大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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南 加世子(外国語学部英語学科1998年卒業、JTB大阪 勤務)

JTBに入社して、10年目となりました。現在は、JTB東大阪支店にてグループマネージャーとして勤務しております。JTBは2年前に分社化となり、全国のJTBがそれぞれ、地域ごと、職種などで細かく分かれています。東大阪支店は店頭営業を中心としたJTB大阪の支店となり、皆さんよくご存知の、街中にあるJTBの支店での勤務となります。

関西では、JTBは西日本と大阪の2つの支店に分かれますが、西日本に関しては、渉外営業、商品造成、店頭営業などいろいろな支店があります。私は、西日本に所属していますが、現在は出向して働いております。

東大阪支店は、地域密着型の小さい支店で、国内・海外カウンターを分けることなく、旅行全般を全員が扱っています。仕事は、カウンターでの受付のほか、後方でのチェック、発行という仕事もあり、担当者はもちろん、後方の協力をもってはじめて旅行はできあがります。私は、後方で電話をとりながら海外旅行のチェック担当をしています。ただ、自分のお客様がいらっしゃった時などは、カウンターにも出ますので、あまり仕事の境目はありません。もちろん企業ですので、利益もあげないといけませんし、そういうことも頭におきながら、動くことも求められます。店頭のディスプレイ・ホームページも、お客様に興味をもっていただけるよう、分かりやすいようにと、いろんな展開を考えたりします。

JTBは未だ、人気企業ランキングの上位の企業になっておりますが、仕事は決して楽なことはありません。特に、旅行は形がない商品です。お客様は、旅行に大きな期待をふくらませてカウンターにいらっしゃいます。お客様によって価値観が違うので、お客様のご要望を的確に把握し、ご案内することが必要です。もちろん、国内海外の地理や基本情報は知っておかなければいけないので、10年目になった今でも、JTBでの仕事は、勉強の毎日です。私がJTBで働いていて良かったと思うところは、やはり組織が大きいので情報が多く、ネットワークが広いということ。それゆえにお客様に安心感を与えられる企業であるということです。JTBブランドをこわさないように誇りをもって働けるということは、幸せなことだと思います。

店頭営業は、女性中心の職場となり、男性並みに働いています。日々、勉強しなければいけないことも多く、大変な仕事ですが、その分やりがいもあります。苦労して手配したお客様に「旅行良かったよ。ありがとう。」と言っていただけると、本当に嬉しいですし、やっていて良かったと思えます。また、すごく仕事でへこんでいる時に、私を慕ってカウンターを訪れていただけるお客様がいると、このお客様のために頑張ろう!と思うことができます。山あり谷ありですが、そんなお客様が私をとても元気づけてくれ、周りの仲間が支えてくれているので、厳しい仕事ですが、10年間続けることができたと思います。

私が、今、学生時代に戻れるのならば、と考えてみたのですが、今だから思えることですが、もっと勉強しておけばよかったとか、あるいはもっと遊んでおけば、もっと旅行をしておけばよかったと思います。特に大学の4年間は自分のために費やすことができる大切な時間です。今、学生さんの面接官などをする時に感じることは、何かに一生懸命に頑張っている人は、ほんとに輝いて、一緒に働きたいなと思います。何が自分に合うのかが分からないのなら、いろんなことに挑戦してみたらいいと思います。私も学生時代、何がやりたいのか分からずさまよっていたタイプの人間なのですが、今の私から当時の私を振り返ると、もったいないなぁと感じます。

私が、大阪学院でやっていてよかったと思うことは教員免許を取得したことです。特に、教育実習は、高校生と向き合い、教えることの難しさ、また楽しさを知ることができ、そのときの学生に言われたことなどは、今でも鮮明に覚えています。今は、中堅社員ですが、下の子を教える時、同じような感情が生まれます。まっすぐな高校生に言われたこのフレーズは今でも忘れることがありません。「先生が楽しそうじゃないと、学生は楽しくない!」すべてのことに共通することですよね。

学生の皆さんには、ぜひ目標をもって、頑張っていただきたい。そう心から思います。今だからできること、いっぱいあります。ぜひ、いろんなことにチャレンジしてみてください。