たちのWTSPプロジェクト は、TRIZのコミュニティでスタートしましたが、その周辺のさまざまな方法論についての広い視野を持ち、それらをも一緒に統合的に、協調的に使用し、研究開発していきたいと考えています。「TRIZ周辺サイト」のサーベイには、つぎのようなキーワードを使いました。(a) 創造的思考法、(b) 創造的/革新的/体系的 問題解決、(c) イノベーション プロセス/戦略/方法/管理、(d) 品質/価値/コスト/生産性 工学/管理、(e) 特許 分析/マッピング/戦略、など。 約1000のサイトを一つ一つ訪問して、中川が個別サイトの簡単な紹介を書き、それらを(暫定的ですが)5段階 (◎〇□△-)に評価しました。その結果、34の◎(最重要)サイト、128の〇(重要)サイトを得ました。それらの結果は、2019年10月版として、国際学会発表とWeb 掲載をしています。すなわち、(C0) 世界TRIZ周辺サイトトップ索引(◎) および (C) 世界TRIZ周辺サイト基本索引(◎○)であり、個々のサイトの紹介を読むには、索引中のハイパーリンクをクリックする形式です。 

いまここに作りました(C0P)カタログは、読みやすくしたもので、個々のサイトの紹介を索引中に埋め込んだものです。「(C1P)世界TRIZ周辺サイトトップカタログ(◎)印刷用」を、Webページ およびPDF  で掲載しています。このPDFファイルは、移転可能であり、そのすべてのハイパーリンク(ページ内リンクおよび外部リンク)は生きています。PDFファイルは、WTSPプロジェクトが著作権を保持して、すべての人に無償・無登録でダウンロードと使用を許可しています。私たちは、広範な分野の専門家/実践者/ユーザーの多数の方々の支持と協力を得て、WTSPカタログ集をさらに強化/改良したいと願っています。皆様のフィードバックとご寄与をお願いいたします。

 「マレーシアTRIZ協会(MyTRIZ)公式サイト」の紹介: Eng Hoo Tanと中川の交信記録  (2020.6.15)

MyTRIZ (マレーシアTRIZ&イノベーション協会)は非常に活発です。Eng Hoo Tan (MyTRIZ) がそのサイト紹介をWTSPカタログに寄稿してくれました。ここに、サイト紹介の推敲に関わる、彼と私の交信記録をまとめます。
(なお、2012年に私はMyTRIZの学会の基調講演に招かれました。印象深かったのは、マレーシアでは、政府と諸大学と企業(特にインテル)とが緊密に協力して、TRIZを推進していたことです。その時のMyTRIZ会長T.S. Yeohの基調講演、および私の参加報告 を参照下さい。)

 WTSP サイト紹介 (3) 「MyTRIZ (マレーシアTRIZ&イノベーション協会)公式ホームページ」 紹介 (Eng Hoo Tan, MyTRIZ)  (2020.6.15)

WTSP標準書式によるサイト紹介、およびより詳しい自由書式でのサイト紹介(3頁)の寄稿を受けて、WTSPカタログのデータとして登録しました。

 世界WTSPカタログ集 (A1P) 世界TRIZサイトトップカタログ(◎)印刷用を作成 (中川 徹) (2020. 6. 7; 6.10) 

このたび、印刷用のWTSPカタログを作ることにしました。WTSPカタログの索引順に各サイトの説明をきちんと並べたものです。いままでは、カタログ集の構成を便利にするために、索引とサイト記述を別ファイルにして、PC上で索引中のサイトを順次クリックして読む形式でした。今回のもので、一覧性がずっと良くなります。まず最初に作ったのが、世界のTRIZサイト(◎)を集めた「(A0P) 世界TRIZサイトトップカタログ(◎)印刷用」です。ブラウザから印刷できます。PDF版 も掲載しました。このカタログ(英文)を読んでどう思われますか?感想・提案などを中川までお寄せください。

 世界WTSPカタログ集を、ユーザーにとってさらに魅力的・有用にするために、ご協力下さい (中川 徹) (2020. 6. 7)

つぎのような3層の人たちへのメッセージで構成しています。それぞれの方にしてほしいこと、していただけることを書いています。
[1]  世界の110人のTRIZリーダ/仲間(専門家)あてに、5月26日 [WTSP] Letter (19GC-2) を発送。
[2]  より多くの世界の TRIZリーダ/仲間(専門家)あてに、5月28日 LinkedIn 中の「TRIZ and Innovation」グループ(14,000人以上)にポスト。
[3]  TRIZと関連諸方法の 一般の実践者、ユーザー、学習者の皆さんに。本ページ、およびLinkedInに掲載。

