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『情報ハイウェイ建設のエコノミクス』
第II部 アナログ電話網の建設

広帯域通信インフラ建設の参考にするため、電電公社による「アナログ電話網建設」の経過を分析する。第4章では、電話網インフラ建設の特色は、低水準の公定価格(積滞)形成と加入者債券制度の採用によって、当時稀少であった資金供給環境の中で、テレコム産業への最大限の資金集中に成功し、インフラ建設を1960〜70年代の比較的短期間内に終え、早い時期にネットワーク「臨界点」の峠を超えて、収支を改善できた点にあり、長期大型プロジェクトとしては顕著な成功例であることを述べる。第5章では、同アナログ電話網建設のプロセスをシミュレーションによって分析し、建設スピードの主たる制約要因が資金供給面にあったことを述べる。第6章では、電電公社以来の電話加入に対する需要を時系列・地域別のプールデータによって推定し、所得・価格弾力性を計測する。

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Hajime Oniki
ECON, OGU
05/05/98
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