大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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坪内 夢都 ― 韓国留学がもたらしてくれた変化 ―

  私は韓国のスンチョンヒャン大学に1セメスター留学していました。目標は言語の習得と世界中に友達を作ることと自国と違う文化に触れることでした。言語の習得は主に英語をメインに勉強しました。日本に帰ってきてから、どうして英語を勉強するに韓国に行ったのかとよく聞かれましたが、スンチョンヒャン大学はイングリッシュ・スピーカーの留学生が沢山来ているので日常生活で英語を使う機会がとても多いと知り、この大学へ留学を決めました。


  私は韓国について言葉も文化も何も知らない状態で海を渡りました。そのことだけは少し後悔しています。大学での勉強は英語がメインだったとしても、街中はすべて韓国語の為、韓国語ができないとコミュニケーションを取ることのできる幅が限られたものになってしまったからです。だからと言って、何もできなかったわけではありませんでした。


  冒頭で私が留学前に抱いていた目標を述べましたが、結果として私が留学で得たものは目標にしていたものとは少し違ったものになりました。しかし、そのことについては後悔していません。今回得たものが、元々私が抱いていた目標にいつか繋がると考えるからです。今回の留学で具体的に何を得たのかについて話していきたいと思います。


  私はここ一年で大きく変化したところがあります。元々、私は知らない人と「話す」ことが苦手でしたが、留学中たくさんの人と会話を楽しめたおかげで今では得意なことと錯覚してしまうくらい人と話すことが好きになりました。彼らは意見を言うことが他人の為になると考えているので、その考え方に影響されたのかもしれません。これだけでもとてもいいものを手に入れることができました。そして、その「話す」という行為を通して、さまざまな人々の価値観に触れ、気づきを得て視野を広げることができました。


  もう一つあります。将来のビジョンが出発前より形になったことです。これは仲良くなった人たちや以前から知っていた韓国人の友達と会うたびに将来の話をしていたことが私を奮い立たせてくれたからだと思います。また、思い描いていたことがあまりできずに悔しい思いをしたことも気持ちの変化に繋がり、もう一度海外の暮らしの中で自分を高めるチャンスが欲しいと思いました。ここでははっきりとこのビジョンについては語りませんが、留学に行かなかったら思いつかなかったことだったので、私としては「きっかけ」をつかむことができたと確信しています。


  この二つのことを中心に韓国での留学生活を終えました。そして、ここで得たものはこれからの人生において何らかの意味を与えてくれるはずなので、行くことができて本当に良かったです。自分の人生を善しとするも悪しとするもすべて自分の選択でできていることがわかりました。



                                       2019年4月(2016年度生)