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[講義アウトライン・教材(鬼木)]

大阪学院大学 経済学部

情報経済論 II (2002年度)

講義概要(詳細)

大阪学院大学経済学部

情報経済論 II 講義概要(2002年度)

目次

  1. 講義の概要
    1. 目的
    2. 講義内容
  2. 講義方式と教材
    1. 講義方式
    2. 教材について
  3. 学習上の留意点
    1. 単位取得について
    2. 加点について
  4. テスト・評価
    1. テスト方式
    2. 質問を歓迎――加点票
    3. 加点用受講票
  5. 教室における規律
  6. 参考図
  7. [インターネットWWW使用開始のためのステップ]

  1. 講義の概要
    1. 目的

       最近における「情報化」、すなわち情報技術の進歩とその成果の応用は、わが国社会経済活動を大幅に変革させつつある。情報技術の進歩はとどまるところを知らず、二十一世紀には、個人や組織を結びつける「インターネット(情報ハイウェイ)」と「マルチメディア」が実現すると予想されている。本講義では、これらの変革の現状を知り、その基盤である情報の意義と作用を知り、情報産業の問題、現在の日本で情報について生じている問題を考えることを目的とする。

       本講義の内容は、「情報経済論T(鬼木担当)」と併せて一体となっている。本講義では、情報通信産業の問題と「インターネット」について学ぶ。まずデジタル技術の概要を知り、コンピュータ産業、通信・放送産業での競争と規制の現状を理解する。さらにインターネットの歴史や現況から、その顕著な経済的特色を明らかにし、将来それが果たす役割を考える。

    2. 講義内容
      1. デジタル情報と半導体産業
        1. デジタル情報と情報処理
          • デジタル情報とアナログ情報
          • アナログ情報のデジタル化
          • ダビング誤差と「量子化誤差」
        2. 半導体産業
          • 半導体の働らき
          • 大規模集積回路(LSI)
          •  
          • 半導体産業
      2. 情報通信産業の競争と規制
        1. コンピュータ産業
          • 日米のコンピュータ産業の歴史と現状
          • コンピュータ産業の特色
          • コンピュータ産業の構造と日米格差の生成理由
          • コンピュータ産業と企業組織
          • コンピュータ産業における独占禁止の問題
        2. 通信・放送産業
            (1)テレコム産業
            • 電気通信産業の歴史と制度
            • 1985年、1997年の改革と現在の状況
            • 諸外国における電気通信産業
            (2)放送事業
            • 歴史と現行制度
            • 放送産業の構造
            • 衛星放送
            • 有線テレビ放送(都市型ケーブルテレビ)
            • デジタル放送制度への移行問題
            (3)電波資源の分配と割当
            • 電波(周波数)資源の経済学的性質
            • 米国の「周波数オークション」
        3. 「プラットホーム」と競争・独占
            (1)情報産業の特色
            • 急速な技術進歩――「スピードの経済」
            • ひとり勝ちの構図――「規模の経済」
            • 産業成長の「臨界点」
            • 「相互参入(融合)」現象
            (2)新しい政策フレームの必要
            • 従来の競争政策――製造業に適合――はもはや有効でない
            • 情報分野の「独占」と「ロックイン効果」
            • ベンチャー型創業の活力
            (3)望ましい情報産業環境 ――「ひとり勝ち」と新規参入の「矛盾」は解決できるか(?)
            • 公正競争・公平競争(イコール・フッティング)とは(?)
            • 情報産業活動の水平区分と上下区分
            • 新しい「競争原理」
      3. インターネットの経済学
        1. インターネットの成立と歴史
          • インターネットは米国製
          • ARPANETの時代(1960年代)
          • 学術研究用ネットワークの時代(1970-80年代)
          • TCP/IP方式の成立
          • 商用化とWebの時代(1990年代)
          • 日本のインターネット
          • ブロードバンド時代へ(?)
        2. インターネットの顕著な可能性
          • 近代工業社会を作った紙と印刷技術
          • 現代の大衆社会とテレビ
          • インターネットが作る21世紀の社会
          • デジタル・デバイドとセキュリティの問題
        3. インターネットはなぜ他ネットワークに勝利したか
          • パケット型通信の効率性と汎用性
          • 物理的手段からの独立・中立性
          • 世界中からアイデアを集めるRFCシステム
          • デジタル技術と開かれたネットワークのパワー
          • インターネット・ガバナンス(統治)の問題
        4. インターネットビジネス
          • 市場コスト・交換コストの節約
          • 電子商取引、電子マネー
          • 電子政府
          • 日本の問題

