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[講義アウトライン・教材(鬼木)]

大阪学院大学 経済学部

ゼミナール(2000-2001年度)

ゼミナール説明

私、鬼木甫のゼミナールのテーマは、「情報通信の経済分析」です。最近急速に広がっているインターネットやパソコン、そして皆さんが日常生活で使っている携帯電話、近くスタートするデジタル放送などについて考えることが本ゼミナールの目的です。情報通信のゼミナールですから、パソコンやインターネットの実習はもちろんやりますが、しかし、そのような情報関係の実技を身に付けることがこのゼミナールの目的ではありません。パソコンが使えたり、インターネットに入るなどのことは、もはや当たり前で、21世紀の「読み書きそろばん」にあたります。このゼミナールでは、そのような情報通信の新しい動きについて、それが使えるだけでなく、その背後にあるいろいろな動きを理解することが大切です。


このゼミナールの目的や、運営の仕方については、現在板書されているインターネットのホームページに詳しく書いておきましたので、見て下さい。また前年度のゼミナールの記録、つまり誰がどんなトピックでレポートを書いたか、いつ発表したかについて、場合によってはレポートの全文までホームページに載っています。つまりこのホームページを見てもらえば、本ゼミナールでどんなことが行われるかを、知ることができます。


次に、このゼミナールの運営の仕方について、少し説明しておきます。ゼミナールでは、3年次と4年次の2年間で、まとまった勉強をすることになります。2年間全体を4つの期間に分けます。まず3年次の前半では、情報通信の経済分析という分野でどのような問題があるか、新しい現象はなにか、などについて、担当講師である私が簡単に説明します。この半年で、とにかく情報通信分野全体について広く浅く知ってもらうわけです。この説明をする間に、パソコンで文書を作ったり、インターネットから資料を取り寄せるなどの実習も行います。残念ながら、大学全体の設備が不足しているため、皆さんの要望に充分にこたえることができないかもしれません。しかし、なるべく空いている設備を活用して、情報関係の実技を、最小限皆さんの身につけてもらうようにしたいと思っています。


3年次の後半から、ゼミナール参加者各自の発表を開始します。情報通信の経済分析という分野で、参加者各自が希望するテーマを選び、1-2ページ程度の概要を作って、ゼミナール参加者の前で発表してもらいます。このゼミの目的のひとつは、自分で材料を集め、これをまとめて、多数の前で発表できる力を身につけることにあります。卒業生の感想を聞くと、最初の発表ではドキドキするが、発表を繰り返すうちに慣れてきて、発表の仕方が身についてきた、と言ってくれています。つまり資料調査と発表が、皆さんのゼミナール活動の主な形式になると考えてください。


ゼミナール参加の最終目的は、卒業までに卒業論文つまりレポートを仕上げることです。4年次のゼミナールの大部分は、ゼミナール参加者の論文発表に使います。しかし4年次の前半は、みな就職で忙しくなるので、個人面談や、小規模グループのディスカッションに充てたいと思います。このゼミナールでは、出席を厳しく取ります。全体の80%以上の出席が必要です。ただし、2年目の前半は、出席が難しいでしょうから、この制限は外します。また、特に優れた発表をした場合や、期限前にゼミナールの課題を終えた場合などは、「出席日ボーナス」を出しますので、それで欠席した日数を補うこともできます。そして4年次の後半には、参加者各自に卒業論文の概要を発表してもらうことになります。


私からの希望は、単位を目的とするのではなく、知識の獲得を目的とする人に来てもらいたいということです。いろいろ苦労して資料を調べて、みんなの前で発表して、その上教師から注文をつけられて、レポートを書き直して、そしてやっと4単位というのは、単位数目的では割に合いません。しかし、資料を調べて、自分で論文にまとめるという技能が身につけば、そしてまた、これを分かりやすく他人の前で発表する技能が身につけば、皆さんの将来に役立つと思っています。インターネットやパソコンに興味があって、そのような勉強をしたい人を歓迎します。


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Hajime Oniki
ECON, OU
7/10/2000
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