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大阪学院大学 経済学部

経済入門(2008年度)

講義概要(短縮)

大阪学院大学経済学部

「経済入門」講義概要(2008年度)

目次

  1. 講義テーマ
  2. 目的および概要
  3. 講義スケジュール(授業計画)
  4. 評価基準・方法
  5. 学生への要望・留意点
  6. 教科書・参考書

    T.講義テーマ

    1. 日常生活を支える経済
    2. 財・サービスの生産と供給を支えるしくみ
    3. 働いて収入を得る――労働と所得の問題
    4. 金融部門は「お金」を扱う専門家である
    5. 政府・地方自治体はなぜ必要か
    6. 日本経済の動きを理解しよう
    7. 世界経済(地球社会)はどのように動いているか
    8. 過去から現在までの日本・世界の経済はどのようであったか


    U.目的および概要

     この科目は、現代社会で生活を営み、会社などの組織で、あるいは自営で仕事に携わる際に必要となる「経済知識」を学ぶこと、つまり「1人の社会人として経済が分かる」ようになることを目的とする。学生諸君は日常経験から「買物のルール」、「他人の財産の尊重」など、経済についての基礎的事項をすでに身につけているだろう。また周囲の話や新聞・テレビなどマスコミを通じて、「物価たとえば石油価格の動向」、「商品の信頼性や食品の安全性」、「少子化と年金の問題」などについて、断片的ながら知識を持っているだろう。この科目では、これらの日常経験・知識から出発し、これを少し拡げて得られる「経済知識」を系統的に学んで、「経済」という人間社会の基本的な営みを、浅くではあるがなるべく広く理解することを目的とする。

      この科目は経済学部で提供されるが、経済学を専門にする学生だけでなく、経済学部以外の学生にとっても役にたつ一般的・常識的内容を選んである。しかしもとより、経済学・経済理論という専門分野を学ぶことになる学生にとっても、基礎知識である本科目の内容は必要・有用である。

      この科目では、まず「自分自身の経済」という身のまわりの事がらを組織的に記述・理解することから始め、次いでわれわれの生活を支える経済環境、たとえば日常の消費物資がどのように供給されているかを取り上げる。次に、学生諸君が近い将来携わることになる仕事・職業と、その場所である会社・企業などの仕組を学ぶ。さらに、経済の営みを支えている銀行などの「金融」や、社会全体のガバナンスを担う政府・地方自治体などの「公共部門」が果たしている役割を考える。

    この科目の後半では視点を拡げ、日本経済全体の物価や景気について、またグローバル経済と言われるようになった世界経済の動きについて考える。最後に、日本および世界の現代経済を形作ってきたこれまでの経過、つまり経済の歴史(経済史)について簡単に学ぶ。


    V.講義スケジュール(授業計画)

    1. 日常生活を支える経済
      1. まず「自分自身の経済」を理解しよう(収入と支出と財産)
      2. 生活や仕事に必要な物資はどこから来るのか(財貨・サービスの生産と供給)
      3. 分業で作られた財・サービスをどのように入手しているのか(貨幣と売買・交換の仕組、市場メカニズム)

    2. 財・サービスの生産と供給を支える仕組
      1. 「企業」にはさまざまな種類がある
      2. 財・サービスの生産・供給は利益を目的にしておこなわれる
      3. 株式会社は代表的な企業形体である

    3. 働いて収入を得る――労働と所得の問題
      1. 収入について――賃金・給料とボーナス、財産所得
      2. 雇用と失業・リストラの問題――労働組合の意義
      3. 所得格差の拡大

    4. 金融部門は「お金」を扱う専門家である
      1. 金融部門は何をしているのか
      2. 貨幣の働きと種類
      3. 貨幣以外の手段による支払(個人、世帯)
      4. 貨幣以外の手段による支払(会社、企業、政府)
      5. 金融資産と利子(利息)、利回り
      6. 資金の仲介
      7. 金融機関

    5. 政府・地方自治体はなぜ必要か
      1. 政府・地方自治体の役割
      2. 政府の仕事には「権力」が伴う
      3. 租税と政府・自治体の財政
      4. 社会福祉・社会保険

    6. 日本経済の動きを理解しよう
      1. 国民所得
      2. 物価水準と景気変動・経済成長
      3. 都市と地方の問題、地域間格差

    7. 世界経済(地球社会)はどのように動いているか
      1. 貿易、サービスの移動
      2. 資本移動、為替レート
      3. 経済成長と地球環境問題

    8. 過去から現在までの日本・世界の経済はどのようであったか
      1. 日本の経済発展――江戸時代から現代まで(過去150年間)
      2. 近代資本主義の誕生からグローバル経済の成立まで(過去300年間)

    9. 試験

    W.評価基準・方法

    項  目
    割  合
    詳  細
     定期試験
    100%
     筆記試験、文章回答、持込可
     レポート
    15%
     任意提出、提出者に加点
     日常点 (出席・小テスト)
    7〜10%
     出席者に随時加点票(各1%)を配布
     その他
    不定
     授業中の発言(質問、応答)等に加点票を支給

    注意: 期末テスト採点後の合計点(%)に基づく相対評価を主要基準として、学期末成績評価(A,B等)を決める。


    X.学生への要望・留意点

     本講義の評価は期末筆記テスト(文章問題、持込無制限)の結果に、講義期間中の質問・討論や不定期の宿題(提出任意)の評価を加えて(加点票を使用)定める。なお期末テスト時に、講師に対し個人的な事情を申し述べて単位取得を希望しても一切応じられないので、あらかじめ留意されたい。また、教材配布等にインターネットWWWを使用するので、そのための準備ができていることが望ましい。(http://www.osaka-gu.ac.jp/php/oniki/ に詳しい情報があるので参照されたい。)

    オフィスアワー (毎回の講義後に教室にて。また同日講義後研究室にて18時30分ごろまで。)


    Y.教科書・参考書

     小峰隆夫著 『ビジュアル 日本経済の基本』 第3版(日経文庫1907)、日本経済新聞出版社、2006年。


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Hajime Oniki
ECON, OGU
6/4/2008
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