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われわれは、毎日のように商品を購入して代価を支払っており、そのための収入を得るために働いている。これらの人々の行動は、「市場」と呼ばれる仕組みを通じてつながっており、現代の高度な経済活動・生産活動を支えている。ミクロ経済学は、市場の働き、つまり多数の人々の経済的なつながりを理解するための研究・学習分野である。
本講義では、ミクロ経済学の概要を把握することを目的とする。内容の中心は、上記のようにわれわれの経済生活の基盤となっている「需要・供給と市場メカニズム」の機能の理解にある。そのため、財・サービスの生産と供給、流通、消費、労働供給、貯蓄と資本蓄積、投資などの諸活動がどのような要因の影響を受け、どのように実行されるかを説明・分析するための理論を学ぶ。まず簡単なケースを理解し、具体例、とりわけ政策に関連するケースに適用して、経済の働きが「直観的にも」分かるように努める。さらに、「市場競争」では円滑に機能しない経済分野、独占・寡占市場、規制と規制緩和、環境維持、不確実性と情報などの問題にも触れる。
需要と供給――市場の働き
企業と費用
生産の決定――企業組織
消費の決定
労働供給――日本的雇用
競争均衡
貯蓄の決定――利子率と現在価値・割引
資産の運用(バランスシート)
独占と不完全競争・寡占
厚生経済学と所得配分
不確実性・リスクと情報
競争促進政策――規制と規制緩和
外部性と公的意思決定
講義方式: 毎回トピックを選んで講義する。年間を通じ、数回の宿題提出を課し、期末に筆記テストを実施する。
伊藤元重『ミクロ経済学』日本評論社
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Hajime Oniki