 WTSPカタログデータ: X2TL: 「ツール」に関するサイトのデータ原稿 (Bill Fowlkes (米))  (2020. 5.25) 

Bill Fowlkesの提案で、(創造的問題解決とイノベーションに関する種々の)「ツール」に関するサイトの収録が有用であると認められ、あたらしく「ツール」に関するSIG(Special Interest Group)を作った。とりあえず14件のサイトをリストアップし、収録済みのサイトとの重複分を削って、7サイトの原稿をまとめた。今後、サイト紹介を充実させてWTSPカタログ集に収録する。

 WTSP通信とメール: 2020年 5月 (編集:中川 徹) (2020. 5.25; 6.15) 

5件、詳細は英文ページをご覧ください。特に注目いただきたいのは、つぎのもの:
(1)(3)(4)  Bill Fowlkes (米): 「ツール」に関するサイトのカタログ収録の必要性

5月25日〜31日の通信5件を追加 (2020. 6.15)

 フォーラム: 社会: 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック: 危機とその克服(索引ページ) (中川 徹)(2020. 5.10) 

遅ればせながら、このページを作ることにしました。非専門の私ですが、いろいろな人、グループ、組織の活動や情報で、気がついたものを紹介していきたいと思います。大雑把に4分類して示します。
A. 日本の政府情報、データに関するもの: 内閣官房、首相官邸、厚労省のHP、政府専門家会議有志のサイト、「国内感染速報」サイト。
B. 世界の情報、データに関するもの: WHOサイト、「Our World in Data」サイト、Johns Hopkins 大学サイト、ドイツ メルケル首相スピーチの動画と全文(英・和)。
C. 日本での情報発信、主張、提言などに関するもの: 山中伸弥教授のサイト、平野俊夫前阪大総長のブログおよび同先生他8名の提言書(この提言書 が現在最も重要な文書だと私は思います)。
D. 科学的な解説、研究に関するもの: Ninja Nerd Scienceサイトの解説動画、小田垣孝九州大学名誉教授のシミュレーション論文(プレプリント)。

 講演: 創造性プロセス: あなたの創造的天分を解き放つ、習慣としての実践法 (Keith Sawyer(米)、和訳:中川 徹) (2020. 5.10) 

本件は、Keith Sawyer 教授の2017年12月のFuture Frontiers での講演の動画(YouTube 掲載)を、テキストにしたものです。Dr. Ed Sickafusの USIT NewsLetter を読みなおしている過程で、Keyth Sawyer教授の研究に導かれ、Internet 検索をして本講演の動画に遭遇しました。字幕つきの動画から、中川が英文テキストを起こし、さらに和訳しました。Sawyer教授の快諾を得て、ここに和文と英文で掲載します。
Keith Sawyer 教授は認知心理学の立場から、創造性と創造性プロセスについて研究し、発表・著作しておられます。本講演は、Future Frontiersのイベント(多数の著名な講師による、講演と研修・討論のフェスティバル)での、13分弱の講演です。教授の講演は、短い簡潔な文を、テンポよく論理的につないでいくスタイルで、体系的で明快です。(英語での発表練習のテキストとしても、日本語での講演の構成の教材としても、優れた教材だと思います。)「創造性は謎めいたものではない。誰にでも習得でき、実現できるものだ」というのが、本講演の趣旨です。私が段落分けをし、各段落の先頭の文を太字にしました。この太字部分を読んでいけば、全体の論旨が明確に分かります。緻密に構成された名講演だとうなづけます。

なお、Sawyer教授のいう「創造性プロセス」は、いろいろなアイデアに遭遇しながらジグザグに彷徨うように進む、模索と探求の人生を意味しています。そこには、「構造化された創造的問題解決のプロセス」は言及されていません。しかし私は、このジグザグのプロセスの一つ一つの時点で、「構造化された創造的問題解決のプロセス」(例えば、「6箱方式」によるプロセス)が有効に適用できる、そして必要だと考えています。この点を留意したうえで、Sawyer教授のいう「直線的でない、創造性プロセス」のための心構え・実践・習慣を身につけ、私たちすべてが「創造性の天分」を解き放てるようにしたいと思います。

 WTSP通信とメール: 2020年 4月 (編集:中川 徹) (2020. 4.21) 

7件、詳細は英文ページをご覧ください。特に注目いただきたいのは、つぎのもの:
(3) Igor Polkovnikov (米) <=> 中川: 私のサイトをカタログに掲載してもらえませんか?<=> (一般的な)やり方の説明
(4) Yuri Danilovskiy (韓): 自分のサイトの役割:西側/日本/韓国でのTRIZの発展をロシアのTRIZ関係者に紹介する 
(5) 中川 <=> Ellen Domb他: TRIZ Journal のサイト紹介をぜひ書いてください。Ellen Dombのメモ。

