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[講義アウトライン・教材(鬼木)]

大阪学院大学 経済学部

ミクロ経済学(2000年度)

講義要項(短縮: 大学配布の『講義要項』と同一内容)


[目的および概要]

われわれの経済生活の基盤となっている「需要・供給と市場メカニズム」の機能を理解することを目的とする。このため、財・サービスの生産と供給、流通、消費、労働供給、貯蓄と資本蓄積、投資、資金の需給、資産取引などの諸活動がどのように実行されるかを学ぶ。まず簡単な理論を身につけ、具体例、とりわけ政策に関連するケースに適用して、経済の働きが「直観的にも」分かるように努める。さらに、「市場競争」では円滑に機能しない経済分野、独占・寡占市場、規制と規制緩和、環境維持などの問題にも触れる。たとえば「最近まで政府が米価を決めていたが、国内で休耕田ができてしまったのはなぜか。」「日本企業がアジア各地に進出(国内が空洞化)している理由は何か。」「地球温暖化防止に二酸化炭素の『排出権』の取引がなぜ問題になるのか。」「(米)マイクロソフト社は、どのような理由で市場独占力を濫用したとされているのか。」のような設問に答えられるようになることを目指す。

[講義テーマ]
  1. 自動車産業
  2. 経済学入門
  3. 取引・交換とその利益
  4. 比較優位
  5. 貿易から生ずる問題、保護主義
  6. 需要・供給曲線
  7. 需要・供給の法則、曲線のシフト
  8. 需要供給の弾力性
  9. 需要・供給分析(課税政策、市場規制)
  10. 時間と利子率、資金需給、資産市場
  11. リスクと保険・投機
[学習上の留意点]
  1. 評価は、期末テストと、「教室内外での積極的活動(講義内容への質問の発出、教員の設問に対する口頭応答、特定テーマに関する自由レポートの提出など)」に基づく加点による(加点票をその都度加点対象者に渡す)。

  2. 本講義では、「暗記学習」の弊害(*)を防ぐため、期末テストを「持込無制限」にしている。しかし、これは単位取得が容易であることを意味しない。逆に、テスト時の設問は多量であり、内容も難しい。

    (*)
    暗記で覚えた事項は、日時の経過とともに大部分忘れてしまうものである――皆さんが大学入試時に暗記したことを、現在になって思い出せるか否か、考えてみてほしい。
  3. つまり、本講義は、ミクロ経済学の知識を「まじめに学習して、将来の仕事や生活に役立てたい人」向きの科目である。反対に、「なるべく手間をかけないで単位数だけを揃えたい人」には向かない。そのような人は、本講義の単位取得を避けるようすすめたい。とくに期末テスト時に、講師に対し個人的な事情を申し述べて単位取得を希望しても一切応じられないので、あらかじめ留意されたい。

[教科書]
N・グレゴリー・マンキュー著(足立英之他訳)『マンキュー経済学T ミクロ編』、東洋経済新報社、2000。

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Hajime Oniki
ECON, OGU
7/11/2000
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