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「ブロードバンド用周波数帯(700/900MHz帯)の再編成について」(論文原稿)、2011年9月1日。

[概要]

最近において普及加速中の「スマートフォン」と次世代の携帯電話・無線インターネット(3.9G/LTE/WiMAX, 4G)は、近い将来「ワイヤレスブロードバンド(WBS)」として基本汎用技術(GPT)の地位を獲得し、われわれの生活・仕事に大きく貢献するものと期待されている。しかしながらそのためには、大量の周波数帯の追加配分が必要であり、2010 年末の「総務省タスクフォース報告」によって検討された。

本論文ではこの問題を取りあげて解説し、次いでタスクフォース報告中の「オークションの考え方を取り入れた制度」について批判的な立場から考察を加える。その上でWBS 用周波数帯として期待されている700/900MHz 帯の再編成(変更・移転)について、貴重な電波資源をどのように再編成すれば国民全体の利益になるかという観点から再編成のための「基本方針」を提案し、次いで700/900MHz 帯の各部分の「処置」について筆者の意見を述べる。

[キーワード]

電波、周波数、オークション、競争入札、競売、落札価格、電波の価値、市場メカニズム、無線局免許、電波利用料、電波利用目的の変更、ブロードバンド用周波数帯、WBS、700/900MHz帯

[論文]

「ブロードバンド用周波数帯(700/900MHz帯)の再編成について」 

ワード文書 [PDF: 422KB] (改訂: 2011.9.1) REV

[目次]
  1. まえがき

  2. ブロードバンド用周波数帯の問題

  3. 「オークションの考え方を取り入れた制度」について
    1. 概要
    2. 「中間型制度」
    3. 「中間型制度」の評価

  4. 700/900MHz 周波数帯の再編成(利用変更・移行)について――総論
    1. 概要
    2. 700/900MHz帯利用の現状と再編成計画
    3. 700/900MHz帯の再編成に関する基本方針(筆者意見)

  5. 700/900MHz 周波数帯の再編成(利用変更・移行)について――各論
    1. アナログ放送跡地 (710~770MHz, 地上テレビ53~62 チャンネル分, 計60MHz 幅)
    2. FPU/ラジオマイク (770~810MHz, 958~960MHz, 計42MHz 幅)
    3. 携帯電話 (810~850, 860~890MHz, 計70MHz 幅)
    4. 2011 年~2012 年時点における未割当周波数帯 (710~770, 890~905, 915~950MHz, 計110MHz)
    5. RFID 用周波数帯 (950~958MHz, 計8MHz 幅)
    6. MCA 用周波数帯 (850~860, 905~915MHz, 計20MHz 幅)
    7. ITS 用周波数帯 (710~730MHz 帯, 計20MHz 幅、ガードバンドを含む)

  6. あとがき

 図表  ≪図 1: 700/900MHz 帯の再編成≫

[資料]

 「ワイヤレス・ブロードバンド用周波数帯一覧」 国際大学GLOCOM情報通信政策研究会、2011年9月5日。

ワード文書 [PDF: 118KB] (2011.9.5) 

[他リンク]

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Hajime Oniki
ECON, OGU
09/01/2011
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