大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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青木 香代子(外国語学部英語学科2002年卒業、サンフランシスコ大学大学院博士課程)

日本を飛び出して - アメリカの博士課程留学記 -

私は今、カリフォルニア州サンフランシスコの大学院で多文化教育を研究しています。大学院留学をしようと思ったのは、大阪学院大学在籍中、4年生のときに交換留学でミネソタ州のセント・トーマス大学に行っているときでした。

大学1年生のときは、まだ自分のしたいことや目標もはっきりとせず、大学ではただ英語力を伸ばそうとしていました。また、アメリカの歴史や文化に興味があったので、よくそれらに関する文献を読んでいました。1年生の春休みに語学研修に参加して、もっと英語を伸ばしたいと思う以上に、アメリカの大学生と一緒に机を並べて勉強したいと思うようになりました。それから2年生になると、留学について調べたり、TOEFL対策の勉強をしたりと、授業以外でもかなり英語を勉強していました。3年生になって、教職をとっていた関係から、友人の幅も広がって、少し大学生活に余裕も出てきました。留学したい一心で勉強してきたので、私にとってはこの時期が一番大学生らしい時期だったと思います。無事交換留学が決まり、4年生になり教育実習もなんとか終えて、交換留学に行きました。

留学当初は、自分の英語力の未熟さを実感するとともに、世界中のいろいろな国からの留学生との交流は大変有意義なものでした。ミネソタの自然と穏やかで素朴な人々、またセント・トーマス大学の行き渡った留学生センターの対応のおかげで、すぐに留学生活に慣れることができました。大学院進学を決めたのは、留学して1学期が過ぎたころでした。当時は将来の目標もぼんやりしていたのですが、たまたま取っていた多文化教育のクラスに興味をもち、それを大学院でもっと勉強したいと思うようになりました。結局、留学期間を半年間延長し、その間大学院準備や手続きなどをして、一旦日本に帰国した後、サンフランシスコの大学院に入学しました。

サンフランシスコはミネソタとはずいぶん違い、とても多様です。最初はその多様さに圧倒されましたが、今ではその多様さがとても気に入っています。多文化教育は様々な文化的背景を持つ児童や学生を対象にした包括的なカリキュラムや教育方法のことです。多文化教育はとても範囲が広いのですが、私は移民やマイノリティ女性などを主に研究しています。もうすぐ博士課程を修了する予定なので、将来はこの大学院で学んだことを生かせるような職業に就きたいと思っています。

大阪学院での学生生活は、最初は手探りの状態で慣れないことも多かったけれど、熱心な先生や親身になって相談に乗ってくださる先生ばかりでした。クラブやサークルなども入らず地味な生徒でしたが、先生には顔を覚えてもらったりしてうれしかったこともありました。また留学したこともあって国際センターの職員の方には大変お世話になりました。大学生活はとても短かったけど、私にとってはやりたいことを見つけるための、とても大切な時間でした。また、大阪学院には私のやりたいことができる環境があったんだなあとおもいます。今はもっといろんな環境が整って、学生の皆さんにとっては利用できる施設やサービス、講座もいっぱいあると思います。在学生のみなさん、目標に向かってがんばっていらっしゃる方も、目標を探し中の方も、恵まれた環境の中で、存分に楽しみ、存分にやりたいことをやって充実した大学生活を送ってください。4年間はあっという間だけれど、大切な時間ですよー!