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『情報ハイウェイ建設のエコノミクス』
第III部 二十一世紀のテレコム産業組織

テレコム産業は、アナログ電話時代の単一企業(公企業)の独占状態からはじまったが、技術進歩の結果、部分的・段階的に競争条件が成立し、規制緩和・撤廃が実現して少しずつ競争環境が実現されている。しかし、ネットワーク産業の特質から、21世紀においても、(一般の製造工業のように)すべての側面で規制が不必要になり、完全な競争環境が成立するとは考えられない。競争分野と規制分野の適切な境界は、そのときに実現される技術に依存する。第7章では、広帯域通信時代の主要技術と考えられるBISDN(セル伝送とATM交換)を前提し、その技術の下で最適と考えられる産業構造が「上下分離」型の体制であることを主張する。第8章は、問答形式による「上下分離」体制の解説であり、現時点から21世紀初頭に向けて望まれる産業組織に関する政策を論ずる。

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Hajime Oniki
ECON, OGU
05/05/98
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