大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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前田 理央 ― ドイツ バイロイト大学 ―

  こんにちは外国語学部2回生の前田理央です。僕はドイツにありますバイロイト大学へ留学をしています。2学期間の留学予定でこちらに来ています。しかし、まもなくドイツ滞在が3ヶ月を過ぎようとしている今、この留学が自分にとってあまりにも有意義で、あと残り7ヶ月しかないのかというのが、現在の正直な心境です。


  そんな僕もドイツに来た当初は、言葉の壁、文化の違い、個人の積極性の欠落などに悩み、苦しみました。ドイツ語を一切学ばずに来てしまったせいで買い物やバスに乗ることすら一苦労する様な毎日で生活の基盤ができるまでの約1ヶ月間は確実に僕の人生の中で最も過酷な期間だったと言えます。しかし、そんななかでも自分のつたないドイツ語と英語を一生懸命に理解しようとし、助けてくれる人々、ドイツの文化や楽しみ方を教えてくれた現地の方々、そんな人たちの存在があったおかげで、なんとか乗り越えることができたと感じています。


  大学ではドイツ語を学びながら、英語で開講されている授業を幾つか履修しています。今は、少しずつドイツ語も上達してきて初めて自分のドイツ語が通じたときの嬉しさは今でも覚えています。今はもっとたくさんの言葉を覚え、知識を得たいと学習に対してとても意欲的です。 


  そんな中で僕は、日本と海外の大学で大きく異なる点に気づきました。ここでは自分から意見を発言しない限り、自分の存在はないと言っても過言ではありません。実際、それができなかった当初は、ほとんど言葉を発しないまま授業を終えることもありました。そこから僕は次第にクラスメイトたちと積極的に話す様に努め、「発言が常に正解でなくてはならない」という僕の中にあった考え方が変わりました。彼らは思ったことを躊躇なく発言します。時には誰かが話をしているときも自分の意見を主張します。しかしそのおかげでより良い答えに導かれていたのも事実で、意見を主張することの大切さを彼らから学びました。その甲斐あってか人見知りの激しかった自分が、今では誰とでも気兼ねなく話すことができ、留学生活が非常に充実しています。世界中に友達ができ自分の知らなかった知識、物事に対する考え方を学校以外でも学ぶことができ、そんな彼らとの関係を一生大切にしていきたいと思っています。  


  残り留学生活は約7ヶ月ありますが、今の僕にはきっと一瞬の様に感じると思います。したがって1日も無駄にしない様、ここでしかできないこと、ここでしか見つけられないことをたくさん経験して自信を持って留学を終えられる様にしたいです。 



                                       2017年12月(2016年度生)