TRIZ解説

 TRIZによる知財強化

  上田 宏 ((株) 創造開発イニシアチブ)
  技 術革新フォーラム (Darrell Mann 著『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』 翻訳出版記念講演会),
  2004年 9月 6日, 京都; 2004年 9月 7日, 東京

   原稿受理: 2004.10.21   [掲載: 2004.11.16]

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編集ノート  (中川  徹, 2004年11月11日)
去る9月 6日、7日に、(株) 創造開発イニシアチブと (学) 産業能率大学の共催で開催されました表記の講演会での、上田 宏 さんの講演のスライドをここに掲載できることになりました。著者および所属機関と同講演会主催の各位に感謝いたします。
       著者:  上田 宏 氏  (株式会社 創造開発イニシアチブ)   Email: 
ueda@triz-jp.com
    所属機関/共催:  株式会社 創造開発イニシアチブ   Webサイト:  http://www.triz-jp.com/
   共催:      学校法人 産業能率大学  TRIZセンター Webサイト:  http://www.hj.sanno.ac.jp/triz/

読者の皆さんがよくご存じのように、TRIZは世界 の特許の分析を基盤 にしてその方法論を構築してきて、最近も最新技術情報の一次資料として方法論と知識ベースの刷新に役立てています。ですから、TRIZを活用する方法とし て、特許などの知的財産を確立するために使うことは当然有効なことです。ただ、それを具体的にどのようにやるのがよいかは、いままで十分に明確にされてき ていないように思います。技術開発一般、技術的な問題解決一般でのTRIZの使い方とは別に、知的財産権の確立のための具体的な方法を明確にする必要があ ります。

上田 宏さんのこの講演スライド (および別頁に掲載します日本創造学会での上田さんの学会発表「特許・発明の高知技術との差分研究」) は、このようなテーマを解説したものとして、本ホームページでは初めてのものです。読者の皆さんの参考になることと期待しております。

以下に、著者によるメッセージと、発表スライドのPDFファイルを掲載いたします。



読 者の皆さんに (上 田宏, 2004年10月21日)

  IM社(米国)のTRIZソフトTOPEが国内販売されてから既に5年以上が経ち、多くの企業がTRIZの革新的創造手法への期待を持って導入しつつあり ます。

 私も当初より企業内にあってTRIZ導入に参画、1999年関西設計製造ソリューション展基調講演“技術者の創造性の発揮と超発明法TRIZについて” をこの中川先生のホームページに掲載していただいき、MRIの知識創造研究分科会にも参加してTRIZ活用研究を続けてきました。

  日本は今、産業の大競争時代に備えて、国を挙げて発明や情報の創造を尊重する知的財産立国を目指しています。知財価値の高い有用特許を生み出すことが企業 にとって重要な関心事であり、技術者が良い発明をするための創造的環境と、強い特許権利化のための知財部支援環境作りが望まれます。

  TRIZはもともと特許を基にした発明的問題解決手法で、そのアウトプットも有用特許取得に向けてのTRIZ活用を指向したいものです。

  本稿は2004年9月6日に積水化学工業(株)京都研究所講堂と、7日に中央大学駿河台記念館で開催されたダレル・マンを迎えての体系的技術革新フォーラ ム での私の「TRIZによる知財強化」講演録です。

  今日良い発明が熱烈に期待される時局にあって, TRIZは技術者の創造性を支援するテキストに足り得る体系的創造手法で、TRIZ実践と効用を志向した現在進化版TRIZの教科書 「体系的技術革新」 (ダレルマン著)発売を記念しての講演であり、良い発明をするためのTRIZと強い特許権を取るためのTRIZ活用について述べています。

                                                         株式会社創造開発イニシアチブ 上田 宏





          TRIZによ る知財強化

上田  宏  (株式会社 創造開発イニシアチブ)

講演スライド 28枚  (PDFファイル 549KB, 2スライド/頁)   ここをクリック下さい


「TRIZによる知財強化」講演録の概要 (上田 宏)

@  TRIZによる創造マインド醸成

A  テーマ関連公知特許、技術調査と特許マップ

B  技術進化のトレンドと進化のポテンシャルのレーダ図による技術進化の動向分析

C  公知例の機能モデル化と概要図、根本原因遡及(なぜなぜ展開)分析、 
        理想解展開による視覚認識の問題分析3つの手法

D  発明原理、物理原理、発明標準解,物理/科学効果等のヒントによるTRIZ問題解決 

E  発想コンセプトの評価による出願発明選択

F  発明の機能モデル、発明概要図を作成して特許権利範囲強化,周辺特許網考慮しての明細書作成

本 ページの先頭
読者の皆さんに (上田)
スライド全   (PDF)
特許の差分研究 (上田)




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最終更新日 : 2004.11.16     連絡先: 中川 徹  nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp