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編集ノート (中川 徹、2015年 3月22日)
本稿は、昨年の第10回日本TRIZシンポジウム2014で発表されたものです。私は、このシンポジウムの参加報告({Personal Report」)
で、本発表をつぎのように紹介しました。
TRIZ協会のビジネス&マネジメント研究分科会では、昨年報告した「ヒット商品・サービス」システムの創出に、「進化トレンド」が有効であったことから、今回、「進化トレンド」をさらに便利にすることを目指した。
(1)Darrell Mannの本の進化トレンドの、日本語での分かりやすい解説集を作った。
(2) ビジネス・マネジメントでよく用いられている他の技法(野中のSECIモデル、バランススコアカードの4つの視点(財務、顧客、業務プロセス、学習と成長)、SWOT(強み/弱み/機会/脅威)分析)との関連を明らかにした。
(3) 進化トレンドの適用実例を作った(事業再編により使われなくなった技術を使って、新しい技術サービスのビジネスモデルを提案する)。32の進化トレンドで、3C (顧客、自社、競合他社)を検討するのが、大いに有効であった、という。
本ページには、概要説明(5月のシンポジウム発表申込段階でのA4 1枚の説明)のHTML版、発表スライドの画像HTML版を掲載します(PDF版はTRIZ協会ホームページにリンク
します)。スライドの英訳は、TRIZ協会が行い、協会ホームページにPDF版を公表していますので、本サイトの英文ページ
は紹介とリンク
だけの簡単なものにしました。
本ページの先頭 | 概要 | スライド先頭 | 1. 進化のトレンド | 2. 適用方法 | 2.1 SECIへの適用 | 2.2 バランススコアカードへの適用 |
2.3 SWOTへの適用 | 3. 適用事例 | 4. まとめ | スライドPDF |
TRIZシンポ2014Personal Report(中川) |
英文ページ |
発表論文概要
Darrell L. Mann 提唱のビジネス・マネジメント系進化トレンドの適用方法と適用例
〜進化トレンドを TRIZ の世界から翻案してビジネスやマネジメントの日常に持ち込む〜ビジネス・経営TRIZ研究分科会 (NPO法人 日本TRIZ協会)
池田理((株)ニコン)、伊沢久隆(ソニー(株))、何 暁磊(上海泰澤投資コンサルティング)、
菊池史子(パイオニア(株))、森 谷康雄(富士通アドバンストテクノロジ(株))、
吉澤郁雄((学)産業能率大学)2014年9月11日
第10回 日本TRIZシンポジウム、早稲田大学西早稲田キャンパス(東京都新宿区)
概要
いままで公開されている TRIZ の適用事例は、ワールドワイドで考えても、ほとんどが技術課題であ った。今後、 TRIZ を更に拡大、普及させるためには、ビジネス、経営およびマネジメント分野の課題に対しても適用できることを検証していくことが求められる。
本研究会においては、ビジネス、経営およびマネジメント分野の課題に対して、適用方法、事例研 究など、TRIZ を活用するための研究とガイダンス構築を目指し、TRIZ の普及・発展に供することを目的として活動している。第2弾として、 TRIZ 適用領域のうち、「ヒット商品・サービス」を TRIZ 思考や手法を適用して、解析し、「新商品・サービス」システムの創出方法の基本的な枠組み考案した。 第 9 回 TRIZ シンポジウム(2013)にて、その枠組みを提示した。
提示した基本的な枠組みにおいて、 Darrell L. Mann 提唱 のビジネス・マネジメント系の進化トレンド を適用している。適用の検討過程において、 Darrell L. Mann 提唱 のビジネス・マネジメント系の進化トレンドを効果的でしかも利便性を高めるツールに仕立てる必要性を得た。そこで、以下の検討を試みることとした。1. Darrell L. Mann 提唱 のビジネス・マネジメント系の進化トレンドの定義内容と進化レベルの定義内容についてのなるべく分かり易い解説を作る。
2. 日常的によく用いる戦略ツールやマネジメントツールの基本的な構造を維持しながら、その有効性を向上させ、 利便性を高めるために、 Darrell L. Mann 提唱のビジネス・マネジメント系の進化トレン ドの適用を検討する。
3. Darrell L. Mann 提唱の進化トレン ドの適用事例について考察する。
内容説明
1. Darrell L. Mann 提唱のビジネス・マネジメント系の進化トレンドの定義内容と進化レベルの定義内容についてのなるべく分かり易い解説を作る。
@ 進化トレンドの名称の検討
・ わかり易い日本語表記を検討する。
A 進化トレンドの層別
・ 層別の観点は、CPR (Customer/Process/Resources) とし、各進化トレンドとの対応関係を整理する。
B 進化トレンドの定義内容の検討
・ 汎用化、一般化したわかり易い解説内容になるように検討する。
C 進化レベルの名称の検討
・進化レベルのジャンプの理由を参考にして、わかり易い日本語表記を検討する。
D 進化レベルの定義内容
・ 汎用化、一般化したわかり易い解説内容になるように検討する。
・ 進化レベルの各段階に対応した解説とする。2. 日常的によく用いる戦略ツールやマネジメントツールの基本的な構造を維持しながら、その有効性を向上させ、利便性を高めるために、 Darrell L. Mann提唱のビジネス・マネジメント系の進化トレンドの適用を検討する。
@ 適用する戦略ツールやマネジメントツールの候補検討
・ BSC(バランススコアカード)、SWOT分析、3C分析 (Customer、Competitor、Company)、5-forces (競争業者、買い手、供給業者、新規参入者、代替品)、SECIモデル、マクロ環境分析などを候補に挙げる。
A 適用する戦略ツールやマネジメントツールの選定
・ 対象候補からBSC (バランススコアカード)、SWOT分析、 SECIモデル、マクロ環境分析を選定し検討する。
3. Darrell L Mann提唱のビジネス・マネジメント系の進化トレンドの適用事例について考察する。
@ 進化トレンドを適用したビジネスモデル創出の方法
・ 進化トレンドを適用した技術サービスモデルによる新規ビジネスの企画と立上げに関する事例を考察する。
A 新たなビジネスモデルにおける競争要因としての進化トレンドの選定方法
・ Darrell Mannの提唱する32の進化トレンドのうちどの進化トレンドをビジネスモデルの競争要因として選定すべきか、その選定方法について考察する。
発表スライド PDF (日本TRIZ協会サイト内)
1. ビジネス・マネジメント系の進化トレンド
2. ビジネス・マネジメント系の進化トレンドの適用方法の検討
2.1 SECI モデルへの適用
2.2 バランス・スコアカードへの適用
2.3 SWOTへの適用
3. ビジネス・マネジメント系の進化トレンドの適用事例と考察
4. まとめ
本ページの先頭 | 概要 | スライド先頭 | 1. 進化のトレンド | 2. 適用方法 | 2.1 SECIへの適用 | 2.2 バランススコアカードへの適用 |
2.3 SWOTへの適用 | 3. 適用事例 | 4. まとめ | スライドPDF |
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最終更新日 : 2015. 3.27 連絡先: 中川 徹 nakagawa@ogu.ac.jp