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『 TRIZを活用した革新的思考プロセス 』 〜良い品質の製品を早く安く開発し利益を出す〜 |
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前古 護
((株) アイデア) 2004年 6月21日 (原稿受理) |
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掲載: 2004. 7.13 無断転載禁止 |
編集ノート
(中川
徹, 2004年 7月 6日)
6月のある日の午後, 私は某企業での社内セミナーに招かれ, 「技術革新のための創造的問題解決の方法論 − TRIZ/USIT」という題名で, 2時間講演しました。そして15分の休憩の後で, もう 2時間講演されたのが, 本稿の著者である株式会社アイデアの社長の前古 護 (ぜんこ まもる) 氏です。その講演は, 「TRIZを活用した革新的新製品開発」という題名で, 中川が話した内容とあまり重複せずに, TRIZコンサルタントとしての経験をベースに企業におけるTRIZの導入を実践的に話されました。100名余の参加者に対して, 興味を引きつけ, 説得力のある話ぶりは, さすがに実戦で鍛えられたものだと感じました。企業の技術者やマネジャの人たちにとって, 中川の話と前古さんの話を合わせて聞くことは, どちらか一方よりも益することがずっと多かったように聞いています。[追記 (中川 徹, 2004. 7.12)]
帰り道に, また機会があったら協力して話しましょうと約束しました。その後前古さんから、前古さんの講演の内容を『TRIZホームページ』に掲載可能だろうかとの打 診があり、私はすぐに賛成しました。そして、中川の講演が無かったとしたときに前古さんが話されるだろう内容一式を書いていただきたいとお願いしました。 そのような趣旨でまとめて下さったのが, 今回のスライド資料です。便宜上三部作にしており, 合計118枚のスライドです (PDFで 2スライド/頁にしています)。実際の講演ではもっと動きがあるスライドなのですが、本サイトではできるだけ実質的で軽くしたいために、簡素な形にしてい た だき、濃紺の背景を印刷の便宜を考えて薄い背景にしていただきました。
本稿はTRIZのコンサルタントが, ユーザ企業にTRIZの導入を推奨するときの講演内容を、ありのままに記述して、紹介して下さっています。本『TRIZホームページ』は、公正な立場を維 持しつつできるだけ読者の皆さん (その多くはユーザ企業の技術者の皆さん) に役に立つ記事を掲載したいと考えており、その趣旨に積極的に合致するものだと考えております。
今回の掲載に当たって書いていただきました「読者の皆さんに」という短い文にも、多くの企業でコンサルティングをしてきた実績をバックにした, 鋭く力強いメッセージがあるのを感じます。スライドの一枚一枚も, さらっと読むと当たり前のように見えて, 実は背後に多くの失敗と成功の体験があるのだと感じます。本来はスライドを補足する話あるいは文章があるとよいのですが, ないものねだりになりますから, このスライドからそれを読み取っていただければ幸いです。
なお、著者の連絡先は以下のようです。
前古 護 (ぜんこ まもる) 株式会社アイデア 代表取締役社長
〒461- 0001 名古屋市東区泉三丁目28番10号アスカタワー201
http://idea-triz.com/www/ Email: zenko@idea-triz.com
先週 7月9日に三菱総研の知識創造研究会創造手法分科会があり、参加しました。約40人の出席者で、各企業のTRIZパイオニア/推進者の人たちの集まりで す。午後は、ユーザの立場から関心がある問題を共同で考えて行こうということで、3テーマに分かれました。(1) TRIZ定着への成功事例, (2) ビジネス分野でのTRIZ, (3) Goldfire Innovatorの活用法, でした。私は (1) に参加し, 10人程で自己紹介したときに, 大きなショックを感じました。全体の参加者40人の中の大半はこの数年ずっと継続して企業内の推進役をし, 三菱総研の分科会でも顔なじみの人たちでした。ところが, (1) のグループに集まったほとんどの人が, 「TRIZの社内活動が1〜2 年前に始まったばかりで, 自分が推進役に指名されたのだけれども, TRIZを十分に理解できていず, どのように推進したら成功するのか見通せないでいる」というのです。だから, このグループの「TRIZ定着への成功事例」というテーマを切実なものと感じて加わったのだというのです。-- 私は「初心にもどって」TRIZの普及活動, 定着活動をすることの大事さを知らされた次第です。
『TRIZホームページ』の更新を実は 7月20日に予定しておりました。それを急遽1週間早めることにしたのは、(最近少し情報過多の感じもありますが) 「役に立つ情報を、できるだけ早く」出すことがやはり大事だと悟ったからです。
いろいろな読者の方にとって、興味を引くもの、役に立つものは違うでしょう。本『TRIZホームページ』で努力しているのは、記事を埋もらせないことで す。関連した以前の記事にリンクを張り, カテゴリ別に分類した「総合目次」を作っていますので, 新しく読者になられた方々も, ぜひそれらを辿って多くの先達たち (ロシアの、欧米の、日本の、あるいは韓国の先達たち) の経験と知恵を学んで下さい。もうすでに膨大になっているこの『TRIZホームページ』には、読者の皆さんのそれぞれの段階や興味に合ったいろいろな記事 がきっと含まれていることと思います。
それから6年が経過する現在、本当にTRIZへの期待は幻だったのか?
ここ2年の傾向でその答えが見えてきた気がします。
TRIZによる革新的なアイデア発想を基にした成果を
どれだけ目にし耳にするようになっているか?
それが答えです。
”使えるTRIZ”の実践が各社で始まっているのです。
技術分野においてTRIZを活用した実務テーマ解決を実践することにより
TRIZの有効性を肌で利益で感じていただこう、というのが私たちの仕事です。
『良い製品を早く安く』市場に提供し企業が利益を出すために、
TRIZでお手伝いをしたいと思っております。
「機能モデルがかけていない・工学的矛盾が定義できていない
物質-場モデルを理解していない・ARIZを活用していない
事例を見ても発想できない・実務に落とせるアイデアまでまとまらない」
などなど活用できていないその理由は明白です。
使えていない理由が明白になってきたからこそ、そこを補う方法を付加させて
TRIZを活用すれば良いと考えました。
TRIZによる成果は量と質を満たすアイデアの創出です。
そのアイデア群をといった技術テーマへの解に落とし込んでこそ初めて、利益を生む成果といえます。
- すぐ使えるコンセプト
- 期待できるコンセプト
- 夢のようなコンセプト
TRIZ活用法の一つのパターンにすぎないかと思いますが、
私たちは、”TRIZを活用した革新的思考プロセス”をプログラム化し
実務テーマへのTryを日々続けております。
『使えないTRIZはない』が私たちの思いでありその実践が仕事です。
株式会社アイデア 前古 護
『 TRIZを活用した革新的思考プロセス 』
〜良い品質の製品を早く安く開発し利益を出す〜
前 古 護 (株式会社アイデア)
2004年 6月 某社にて講演
(原稿受理 2004年 6月21日)
● 第二部・・・TRIZ理論概要とSoftware スライド 53枚 [PDF 1119 KB]
● 第三部・・・どうやってTRIZをつかうのか スライド 49枚 [PDF 291KB]
以上
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第二部 スライド [PDF] |
第三部 スライド [PDF] |
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最終更新日 : 2004. 7.13
連絡先: 中川 徹 nakagawa@utc.osaka-gu.ac.jp