TRIZフォーラム: 読者の声
読者の声 (2014年 1月〜4月)

日比野弘勝 (アルタマネジメント)、貞廣 哲 (フジクラ、 中川 徹 (大阪学院大学)、菅野 等 ( )

責任編集: 中川 徹(大阪学院大学)

英文ページも参照下さい (2014. 4.30)

掲載:  2014.4.30

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  編集ノート (中川 徹、2014年 4月30日)

読者の皆様から、折に触れて感想・ご意見をいただいており、大変励みになり、感謝しております。それらの中からオープンな通信・議論にふさわしいものを選んで、本ページあるいは英文ページに掲載させていただきます。本ホームページを活発にして、初めての方にとっても常連の方にとっても、親しみやすく、有用なものにいたしたく、皆様のご寄稿とご愛読をお願いいたします。

「読者の声」(和・英)の一覧ページを作成しました。「読者の声」のページの多くは、和文か英文の片方だけで掲載しておりますので、この一覧ページで全体をご確認ください。

 


 

 日比野弘勝 さん ((株) アルタマネジメント)  2014. 1.29

毎度のご案内をいただき、誠に恐縮いたしております。

ところで弊社は、代表約260社での納入実績とEU(ドイツ)の航空宇宙産業で 「世界のTarget Costing Initiative」と評価された、独自ノウハウの「企業収益力 の 改革」の実践を、海外代表企業で行っています。 その結果、日本企業に不足するのは「世界が求める日本の要素技術への事業戦略不在」 との結論に達しました。 そのため現在、世界48ヶ国51購買団体約250,000社の購買担当者市場へ 「日本の要素技術」を紹介し、日本企業の「新製品、新技術、新市場、 新顧客、新事業の誕生」に役立つ「技術資源のサイト:BizTech Tube」を 各国の支援のもとで行っています。 もう一つの「イノベーションの方法論」として、是非ご報告させていただきたくと 願い、勝手ながらパンフレットを添付させていただきました。

貞廣 哲 さん (フジクラ)  2014. 3.17 

大阪学院大学 中川先生 お世話になっております。 いつもメールありがとうございます。 もしお時間がありましたら、ご教示をお願いしたいのですが、 40の発明原理に記載されている思想の方向性は、抽象化されているため、 実際の発明の具体性とのつながりがいまひとつ難しい印象を持っております。 40の発明原理から、発明を生み出す、何か?コツのようなものがあるのでしょうか? 回答が難しいようでしたら、別の機会に質問させていただきます。 よろしくお願い申し上げます。

  中川 徹:  貞廣 哲 さんへの返答   2014. 3.18 

メールありがとうございます。

ご質問の件、多くの人(TRIZのリーダたち)の回答は、 「発明原理の表現をやさしくして、そのエッセンスが分かるようにする、理解するようにするとよい」 というでしょう。 これは、ご質問のように「発明原理が抽象化され(すぎ)ていることが、困難の原因だ」という理解とつながるものです。

しかし私は、 「困難の原因は、発明原理を「ヒント」として使おうとする点にある。 「ヒント」は類比思考を使うことであり、一見やさしそうで、実は思考のプロセスとしては沢山の(直感的で、論理的に積み上げることが難しい/しない)過程を含んでいるから、 なかなか難しいのだ」と思っています。  

これは、従来のTRIZ(そして科学技術全般)が土台として使っている「4箱方式」の基本的な問題/弱点です。  

私が提案しているのは、「4箱方式」でなく、「6箱方式」で考えることです。(『TRIZホームページ』を見てください)   

現在のシステムと理想のシステムを理解した後で、アイデアの生成を行います。 この段階で、「USITオペレータ」を使うことができます。 このオペレータは、「40の発明原理を再整理したもの」 でありますが、一つの大きな違いは、 「(現在の)システムのどの要素(オブジェクト、属性、 機能)に対して、どのような変更を加えるか」を (抽象的なレベルでありながら)きちんと提案していることです。   

これは、「ヒントではなく、明確なガイドライン」として使っているのです。 それによって、(「ヒント」の段階を過ぎて)「明確な アイデア」を生成します。  

「それではUSITオペレータを使うコツは?」と聞かれるでしょうが、私は、「対象の候補に、USITオペレータを無理矢理作用させて、その後でそのうまい使い方を考える」と 説明しています。  

ただし、実際には、「6箱方式」では、「USITオペレータ」を使うまでもなく、分析の過程で自然にアイデアが誘発されてきます。  

すべて、『TRIZホームページ』中のいくつもの論文・解説で書いてきていることです。   
-- 考える方法というのは、文章を読んだだけではなかなか伝わらないものです。

USITの実践トレーニングができるとよいのですが、最近なかなか企業が呼んでくれません。良い方法があるのにもったいないことです。    とりいそぎ。

  菅野 等 さん      2014. 4. 4

中川徹 様:美しい桜の写真ありがとうございます。
もはや仕事をしていないので「TRIZ」については、貴兄が頑張っている姿を遠くから眺めているだけですが、若い人たちのためにも大いに手本を見せて下さい。横浜でも桜は満開で今日は強風が吹いているので桜吹雪になっています。                                       菅野

 

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最終更新日 : 2014. 4.30    連絡先: 中川 徹  nakagawa@ogu.ac.jp