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編集ノート (中川 徹、2011年 9月21日)
本稿は、第6回日本TRIZシンポジウム (2010年9月9-11日)
において、オーラル発表されたものです。この発表は参加者による投票により、「私にとってもっとも良かった発表」の一つとして表彰を受け、その発表スライドはすでに日本TRIZ協会の公式サイトに公開掲載されています。
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このたび、このTRIZシンポジウムの発表のうちのほぼ半数を精選して、本ホームページに和・英で個別ページを作り、著者の了解を得て発表スライドを本サイトに収録して、より広く読んでいただけるようにいたしました。また、昨年11月〜本年4月に順次掲載しました中川の「Personal Report of Japan TRIZ Symposium 2010」(英文) から関係紹介記事を抽出して英文ページに掲載いたします。
本ページはつぎのものを掲載しております。
和文ページ (このページです) 英文ページ 拡張概要のHTML 版
同 PDF版概要のHTML版
同 PDF 版-- 中川による紹介 ("Personal Report" より) (英文) 宮西さん一家の第2報で、2008年の長男に続き、次男の開 (かい)君が、中学1年の夏休み自由研究をお父さんのガイダンスを受けて行ったものです。開君は、磁石にしばらくくっついていたネジ釘が、(磁石から離しても) こんどは自分が磁石になっていた (「磁化」) ことに興味を持って、どんなしくみかを知りたい思いました。それを物理の言葉で説明しなかったのが、宮西さんのユニークなところです。「人と人との間だって、似たようなことがあるのでないの? 友達になるとか、怖じ気づきが広がるとか。」 そしてこの擬人化の方法を使って磁石の問題を一緒に考え、その後で物理の実験をしてしくみを確かめています。
[1] 拡張概要
親子で取り組むTRIZ-2
〜 コビトやひとの世界で考えてみよう! 〜
ねじを磁石にするには?
宮西 開 (金沢市立 兼六中学校2年/息子) 、 ○ 宮西 克也 ( /父親)
日本TRIZ協会主催 第6回日本TRIZシンポジウム、オーラル発表、
2010年9月 9-11日、神奈川工科大学、神奈川県厚木市
概要
『ある日、磁石にくっついていたネジが磁石になっていた。なぜだろう? どうやったら磁石になるんだろう? 永久磁石って作れるのかな?』
長男のアメンボの自由研究をみていた次男が、今度は自分もやってみたいと言い出した。本報告は、父親がTRIZ的な課題解決方法をアドバイスしながら親子で一緒に取り組んだ「親子でTRIZ」の第2弾である。本研究の目的は、日常生活での経験をヒントにして、専門的な課題である"金属の磁化"を詳細に分析し実験方法を導出することで、正しい実験と深い原理理解をすることであった。また今回はオリジナル商品のアイデアづくりにも挑戦した。
今回はアメンボの研究では活用しなかった幾つかの手法、「SLPや擬人化」による発想法、「T1:T2:T3(時間分析)」や「属性列挙」、「物質と場」による事象分析手法、なども活用した。
本取組みで、技術的問題の解決のヒントは日常生活や経験の中にたくさんあることを認識した。子供と協働での創造的活動においては下記事項が重要であると訴えたい。
1: "教える"ではなく"一緒に楽しむ"こと、
2: "手法活用"を目的にしないこと、
3: 適度な"ボリューム感とスピード感"、
4: "認めて褒める"ことで"好奇心・楽しさ"というモチベーションを持続させること。
内容説明
1.取り組みプロセス
1)擬人法や各種分析法を用いた実験パラメータの導出
@ コビトやひとの世界に置き換えて考えてみよう!
"磁化"を平易な言葉に言い換えて、「コビトやひとの世界での出来事を連想」して、4シーンを選ぶ。
ポンチ絵を描いて、時間経過「T1:T2:T3」(事象が起きる事前、最中、事後)に沿って、楽しくシーン分析する。A 磁石の世界の解決策に戻そう!
上記解決策を磁石の世界の解決策に戻す。
そして「物質-場」の3視点(S1:磁石の話、S2:磁化されるネジの話、F:空隙の話)で分類し、「親和図法」で細分化。
分類グループ名を実験で使う"物理パラメータ"とする。B 各物理パラメータが磁化に与える影響を考えよう!
"磁化させる/させない"ためには、上記の物理パラメータをそれぞれどう動かすべきかを考え、
実験方法・条件(パラメータ組合せ)・評価基準を決定する。2)確認実験 決めた方法に沿って実験で確かめよう!
3)自分のオリジナルアイデアを出そう!
2.最後に
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[2] 発表スライド:
発表スライド 和文 (27 スライド、PDF 7.4 MB) (本サイト内)
(公開、変更禁止、コピー禁止、印刷許可)
発表スライド 英文 (27 スライド、PDF 10.9 MB) (本サイト内)
(公開、変更禁止、コピー禁止、印刷許可)
[3] 中川による紹介 (英文):
Personal Report of Japan TRIZ Symposium 2010,
Part F. Usage of TRIZ in Education and in Academia
中川 徹 (大阪学院大学)、2011年 3月18日(掲載: 2011. 4. 2)
==> 宮西論文 英文ページ内 (英文)
紹介要点:
宮西さん一家の第2報で、2008年の長男に続き、次男の開 (かい)君が、中学1年の夏休み自由研究をお父さんのガイダンスを受けて行ったものです。開君は、磁石にしばらくくっついていたネジ釘が、(磁石から離しても) こんどは自分が磁石になっていた (「磁化」) ことに興味を持って、どんなしくみかを知りたい思いました。それを物理の言葉で説明しなかったのが、宮西さんのユニークなところです。「人と人との間だって、似たようなことがあるのでないの? 友達になるとか、怖じ気づきが広がるとか。」 そしてこの擬人化の方法を使って磁石の問題を一緒に考え、その後で物理の実験をしてしくみを確かめています。
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最終更新日 : 2011. 9.25 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp