大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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山本 拓真―Silvester、そしてドイツの資源・エネルギー対策を実感―

Guten Tag! 私はドイツのトリア大学に留学中の外国語学部2年次生の山本拓真です。ドイツの今年の冬は例年に比べとても暖かいそうですが、今月に入り冷え込んできました。

私は昨年末にベルリンに行ってきました。有名なブランデンブルク門から前方の大通りで開催される、世界最大級の「ジルヴェスター Silvester」(年越し)のイベントに参加するためです。聞いた通りの凄さで、100万人の人が2キロ以上の道のりにわたってビール片手に楽しんでいました。パーティも圧巻ですが、新年

の幕開けの瞬間は戦場となります。ドイツでは普段、花火の個人使用は制限されていますが、12月31日の午後6時から翌朝7時までだけは解禁になるので、みんな文字通り「ここぞとばかりに」打ち上げまくるので、まさに戦場のように爆音響き、空が明るくなります。とても綺麗であり、同時に危険で刺激的な年越しを体験することができました。

ベルリン滞在中はホテルではなくごく普通の民家に宿泊させて頂いたのですが、ドイツの電気事情について知ることができました。発端は、私が薪ストーブに興味を示したことからです。一般的にドイツの家庭の暖房器具といえばハイツリンクと呼ばれる金属管の中を温かい湯が流れ部屋を暖めるものが多いのですが、その家では薪ストーブを使っていたのです。ドイツは脱原発が進み、クリーンエネルギーの利用が推進されています。しかし、その反面でクリーンエネルギーの買取りの補助金などに多額の税金が使われているために、電気料金はどんどん高くなっているので、薪ストーブを使った方が経済的なのだそうです。 こういった生活の上での問題を身をもって知ることができるのも留学ならではの経験です。

もう一つドイツで私が感心したことがあります。それは不要になった物をFacebookなどのソーシャルネットワーク上でシェアする活動です。これは、地域ごとのページがあり、そこに自分が要らなくなったもので、まだ使用できるものなどを掲載すると、欲しい人が応募するといったものです。冷蔵庫のような大型家電からネジの一本まで掲載されています。使えるものを最後までちゃんと使い続けるこの仕組みには、本当に感心しました。

早くも留学生活の半年が終わりましたが、残りの半年も積極的にいろいろなことに挑戦し新たな発見をしていきたいです。

OGUに留学していた学生達とFrankfurt

          で再会

    ドイツ人の友人と



                                       2014年2月(2012年度生)