WTSP (世界TRIZ関連サイト)プロジェクト/カタログ集 にようこそ: 本サイトの主要ページを刷新し、カタログ集にアクセスしやすくしました (中川 徹 (2020.4.21)  (2020. 4.25)

本プロジェクトでは、2年間の悪戦苦闘を経て、「世界TRIZ関連サイトカタログ集」の初版を昨秋完成させたところです。そこでこのたび、プロジェクトのサイトの主要ページを刷新して、皆さんがカタログ集に簡単にアクセスできるように、また、私たちがカタログ集をよりスムーズに拡張・改良していけるようにしました。

4月4日掲載の記事をベースにして、4月6日にLinkedInに掲載したものを、英文記事、和文記事にしています。簡潔な記述で、好評をえました。

この記事をPDF(A4 1頁)にしました。WTSPプロジェクトとカタログ集について、簡潔な紹介とアピールなっています。どうぞ広く、転送・紹介下さい。

 

クリックしてPDFファイル 

Larisa Komarcheva (露)との通信: 「the Official Altshuller Foundation」サイトの紹介(2020.4.21)

The Official Altshuller Foundation siteは、TRIZの創始者Mr. Genkikh Altshullerの遺族が開設・運営しているサイトです。WTSP世界TRIZサイトカタログの先頭に掲載しています。私は2月28日に、そのサイトの紹介を書いてくれるように、責任者Larisa Komarchevaに依頼しました。彼女は3月9日に下記のような紹介原稿を送ってきてくれました。私は3月12日に、多くの読者が期待しているだろう質問項目を書いて、より詳しい紹介をお願いしました。4月下旬の現在、彼女が多忙で原稿が作れないとのことですので、3月9日の原稿をWTSPカタログに掲載しました。

WTSPカタログサイト紹介(2)  「the Official Altshuller Foundation」サイト (Larisa Komarcheva (露))(2020.4.21)

本サイトは、TRIZの創始者Mr. Genkikh Altshullerの著作・論文・通信・資料などの一切と、夫人Mrs. Valentina Zhuravlyovaの著作などの資料を掲載している。Mr. Altsuller の全資料が(あまり知られていないものも含めて)正しく(ひずみなく)広く世界に知られることを望んでいる。サイトの紹介としては、WTSPプロジェクトの標準書式での記述(ただし空欄も多い)、および「このサイトの設立の趣旨」を記述した。−−[注(中川): 近い将来の更新を期待している。]

 WTSP通信とメール: 2020年 3月 (編集:中川 徹) (2020. 4.12)

4件、詳細は英文ページをご覧ください。特に注目いただきたいのは、つぎのもの:
「Ed Sickafus博士記念アーカイブズ」の開設準備と開設の発表; Carol Augustin(米)との通信; Larisa Komarcheva (露)との通信「Altshuller Foundation」サイトの紹介

 WTSP通信とメール: 2020年 2月 (編集:中川 徹) (2020. 4.12)

9件、詳細は英文ページをご覧ください。特に注目いただきたいのは、つぎのもの:
中川: 『TRIZホームページ』のサイト紹介と「ベスト4スライド」の紹介; WTSPカタログの改良のための呼びかけ

 WTSP通信とメール: 2020年 1月 (編集:中川 徹) (2020. 4.12)

12件、詳細は英文ページをご覧ください。特に注目いただきたいのは、つぎのもの:
Yuri Danilovskiy (韓国)、Harry Flosser (独)、Don Mansingale (米)、Vladimir Petrov(イスラエル)、James Kowalick (米)等からの通信。

WTSP: WTSPサイトの主要ページを刷新しました(中川 徹) (2020. 4. 5) (2020. 4. 3)

WTSPプロジェクトの2年超の試行錯誤と進展の結果として、私たちのサイトには新・旧の沢山の情報が掲載されていて、プロジェクトメンバー・読者・ユーザの皆さんを混乱させることが多かったと思います。そこでこのたび、WTSPサイトの主要ページを整理・刷新しました。

その意図はつぎの2点です。(1) WTSPプロジェクトを種々の観点から明確化し、WTSPカタログ集の構築作業を円滑にする。(2) 一般の読者・ユーザーにとって、WTSPカタログ集へのアクセスを容易にする。これらの方針で、WTSPプロジェクトの主要ページのすべて((A1)から(A8)まで)を刷新し、従来ページはアーカイブズとして保存し、必要に応じて参照可能にしました。変更の主要点は以下のようです。