  2. 講義方式と教材
    1. 講義方式

       講師による教室での講述を主とするが、学生諸君による積極的な質問や問題点・誤りの指摘をとくに重視する(→ III.B)。教室内で講義中に(他の出席者にも分かる形で)出された質問等に対しては、質問した学生に加点票を支給する(→ IV.B)。講義終了後の個別質問は自由だが、加点票は支給しない。

    2. 教材について
      1. 講義項目のみを記した概要を教室で配付する。
      2. 講義内容や関連する資料を、インターネットのWWWで配付する。
      3. 上記から明らかなように、本講義の教材をすべて入手するためには、インターネットのWWWを使用する必要がある。大阪学院大学では、"OGUNET"を通じて使用できる。そのためには、各自で、インターネット使用のための「ユーザ名」と「パスワード」を申請・入手するか、あるいはこれらを申請・入手ずみの友人から教材コピーを入手できるよう手配しておくこと(詳細→VII.)。
      4. 本概要や教材を入手するためには、インターネットWWWのアドレス
          <http://www.osaka-gu.ac.jp/php/oniki/>
        にアクセスし、そこから画面を辿って、「教材」画面に到達し、内容を入手してプリントすること。教材は講義の進行とともに順次上記に備え付ける。なお、教材中の図・表等は、教室でコピーを配付する。したがって、インターネットWWWで入手する必要があるのは、最低限、教材の文章部分である。(本「概要」もインターネットWWWの上記アドレスに備え付けてある。)(詳細→VII.)
      5. 上記の他、講義内容に関係する資料(新聞記事など)を随時、紙コピーの形式で配付することがある。

  3. 学習上の留意点
    1. 単位取得について

       本講義は、情報経済論の知識を「まじめに学習して、自己の知識を豊かにし、かつ将来の仕事や生活に役立てたい人」向きの科目である。反対に、「なるべく手間をかけないで単位数だけを揃えたい人」には向かない。そのような人は、本講義の単位取得を避けるようすすめたい。とくに期末テスト時に、講師に対し個人的な事情を申し述べて単位取得を希望しても一切応じられないので、あらかじめ留意されたい。

    2. 加点について

       本教科では、「積極的に勉強し、すぐれた成果を示した学生」を評価する。そのため、期末テストに加え、いくつかの加点の機会を設ける(→IV.B、VI.)。


  4. テスト・評価
    1. テスト方式

       学期末の「正規のテスト期間」に筆記テストを実施する。「暗記学習の弊害」(*1)を防ぐため、期末テスト時に持込を認める(持込の範囲は無制限。コンピュータやプリンタも可。ただし問題を見た後に他者と通信することは禁止)。しかし、持込を認めることはテスト内容が容易であることを意味しない。逆に、テスト時の設問は多量であり、内容も難しい。また、客観テスト(複数選択肢から記号等で回答)と文章テストを併用することがあるが、その場合、客観テストの選択肢数は20個以上であり、内容をよく理解しないと正答を選ぶことはできない。文章テストも難しく、組織的に学習・理解していないと書けない設問が出る。なお、設問の形式は事前に配布するが、設問内容自体の事前発表は行わない。

      (*1)
      暗記で覚えた事項は、日時の経過とともに大部分忘れてしまう。暗記に費やされる時間と労力は、貴重な「人生」の浪費である――皆さんが大学入試時に暗記したことを、現在になって思い出せるか否か、試みてみてほしい。
    2. 講義時の質問を歓迎――加点票

       教室での講師からの質問に対しすぐれた答をした場合、講義について自発的に良い質問をした場合などには、テスト結果に加点する(加点票を使用、下記VI「見本」を参照。期末テスト時まで保存し、答案の余白に貼りつけて提出すること)。講義時以外の質問も差し支えないが、加点票は支給しない。

    3. 加点用受講票

       教室で前方部分に座って聴講している学生に、加点用受講票(カラー出席票を使用する)を配付することがある。(1枚2%加点、期末テストの答案余白に貼りつけること)

