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日米間でコンピュータ・半導体産業の比較優位が製品ごとに分かれていることに留意しつつ同産業の日米比較をおこなった。第1節では、主に統計データによって日本のコンピュータ・半導体産業の現状を概観し、同産業における日本の比較優位・劣位の所在を明らかにした。次いで第2、第3節では、コンピュータ・半導体の中でも代表的製品であるデスクトップ・パーソナルコンピュータ(PC)について、1980年代後半から1990年初めにかけて日本がその比較優位を獲得できず、逆に日米格差が生じた経過と原因を考察した。最後に第4節では、コンピュータ・半導体産業について観察された日本の比較優位・劣位の生成原因を考察し、日本が比較優位を実現するために必要な方策について述べた。「おわりに」では、本章が取り扱ったテーマに関する従来の研究成果を概観し、残された研究課題について述べた。
コンピュータ、半導体、ハードウェア、ソフトウェア、パーソナル・コンピュータ、日本型企業組織、上下分離型、NEC9800、互換機メーカー、コンピュータ・半導体産業
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Hajime Oniki