(a) WTSPカタログ集の作成のためのガイドラインを、明瞭にしました。各国におけるオーソドックスなボトムアップアプローチと、それをバイパスして優れたサイトの魅力的で有用な紹介を集めるアプローチ。

(b) 各国のWTSPメンバーが、草稿を作り、それを推敲して原稿にし、小規模のWebサイトに作り上げる (そのための、スムーズな実践法を掲載)。一方、プロジェクトリーダーが、それらの各国からの原稿を世界WTSPカタログ集に統合し、『TRIZホームページ』に掲載公表する。(2年前に用意した Bitrix24プラットフォームは使わない。)

(c) 世界WTSPカタログ集の現行バージョンをはっきり示し、古いバージョンはアーカイブズに入れる。

(d) 「WTSP プロジェクト/カタログ集に ようこそ」のページを作り、サイトのドメイン名でアクセスできるようにしました:
和文サイトには、 URL: https://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/WTSP/ 。ユーザー/読者が行きたいページにスムーズに行けるようにしました。

 

この図をクリック下さい。
「ようこそ WTSP」 のページに飛びます。

 通信: 「WTSPカタログ集は素敵ですね」(Carol Augustin)(2020. 4. 3)

2月末に、上記のような素敵なタイトルのメールを、知らない人から受け取りました。ここに彼女(彼(?)) との数往復の通信を掲載します。WTSPカタログのページにたまたま出遭ったとのことで、彼女らの2つのサイト、ビジネスの専門的なスキルを習得するためのe-ラーニングの充実したサイト、の情報を伝えてきました。それらを、新しいカテゴリ X1BZ (ビジネス指向のサイト)として収録します。世界の重要なWebサイトの情報を、WTSPカタログ自身のおかげで収集できることは、うれしいことです。世界WTSPカタログ集が自己成長していく可能性を示してくれています。

 2件のサイト: eduCBA (○)と WallStreetMojo (□): ビジネス分野の専門的スキルのe-learningコース

世界TRIZ周辺サイトカタログの新しいカテゴリの一つとして、X1BZ (ビジネス指向サイト)を作り、つぎの二つのサイトを登録しました。
X1BZ-01   eduCBA (○): オンライントレーニングとビデオコース。プロフェッショナルとして成功するための、金融、ソフトウエア、ビジネススキルの習得。
X1BZ-02   WallStreetMojo (□): 金融投資、金融モデリング、資産調査、会計、M&A、評価等を学ぶための、最良の方法についての秘訣の情報公開

編集者より:  「Ed Sickafus 博士記念アーカイブズ」を開設・公開しました (中川 徹)     (2020. 3.22; 5.27)

Ed Sickafus 博士の業績を顕彰するために、本『TRIZホームページ』内に「Ed Sickafus 博士記念アーカイブズ」を設け、公開いたします。同博士は、USIT(統合的構造化発明思考法)の創始者であり、その後継続して、創造的な問題解決のための簡潔で強力な方法の開発・発展に独自の寄与をしてこられました。中川は1998年以来同博士から多くの示唆・教訓をいただき、日本にUSITを導入し、TRIZとUSITを統合して、「6箱方式」に基づく創造的な問題解決の一般的方法論を開発してきました。USITは日本で多くのユーザーの賛同を得て、実践されてきました。本ホームページでは、同博士の多数の論文や通信を英文・和文で紹介してきました。  
Ed Sickafus 博士 
(撮影: 中川 徹, 1999. 3.10)
なお、同博士はUSITをさらに発展させて、「プロフェッショナルな技術者のための自由で高度な問題解決法」、「論理や構造に捉われない、より自由に発想する問題解決法」、「無意識下の脳内処理を活用する、メタファを重視した問題解決法」などに、新しい境地を開拓してきておられました。これらの一端は、2006年の日本TRIZシンポジウムでの基調講演、2015年のICSI国際会議(サンノゼ)での基調講演などで発表され、本ホームページには和訳掲載しています。ただ、私(たち)はそのような新しい考え方をまだよく吸収できていないことを、私は今回の記念アーカイブズを編集して感じました。博士が残してくださった著作や記事は、本当に学ぶべきことが多くあると思います。-- Ed Sickafus 博士は、私にとって大事な「人生の師」のおひとりです。

「ようこそ!」のページを作りました。ドメインURLでアクセスでき、いろいろな主要ページに飛ぶことができます。(2020. 5.27) (右図)