    4. 講義時間後に、有志学生に「その日のノート」のコピーの提出を求めることがある。これに応じた者には、加点票を支給する。

  5. 教室における規律

     他人に迷惑をかけないことはすべて自由。他人の迷惑になることは厳禁。具体的には、

     上記の違反者、とくに当方で注意をしてもなお私語を繰り返して他に迷惑を及ぼす学生には退席を命ずる。


  6. 参考図
    加点票見本
    情報経済論 II (2002、鬼木)NO.   
    加点票(期末テストの   %)

    本票は学期末まで保存して学期末テストの余白に
    貼りつけること(紛失時再発行なし)。
                                月  日


    ――――――――――  ――――――――――
    (学生名)         (講師サイン)

  7. インターネットWWW使用による「教材入手」のためのステップ:
    1. 大阪学院大学ネットワークOGUNET用の「ユーザ名」と「パスワード」をすでに入手している(入学時に)ことを確認する。また自分で学内外のプロバイダー等に加入している(有料)場合は、それを使ってもよい(この場合下記D.にとぶ。)。

    2. 大学内のOGUNET端末(利用場所は13号館2,4,6階ラウンジ、8号館4階、3号館(JR岸辺駅近くの建物)、他の建物内の各所のラウンジなど)に行き、

      1. コンピュータとディスプレイの電源を入れ、

      2. ユーザ名・パスワードを入力して

      3. Windows98が立ち上がったら、

      4. 同デスクトップ画面(当初画面)にNetscape Navigator のアイコンがあればこれをクリックする。なければ、「スタート(通常画面左下にある) → プログラム → Netscape Communicator → Netscape Navigator」のメニューをマウス主ボタン(通常は左ボタン)でクリックする。Netscape Navigatorブラウザが立ち上がる。

        (下記Dにとぶ)

    3. 大学教育用システム"Caddie"経由でアクセスする(「使い方説明」は教務課カウンターで受取る):

      1. Netscape Navigatorブラウザ画面の「場所:」に、
        caddie.osaka-gu.ac.jp/
        をタイプ(半角英字使用)し、リターン・キーを押す。"Caddie"の画面が出る。

      2. 「コース(講義)登録」画面で「更新」をクリックし、「情報経済論 U」に自身を「登録」する。

      3. 「情報経済論 U」画面で「配付資料1」を呼び出し、画面の指示にしたがって情報経済論Iの「教材」を表示する。

      4. 画面に表示されている教材を印刷するには、上部のメニュー行から
        「ファイル → 印刷」
        の順に選択(マウス・クリック)して、最寄りのプリンタに教材を出力(プリント)させる。出力用紙(A4)は各自用意すること。

        (下記Eにとぶ)

    4. 直接にアクセスする: 

      1. Netscape Navigator あるいはInternet Explorer などのブラウザ画面の「場所:」に、
        www.osaka-gu.ac.jp/php/oniki/
        をタイプ(半角英字使用)し、リターン・キーを押す。(最初に"www.osaka-gu.ac.jp/"で大阪学院大学のホームページを出し、その画面の「場所:」に /php/oniki/ を付け足してもよい。)「"EcInfCom: Oniki"」の画面が出る。

      2. 「日本語:フレームなしで閲覧 → 講義アウトライン → 大阪学院大学経済学部 → 情報経済論I → 教材」
        の順にマウス・クリックによって画面を辿り、表中の教材ファイル名をクリックして目的教材を画面に表示する。

      3. 画面に表示されている教材を印刷するには、上記C.4を参照。

    5. 注意:

      • 全くの初心者は、講習会に出席し、あるいは友人にガイドを頼んで、最初に一通りのステップを身につけるとよい。自分だけではじめて挑戦する際には、この手引をよく読み、細心の注意のもとにマウスをクリックしながら、着実に一歩一歩進めること。「ゲーム感覚」でマウスを適当にクリックしていると、すぐに迷路に入ってしまうので注意。自分の所在が分からなくなったら、画面左上の「戻る」を何度か繰り返してクリックし、元に戻ってやり直す。WWWの使用は、旅行や訪問時に目的地に行く経路を辿るのと同じである。最初は、地図などの「ガイド」をよく読んで道を間違えないように注意する必要があるが、二回目以降はスムーズにできる。


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Hajime Oniki
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04/08/2002
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