迷子探しシステム

 親機子機システムを利用した迷子探しシステムの考案

   GPSを利用する案が上がっていたが、地区を限定することで親機子機システムを用いることができるのではないか。
   GPSに頼るとなると、他の機関にたよって位置情報などを得なくてはならない。また、精度もまだまだ保障されない。

 地域を限定した迷子探しシステムの考案

    迷子になりやすい場所−−−−−−−−遊園地、デパートなど
    最近、幼い子を狙った無差別な誘拐事件などもあるので
                 −−−−−−−−特定の地域(小さな自治体)、警察署を中心にする
                            自宅を中心とした特定の範囲、学校を中心とした特定地域など

  親機を、保護者や学校の自治体が所持する。
   それを中心に半径5km、10kmなどに子機が存在することを親機が子機を個別で判断する。

 →特に幼い子どもなどについては、子機に電話番号や名前などを記憶させておくことで、
   どの子がどの位置にいるのかが容易に確認できるようにする。

  ★このようにして、皆でさまざまなことを考えたが行き詰ってしまった。
   それは、迷子探しについて、広い現場で考えすぎ、さまざまなことが起こりうるためである。
   そこで、ひとつの方法として「もっと制限のある状況」に限定し、考えてゆくことにした。

   このように自由で考えの幅や状況がさまざますぎる場合、それを制限し、
   自分たちがもっとも考えやすい状況について限定し、その限定した状況でまず考えゆく。
  
これも、TRIZ/USITの手法のひとつである。

  上記の状況の限定について、最も地域を限定した問題である遊園地、デパートについて考えることとした。

◎遊園地内での迷子探しシステム

   遊園地内ではよく迷子が起こる。現在では案内放送や、従業員による捜索、お客さんの協力などで
   迷子を捜索、防止しているが、親機子機システムでは次のことがカバーできるのではないか。

  ○遊園地側が、特に子どもを対象に子機を持たせるようにする。

    ・迷子になった場合、親機子機システムによってすぐに場所が分かる。
    ・常に、子どもの位置状況を把握することで迷子を防止することができる。
    ・管理室などを設置することで、個人がどこにいるか分かるようにする。
      入場の際、子機一つ一つに簡易で名前などを入力できるようにすることで個別に把握できる。
      また、別として、タグ番号の札のようなものを親が持つことで、
      そのタグ番号の届出によって検索し、迷子の子がどこにいるかを把握することができる。
    ・誘拐、連れ去られるなどの安全対策にも用いることができる。
      誘拐、連れ去りなどに対するセキュリティ強化のみにこのシステムを使う場合は、
      遊園地からの連れ出し(電波の範囲から、子機が確認できなくなったとき)が起きたときに、
      知らせるようにするだけでも早期発見など対応できる。

   ○遊園地側が、親と子どもに貸し出す。 ※アンテナのようなものはいらない。

     ・親機を親に渡し、迷子の心配がされる幼い子どもに子機を持たせるようにする。
      親から特定の距離が離れると音が鳴るようにすることで、迷子を防止する。

  [必要なものと、その機能の考察]

     ・親機アンテナ・・・親機子機システムの親機の役割をするアンテナ。
                遊園地の中心に設置し、呼びかけ電波を送信する。
                また、子機の返信した電波を受信する。
     ・子機・・・子どもに持たせる子機(子どもに持たせるものなので、落とさないような工夫が必要)
           親機の発信した電波を返信する機能が必要である。
           子機が個別である必要がある。
             案a)子機ごとに番号が指定されている。番号で持ち主を認識する。
             案b)子機が、遊園地側での入力を許す。
                入場の際にさまざまな情報を入力することができ、個別に誰なのかを把握できる。
         子機は退場する際に、回収し、再利用できるものがよい。
         持ち帰ってもしょうがないもので、持ち帰られてまた持ってこられると誤差動する可能性も考えられる。
         また、再利用できるものであれば、維持コストも少なくて済む。

         子供に持たせるものなので、時計型、腕輪型、首掛け型など、形態に注意すると付けてもらえやすい。
         また、取り外しが容易で、なくされては困るので、簡単に取れないような工夫も必要(鍵付など)

  [考察していく中で出てきた疑問点と、それについての考察]

     ・常に監視される必要はあるのか?
         常に監視される必要は無いのではないか。

     ・個人情報などに敏感な世間観もあり、個人情報の入力が必ずしも必要であるか。
            →必要な子どもの分だけ、紙で書いてもらう。(名前、生年月日、電話番号?、性別、保護者名など)
                 紙媒体での保管、データは管理室だけで利用すると規約を設ける。
            →必要でなくて済む場合、必ずしも個人情報を記入してもらう必要はない。

     ・情報入力型の子機(または、個別機能付の子機)を用いる場合、
            『頻繁』というほど起こるわけではない迷子探しのためだけに利用するのは効率が悪いのではないか?
            →個人情報(個別機能)をうまく使えば、遊園地の経営面で有利な効果が得られる。
         →>>>>>テーマパーク経営支援への親機子機システムの利用