大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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谷本 竜基 -Studying Abroad: What I Have Learned and Noticed-

外国語学部のみなさんこんにちは。私は今、アメリカ ニュージャージー州に位置するCentenary Collegeに留学しています。私は、学内にある寮でアメリカ人と二人で住んでいます。そのアメリカ人は、人付き合いがとても苦手らしくルームメイトの私でさえもあまり話せていません。ここに来て、アメリカ人とはもちろんのこと多くの韓国人の友達とも仲良くなりました。しかし、この大学では、なぜか韓国人は韓国人同士でかたまり、日本人も同じくです。せっかくアメリカまで来たのに、日本人と過ごしてばかりというのはあまり好ましくないので、ある程度は韓国人とともに晩御飯などを食べています。韓国人の輪に入るのでもちろん会話は韓国語です。少しは、大学で韓国語を履修していたので理解は出来ますが、もはや韓国に留学に来たみたいな感じにもなります。だから最近では、韓国語の単語も英語と並行して勉強しています。

  私は「国際政治」、「リーディング」、「ライティング」、「発音法」の授業を履修しています。マイナー(副専攻)が教職のため、独学ですが教育学も勉強しています。特に、日本の中学生や高校生たちにどのようにリーディングやライティングを効果的に教えたらよいのか、教育学的視点から勉強をしています。「国際政治」の授業は主に

アメリカ人の学生が履修しているクラスであることから、先生の講義を聞き取ることがほとんど出来ません。しかし、慣れて来たのか最近は少しだけ理解できるまでになりました。授業では、アメリカ人学生たちの積極的な授業参加姿勢に圧倒されています。また、テストも非常に難しく、勉強しても思うような点数が取れず、ESL (English as a Second Language)はもはや簡単で単位に支障はないのですが、この科目だけはCの単位を取ることに必死です。授業終了後、図書館に行っては宿題に追われている毎日です。

この大学のアピールとして、the Writing Collaboratory で、 ライティング・スキルを磨くための個人指導を受けることができます。簡単な term paper から graduation thesis(卒業論文)の書き方までさまざまなスタイルの文章の書き方を学習することができます。毎週月曜日から木曜日まで開いていて、私も時間がある時は訪れています。ここでは、経験豊かなスタッフの人が教えてくれたり、学生同士で教え合ったりしますので、自然とライティング技術だけでなく、英会話も磨かれることになります。また、インターナショナルの学生の会話力向上のためのconversation groupも設けられています。この大学に来て、本当に英会話ができないということを実感しました。日本の教育では中心的に文法を学ぶのですが、いちいち文法を考えていては会話ができず、しかし、文法が曖昧過ぎても通じないというわけです。単語をどれだけ知っているか、文法的には中学レベルであっても自分の知っている文法をいかに会話に生かしていけるかが、英会話上達の唯一の手段と言えるでしょうか。

  こちらに来ての楽しみはニューヨークへ遊びに行くことです。ここからは電車が出ていて、片道1500円ほどで行くことが出来ます。私も最近ブルックリンに友達と行き夜景などを楽しみました。ニューヨークはとても広いのでなかなか全領域を回りきることが出来ません。 

現在では、日本に帰りたいなどの願望はないのですが、どうしても英会話能力がないためもっと勉強して帰りたい、またはもっとI-Chat Loungeに通って会話練習してから来るべきだったと後悔しています。こんなことを言うのは簡単なので、自分強化のため卒業後は一人旅を決行することに決めています。大学では、会話と呼べるような会話が出来ていないので自分を追い込むために一人旅は最適かと思われます。

1セメスター留学と言うことで残り期間も1ヶ月を切りました。残りわずかな期間なので悔いの残らないように何か自分にできることをしたいです。留学は一つの通過点にしか過ぎません。この大学に来て、留学に行けば英語が伸びるという保証は無く、むしろ、どこの国であっても英語を日常的にどのくらい使えているのかが全てだと気づきました。でも、それがわかることが出来ただけで来た甲斐がありました。

                                       2014年11月(2012年度生)