大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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仲山 翔理 ― フリーハグに込めた思い ―

  こんにちは!韓国のペッソク大学に1学期間留学していた外国語学部2年次生の仲山翔理です。この留学は私を大きく変えてくれました。


  私は元々K-POPが好きで毎日のように聴いていました。ある日韓流ドラマを見ている時に突然「日本語字幕が無くても話が分かるようになれば良いのにな」と思いました。さらにその時「あ、じゃあ留学して韓国語を身につけたらいいんじゃないか」と思ったのが、留学を決めたきっかけでした。軽い気持ちで決めた事でしたが今思えば、留学に行って良かったなと本当に思っています。


  私は韓国に来ていくつかの挑戦をしました。まず一つ目は授業です。韓国に来た当初の私の韓国語の実力は、ある程度の単語と簡単な文法しか分からなかったので、レベル1のクラス3つとレベル2のクラスを1つ取ることにしました。ですがその他に1つだけレベル3のリスニングのクラスを取ろうと思いました。レベル3のクラスでは先生の話すスピードも速く、難しい単語や上級文法を使うので、私にはとてもついていくことができないのではないか心配でした。でもだからこそこの授業を受けたいという気持ちがあり、敢えて取りました。初日の授業で私の周りの人達はみんな韓国語が上手で普通に会話出来る人ばかりということに気づき、私だけ置いてきぼりでした。少しでも早く追いつきたかったので、毎週その授業が終わるとすぐ復習をして、次の授業で学習する所を先に勉強していました。そのおかげか、週が変わる毎にだんだん先生が言っている事が分かってきたのです。初めは何も聞き取れなかったのですが、次第に単語で聞き取れるようになり、終盤には長い文も聞き取れるようになった事もありました。一緒に受けていた先輩からも、本当に上手になったと言われて語学力が上がったことを実感しました。これが最初の挑戦でした。


  二つ目の挑戦はフリーハグをした事です。私にとってこれが一番留学の中で印象に残っていて、貴重な経験をしたと思っています。何か一つ留学先でしか出来ない事をしたいと思っていたこと、そし

て、以前からフリーハグを一度やってみたいと思っていたこと、そして何より韓国が大好きで韓国にやって来て、韓国の人々の温かさに触れ益々韓国が好きになったのに、国のレベルでは日韓の関係が難しいことになっている現状を少しでも変えたかったことなどが動機となって、フリーハグに挑戦する決心をしました。でも、どうやって一人でやればいいのか分からなくて悩んでいました。ですがある時私が好きな日韓カップルのYouTuberがインスタグラムでフリーハグの宣伝をしていたのでここだと思い、そこからTwitterに飛び、フリーハグをしたいと連絡しました。


  当日全然知らない日本人同士が集まり話を聞くとみんな韓国が好きで日韓の関係が良くなって欲しいという気持ちを持っていてフリーハグをしているそうです。初めは韓国の人達が来てくれるか少し心配でしたが思ったより沢山の人が来てくれました。ハグ

をする時会話はしていませんが心で通じ合っているのを感じ、その人との距離の近さを密に感じることができました。本当にこんな貴重な体験が実現出来て良かったと思っています。


  この約4ヶ月間で沢山の人と出会い沢山の経験をしました。今後これからの自分の自信に必ず繋がると思っています。一人一人違う価値観と考えを持っていて、それに気づき視野を広げることが出来ました。留学は「きっかけ」を作ってくれる最高の場所です。自分の行動一つで全てを変えることが出来ると思います。小さい事でも何でもいいので少しずつ色々な事に挑戦することが大切だということがこの留学で分かりました。








                      2020年1月(2018年度生)