大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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吉田 良鳴―海外に住む:その土地のプラス面もマイナス面も受け入れること―


  <Culture Fairで>


  こんにちは、オランダのFontys University of Applied Sciencesに留学している外国語学部4年次生の吉田良鳴です。私は8月の後半から、アムステルダムから2時間ほどのVenloという町で過ごしています。最近は、オランダから日本に帰国するのが寂しいと思うくらい、このオランダの生活を楽しんでいます。そしてこの6か月はあっという間に過ぎ去っていった気持ちです。


  Venloはドイツにとても近く、車で10分ほどの距離に位置しています。電車では 1 駅でドイツに行くことが出来ます。Fontys大学は私が住んでいる寮から歩いて30分ほどの所に位置しています。寮の近くにはアジアンストアがあり、沢山のアジア人が利用していました。


  大学にはアジアやヨーロッパの国から沢山の留学生が来ていました。そんなインターナショナルな大学では沢山のイベントがありました。上記の写真はカルチャーフェアイベントで、アジアのみならず世界各国の文化に触れることが出来ました。私はこのフェアで浴衣を着ました。


   Fontys大学は、毎週木曜日の放課後にイベントを行っています。ハロウィンの時期にはかぼちゃを彫ってパンプキンをデコレーションしたり、クリスマスの時期にはプレゼント交換のイベントやChristmas dinnerがありました。私はこれらのイベントに沢山参加して沢山の友達を作ることが出来ました。国際交流がしたいのならばイベントに参加するのを強くおススメします。また、このイベントは時々土曜日に開催され、オランダの素晴らしい景色を楽しむことができる場所までバスを出してくれたり、小旅行をしてくれたりと、留学生を楽しませてくれるとても楽しいイベントです。注意点は人数制限があり、早い者勝ちということです。忘れずにサインアップするようにしましょう。

        <本人中央>



  また、オランダでできた友達と一緒にヨーロッパ各地へ旅行にも行きました。ギリシャやブルガリアなど沢山の国へ旅行しました。このように、英語が話せると人脈も広がり人生が潤います。

     <ギリシアのカヴァラ湾で(本人中央)>

   学生寮は何種類かあります。私の所はカーペディアムという学生寮でした。台湾人のルームメイトと日々楽しく暮らしています。キッチン、バス、トイレは共用です。私はルームメイトに恵まれていると実感しています。夏の間はバルコニーで2〜3時間ほどお喋りをしたり、晩御飯を一緒に食べたりと幸せな日々が続いています。寮に関する設備不足で沢山のトラブルはありましたが、ここは、いつでも迅速確実な行政サービスを受けることができる日本ではないことを肝に銘じないといけません。トラブルは早めに対処し、根気強く取り組むようにしないといけません。オランダではごみはダストボックスに投入して捨てるのですが、このダストボック

    <寮で: 本人中間>

スは市から郵送されるカードが無いと開けることができません。このカードが6か月間届かず不便な思いをし続けたことは、もう良い思い出になりました。(笑)


       <凍った池>

  学生寮から歩いて20分のところに池のある公園があります。オランダは曇り空や雨の日が多く、冬の間は青空があまり見えません。晴れると外へ出てお散歩する割合が自然と増えました。雪が降ったある日、友達とその池のある公園へ行きました。すると池全体が凍っていて、なんとその上に立つことが出来ました。池の上に立つというのは人生で初めての経験だったので、忘れられない経験でした。雪の上にあるスライドしたような足跡(矢印の箇所)は、前夜にその友達が歩いた跡です。

<ブリュッセル旧証券取引所(本人右から3人目)>


  私はErasumus学生です。Erasumus学生というのは主にEU内の大学生の交流促進を担い、月に1度、カルチャーをシェアしたり学んだりする為に会議をします。私はベルギーの会議に参加するため1泊2日のベルギー旅行へも行きました。このイベントでErasumus学生たちとより仲良くなれました。また、やはりハプニングはつきもので、オランダからベルギーに行く電車が遅れたりキャンセルになったりと、無事たどり着けるのか心配になっ

た旅行でした。また、予約していたにもかかわらず、レストランは時間外営業で閉まっていました。オランダの電車(NS, Nederlandse Spoorwegen)とドイツの電車は遅れたりキャンセルになったりと、その日になってみないと電車が動くかわからない不安にいつも駆られていました。これも文化の違いであるとひしひしと感じました。


  私は、ヨーロッパの働き方、考え方が大好きです。また食の違いで困ることはありませんでした。その土地の食文化に合わせられるのかが肝になってきます。日本食ばかり食べようと考えていると破産します。オランダはチーズ、ヨーグルトが特に美味しいです。食の違いを楽しんでみるのはいかがでしょうか。あなたの次回の留学の参考になれば幸いです。


                                           2024年2月(2020年度生)