林の研究

「万引き対策の方法」を創造的問題解決の技法を用いて解決する。

本研究では、「小規模な書店において万引きを防止する問題」について、
TRIZ/USITの技法を用いて、分析し、解決策を検討した。

私は最近まで百貨店内の小さな書店でバイトをしていた。
そこでは、万引きが多発して年間売り上げの2%にもなり、店舗の利益を帳消しにする規模であった。

犯人層は、書店などの場合は、未成年、小、中、高校生が中心。
これらの未成年者には万引きが犯罪であり、
社会道徳に反することの自覚が薄く、小遣い稼ぎなどの動機で行なうものが多い。

書店での万引きは、店員の目をかすめて商品をバッグなどに入れて、レジを通り抜ける。
悪質なものには、徒党を組んで、見張り役を置き、壁役が死角を作ることもある。
店舗側の対策としては、店員が目を配るのはもちろん、ミラーなどで死角を少なくし、
電子タグとゲート管理などの方法を用いて対処をしている。

それでも被害は拡大している。

店員にとって、あやしいと判断できることは多々ある。
しかし、捕まえるにはリスクが伴う。

実行の瞬間を目撃し、かつ、「支払わずに店を出ようとした現場」でないと捕まえられない。
バッグなどに入れただけでは、「支払うつもりだった」と開き直られ、店側が悪者にされる。
また、捕まえたのに、万引きでなかったら、店側の大きな過失になる。
本研究では、私自身がバイトをしていたような、比較的オープンなフロアの一部にある、
小規模(床面積 100〜200 m2程度、店員2〜4名程度)な書店における万引きの問題を扱う。

店舗において比較的低コストで実施可能である有効な解決策を考えたい。


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