大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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浅井 悠 ― この場所でもう一度 ―

 こんにちは。私は現在カリフォルニア州立大学モントレーベイ校(CSUMB)に留学している外国語学部3年次生の浅井悠です。

 初めに、こちらでの「学習面」について紹介します。私が現在履修している科目は “Writing”、“Reading” 、“Oral Communication”、“American Culture”、そして“ESL”の5つです。英語での質問の内容を理解できても、英語で意見をまと

めるのに苦労してしまうことがよくあり、課題においても終えるのに時間がかなりかかってしまったこともありました。一方、授業ではパソコンをうまく活用していることもあり、発言する機会やアクティビティも多いので、楽しく取り組んでいます。また私も含めた受講生は日本人でほぼ占められていますが、お互いに刺激を与え合うことのできる素晴らしい仲間達に恵まれています。残りわずかの期間も大変なことが多くあるかと思いますが、乗り越えていきます。

 次は「生活面」についてです。私は現在North QuadのVineyardと呼ばれる寮で生活しています。ここで私は5人のルームメイトの学生達と出会いました。しかし、私自身の積極性の無さから、彼らとなかなかうまくコミュニケーションが取れていません。それに加えて、私は1セ

メスター(4ヶ月間)の留学でこの大学に来ているので、残された留学期間はあと僅かしかありません。それでも何事にも焦らず、すべきことを1つずつこなし、1日1日が「学び」となるような日々を毎日送っていきたいと考えています。

 最後は留学の「魅力」についてです。私がこの留学を通じて、学んだことは想像以上に沢山ありました。ここではとりわけ、私達が日本人であることを誇りに思うべきことに改めて気付かされた事柄について紹介します。それは、友人と一緒に行った日本食レストランでの出来事がきっかけでした。そのお店も当然アメリカンスタイルで、味はおいしくても食べきれない量が出てきました。皆さんがイメージされているように、こちらでの食事は量が多く、「もったいない」という概念や言葉が存在していないため、食べ物を残す人が多くいます。一方、日本では、「もったいない」という言葉があり、自分に適した量が食べられ、そして自分の満腹感に合わせて量を調整することもできます。日本で私達は何でも好きなものを食べることができるという恵まれた環境の中で生きていると同時に、そしてその恵まれた生活環境の中にあっても、「もったいない」の精神を重んじて食べ物を粗末にしないようにしています。私はそのような国に住んでいることをとても誇りに思います。海外へ行く機会がない限り、なかな

かこのようなことを考える機会はありませんでした。そのほかにも、このように海外でしかできない経験や気付かない事柄は山のようにあります。4年間という限られた大学生活を充実させるために、留学は必要不可欠な選択肢です。留学を通じて、自らを成長させることも十分可能です。私はそれについて、是非後輩達に伝えられる先輩になってから帰国します。

 この大学で留学することが正式に決まった時、私は信じられないくらいとても驚き、大きな喜びを味わいました。というのは、私がこの大学に来たのは今回が初めてではなく、実は1年次の時に短期の研修で訪れたことがあったからです。過去に行った場所に再び留学生としてもう1度行くというのもまれなことだと思います。私には以前の研修時に出会った素晴らしい先輩達のように、この大学で学び、自らを成長させたいという思いがありました。その思いがついに実現し、あたかも夢を見ているかのように感じました。そのため、この大学に着いてからは「懐かしく」感じられることが多くあり、生活面においても、すぐ雰囲気に馴染むことができると思っていました。しかしながら、そのようなことにはなりませんでした。環境や状況が少しでも異なっていると、それに対応することがいかに困難なことかと肌で感じました。それでも、その研修時に出会った学生や先生達との再会も実現し、この留学における自らの目標の1つを達成することができました。もう少しで留学生活が終わってしまいますので、この大学で留学して良かったと言える「自分像」も作っていきます。

 私はこの外国語学部のホームページを通じて、家族をはじめ、お世話になっている方々に改めて感謝の気持ちを伝えるとともに、帰国後もその感謝の気持ちを持ち続けていきたいと思っています。留学とはそれほど容易にできることではありません。それにも関わらず、家族はそれを認めてくれました。かつて行った場所へもう1度行かせてもらえたことについても非常に嬉しく思っています。そしてOGUに入学してからも、外国語学部の先生方、国際センターやI-Chat Loungeのスタッフの皆さん、その他にも様々な場面において、私をいつも暖かく見守って下さっている方々に帰国の報告と同時に、留学の「魅力」も存分に伝えられる人間になり、将来は英語教員になるという「夢」を実現させられるように日々ベストを尽くしていきます。帰国してからも何卒よろしくお願いします。


                                       2015年11月(2013年度生)