大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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田村 涼花 ― 台湾留学 ―


  初めての海外、留学生活が終わりました。長かったような短かったような感じです。


  留学をしようと思った理由は何点かあります。一つ目は、大阪学院大学の外国語学部に入って留学という今まで経験したことのない事が出来るチャンスがあるのに、それをしないで卒業するのはもったいないと思ったか

らです。二つ目は、外国語を勉強するうえで現地へ行って勉強するのに越したことはないし、海外に行ったこともなかったので良い経験ができるのではないかと思ったからです。三つ目は、半年でも一年でも現地に住んで文化の事を少しでも分かったうえで会話が出来たらもっと良いのではないかとも思ったからで、四つ目として、もし留学をしなかったらと考えた時、4年間特に何の変化もない生活を送って大学を卒業していくというのでよいのだろうかという思いもありました。


  留学に行けると決まった時は、どんな場所でどんな経験ができるのか楽しみでした。ですが、出発日が近づくにつれて、なぜか不安な気持ちが大きくなり、自分で行くと決めたのに、正直、行かなければならないのかと思ったこともあります。考え方が不安な方へと行っていました。


  台湾の高尾空港に着き飛行機から降り、最初に思ったことは「蒸し熱い…」でした。空港まで、いろいろと助けてくれるバディーの子が迎えに来てくれていました。そして、タクシーで寮へ行くためタクシーに乗車した時、海外だから当たり前のことですが、運転座席が車の左側にあることに気づき、海

外に来たことを実感し感動しました。タクシーは道路をもの凄いスピードで走り、止まる時は急ブレーキ。車間距離は短いし、バイクが日本よりとてつもなく多い数。日本では車より人が優先ですが、台湾は人より車やバイクの方が優先。とにかく、「危な!」という印象でした。


  当初、留学中WiFiで過ごそうと思っていたのですが、料金が高いと言われSIMカードを買うことにしました。ところが、なかなか手に入れることができず、そのため誰とも連絡をとることができない日が続き、その間はSIMカードの事で頭がいっぱいでした。


  授業も始まり、毎日受ける中国語の授業は、色々な国(前期:インドネシア、チェコ、後期:フランス、ドイツ、イタリア、ロシア)の人たちと一緒に授業を受けて友達になって、とても楽しく良い授業でした。先生もいい先生でとても良かったです。他の授業は、私にとってレベルの高い授業もありましたが、とても良い経験をしていると自分に言い聞かせ頑張っていたつもりです。レベルの高い授業の先生もいい先生たちばかりだったので、助けてもらったりもしました。台湾の友達にもたくさん助けてもらいました。

  気分転換では、前期の月曜日の夕方にインドネシアの友達とマーシャルアーツに行き、後期の月曜日の夕方にはサッカーに行きました。サッカーは、日本、台湾、フランス、韓国など他の国もいたような気がしますが、数カ国かの人たちとやっていました。マーシャルアーツやサッカーが終わった後は、一緒にご飯食べに行きました。


  3月頃から、毎週日曜日の午後から日本語と中国語を勉強している人たちが集まるカフェに行っていました。

Googleでカフェを調べて、たまたま入った場所が交流会をやっているカフェでした。聞くと、台北は何か所かそのようなカフェがあるようなのですが、私がいた高雄では交流会をしているカフェはここしかないと言っていました。ラッキーでした。日本人もたくさんいて、台湾人もたくさんいて、数名ですが日本語を勉強しているアメリカ人にも会いました。日本語を話せる人がたくさんいて、中国語を教えてもらったり、そこで友達になって色々な場所に遊びに行ったり、ご飯を食べに行ったりしました。偶然でも、ここのカフェを見つけられて本当に良かったです。大阪にも同じような交流会をやっている場所があればぜひ行きたいと思います。

  留学について今思えば、最初は不安しかなかったですが少しずつ慣れていきました。でも、慣れていったとは言え、何度も日本へ帰りたいと思いました。「留学すると、留学が終わる日に近づくにつれて、留学先が良くて母国へ帰りたくないと思う人と、母国を離れたことによって母国の良さを感じてやっぱり母国がいいと思う人と二つに分かれる。」という

話を聞いたことがあります。私は正直、完全に日本がいいと思いました。離れて初めて思えた考えです。離れてみないと分からない感覚だと思います。こういうことも含め、経験しないとわからないことだと思います。


  留学生活はすばらしい二度とない経験でした。留学に行かせてくれた親に感謝しないといけないと思っています。

                                       2020年1月(2017年度生)