本「記念アーカイブズ」はつぎのように構成しています。その大部分は英文ページだけです。(和訳掲載にご協力いただけますと幸いです。)

(0) ようこそ! のページ  (2020. 5.27)  
www.osaka-gu.ac.jp/php/TRIZ/jSickafusMemorial/  

 

(0A) 総索引のページ   (2020. 3.22)   

 

(1) 追悼ページ: 故 Ed Sickafus 博士 (1931-2018) を偲ぶ   (掲載済み、2019.10.31; 2020.5.27)

(2) 年表形式の詳細索引: USITとその発展に関する論文、事例研究、通信等: Ed Sickafus 博士 および (特に日本での)その追随者たちによるもの  (2020. 3.22)

(A) 論文等: 論文、学会発表、レポート、紹介記事、講義など

論文等 (Ed Sickafus博士、および その他の海外著者たち) 

論文等 (中川 徹)

論文等 (日本の著者たち)

(B) 事例研究等: 事例研究論文、レポート、推進活動、など

事例研究等 (Ed Sickafus 博士)

事例研究等 (中川 徹)

事例研究等 (日本の著者たち)

(C) 通信等: 通信、討論、質問、コメント、会議報告、など

通信等 (Ed Sickafus 博士)

通信等 (中川 徹)

通信等 (日本国内)

通信等 (海外)

(3) Sickafus 博士の 著作、概説(Overview)、チュートリアル  (2020. 3.22)

USIT教科書(1997)、 USIT 概要 (Overview, eBook) (2001)、本:「技術問題解決のためのヒューリスティクス)(2004)、
HI教科書(Heuristics Innovation)(2006)、簡潔なUSITチュートリアル(2015)

(4) Sickafus 博士の論文と学会発表  (2020. 3.22)

現在 9編を収録

(5) Sickafus 博士の USIT Web site (www.u-sit.net)  (2020. 3.22)

最初は1999年に開設、ハッキングの被害に遭い数回再構築、2007年作成のものが現在もアクセス可能。
紺サイトの全記事をアーカイブズに収録している。

(6) Sickafus 博士のWordPress Blog サイト (edsickafus.wordpress.net)    (2020. 3.22)

USIT Webサイトのトラブルの後に、Sickafus 博士は クラウド上のWordPressプラットフォームにブログサイトの作成を開始した(2015年7月)。しかし、半分できた段階で、2015年11月に関発を停止した。
このサイトの全記事をアーカイブズに収録している。

(7) Sickafus 博士の USITニュースレター (NL)  (2020. 3.22; 5.25)   (工事中)

NL-01 (2003年11月)〜 NL-28 (2004年10月)は、英文PDF および 和訳を掲載ずみ。
NL-29 〜 NL-79 (2009年3月) は今後掲載する (==> 全編掲載しました(2020. 5.25))。ミニレクチャ(事例研究)が興味深い。

(8) Sickafus 博士の 通信および その他の 記事  (2020. 3.22)  (工事中)

(9) Sickafus 博士のしごとに関する 他者のコメント (レビュー、引用、言及、討論など)  (2020. 3.22)  (工事中)

(10) 読者からの通信など  (2020. 3.22)   (工事中)

 

総合目次の構成の概要 

総合目次 のページ

大項目    (記事一覧表の構成説明へのリンク)

(A) 親ページ & Editorial

親ページ 、Editorial  、入口ページ TRIZ 新着情報 、TRIZ 紹介

(B) References 

参考文献・関連文献 リンク集  TRIZ 関連ニュース・活動情報 、TRIZ 関連ソフトウェアツール

(C) Papers 

TRIZ 関連 論文 、 適用・推進事例報告 、学会等発表・研究ノート・技術ノート 、解説・紹介・レビュー・総説

TRIZ原典 、教材と教科書 、講義ノート、関連テーマの講義ノート、関連分野解説記事な
CrePS方法論、USITプロセス資料

(D) Forum 

学会・セミナー報告、書評・文献紹介 、通信・討論・質問・意見・感想などCollabo 連携 ページ 
学生のホームページ

 

総合目次  (A) Editorial (B) 参考文献・関連文献 リンク集 TRIZ関連サイトカタログ(日本) ニュース・活動 ソ フトツール (C) 論文・技術報告・解説 教材・講義ノート (D) フォーラム   サイト内検索 Generla Index 
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出版案内『TRIZ 実践と効用』シリーズ

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    中川 徹 (Toru Nakagawa)  (大阪学院大学 名誉教授)。
    E-mail: nakagawa@ogu.ac.jp  ■■ 退職前と同じです。変更の予定はありません。これが主たる連絡先です。
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