大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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杉本 敬尚 ― ドイツ留学日記 ―


<トリアにある古代ローマ時代の建築物 Porta Nigra>                          


  ドイツの Universität Trier に交換留学中の外国語学部2年次生、杉本敬尚です。トリーア(Trier)はフランクフルトから電車で約3時間、隣国ルクセンブルクまでは約1時間の場所に位置する2,000年以上の歴史を持つドイツ最古の都市です。


  私は他の交換留学生よりも早くトリーアに到着し、夏休みに開講されていた語学コースのSummer Schoolに参加しました。私は英語留学ではなくドイツ語留学生としてトリーア大学に留学しました。1年次生で第2外国語としてドイツ語の講義を履修していましたが、初心者レベルのドイツ語しか身についていなかったため、1番下のレベルの授業からトリーア大学でのドイツ語の学習が始まりました。ただ、Summer Schoolのプログラムではドイツ語学習以外の様々なイベントが行われ、私は本格的なトリーア大学での留学生活の前にここで貴重な体験をすることができました。


  トリーアには広大な葡萄畑が広がっており、その葡萄畑を散歩したり、採れた葡萄から作られるモーゼルワインをワイナリーでいただいたり。平日は午前中に授業、そして夕方から夜にかけてこのような何かしらのイベントが開催されました。同様に、イベントとして休日にはトリーアの市内観光や国境を越えルクセンブルクやフランスのメスを訪れました。そのため他の学生との交流が必然的に増え、他のSummer Schoolだけに参加していた学生にとっては1ヶ月間の短期滞在ですが、私は非常に濃密な時間を過ごすことができました。


  そして、交換留学生としてのオリエンテーションコースは9月末から始まるため、8月までのSummer Schoolを終えたあと、9月に入ると3週間ほどの短い夏休みが与えられました。この期間に私はフランスのパリや、オランダのフェンロー、ドイツ国内の数箇所を訪れました。以前、大阪学院大学に留学していたフランス人の友達に会ったり、同じタイミングでヨーロッパに留学している友達と会ったりしました。久しぶりに再会できた喜びや、友達の現地での頑張りを聞いて自分も更に頑張らなければと感じることができました。


 <ドイツサッカーチームの Schalke04 が  ホームスタジアムとしているVeltins-Arena>


   9月末から3週間ほどのオリエンテーションコースでは、Summer Schoolと同様のことをしました。そして、いよいよ冬学期が始まってからはドイツ語の講義をメインとして、そのほかにドイツ語の会話コースの授業を履修しました。その一方で、オリエンテーションコース中や冬学期が始まってからも、ドイツ国内の様々な場所を旅行しました。金曜日の授業が1コマもないため、金曜日も利用して有意義な旅行を多くすることができました。また時期的に色々な都市のクリスマスマーケットを巡る旅行となりました。世界三大クリスマスマーケットであるニュルンベルクとドレスデンの2つを訪れることができました。他にもトリーア以外の都市では、ケルンやベルリン、ルクセンブルクのクリスマスマーケットに行くことができました。

<石畳の美しい街並みの Rotenburg>

   <ロンドンの Abbey Road>



   クリスマス前から年明け1週間ほどは冬休みということで、イングランドのロンドンやオックスフォード、ポルトガルのリスボン、スペインのバルセロナを周る大規模な旅行をしました。年明けはポルトガルのマデイラ島で行われる世界的に有名な花火を見て過ごしました。


  私の留学生活ではヨーロッパに留学しているからこそできる過ごし方ができていると思います。自分でも驚いているのですが、ドイツ国外からドイツに帰国した際だけでなく、渡航先でドイツ語が聞こえると普段生活している国での言語が聞こえてくるため安心するくらい、トリーアでの生活に慣れることができました。また、トリーアに帰ってくると改めて空気の綺麗さや美味しさを感じることができて、田舎の実家という雰囲気を味わうことができます。残りの留学生活の中でもまだ旅行の計画は幾つかあるため楽しみたいと思います。


                                         2024年1月(2022年度生)