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「電波再分配のための新方式の提案――保険・補償メカニズム」(発表概要)、情報通信政策会議(ICPC)、2004年11月。なお当初バージョンを第21回情報通信学会大会、2004年6月で発表。

[概要]

 最近の技術進歩・サービス拡大によって電波資源の供給不足が生じ、各国は対応策を検討・実施しつつある(電波オークション、電波共用・コモンズなど)。これらは細分された電波blockの個別ユーザへの「割当(免許)」のための方策であるが、本稿では、電波帯域bandの使用目的等を決める電波「分配・再分配」のための新しい方式を提案する。これまで(再)分配はITU等の国際機関で協議され、細部を各国政府が決定してきた。その結果、分配内容に不均衡・非効率が生じても、再分配はきわめて困難であった。本稿で提案する「保険・補償メカニズム(RIC)」は、電波ユーザが「再分配補償金額(保険支払額に相当)」を自身で表明した上で「補償料(保険料に相当する)」を支払い、他方政府は補償合計金額を最小化するように再分配を実施する。この方式は各種の「割当」方式と両立し、また国際的にも(ITU等を通じて)広く適用することができる。また本稿は、本方式の経済学的意義、実施にあたっての問題点、ユーザによる「投機」の可能性と防止策等についても詳しく検討する。

[キーワード]

 電波、再分配、価格メカニズム、保険・補償金額

[発表用資料]

 情報通信学会(2004年6月):

 ICPC(2004年11月):

[その他]

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Hajime Oniki
ECON, OGU
04/24/05
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