大阪学院大学 外国語学部ホームページ
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谷本 なつみ ― 韓国留学 ―

私は、8月から韓国のスンミョン女子大学に留学しています。海外に行くのも初めてで、さらに留学ということで留学する何か月も前から不安でいっぱいでしたが、いろいろな人からアドバイスをいただき、背中を押してもらって、不安を依然として抱きながらも、ある程度自信を持つことができました。出発した日はちょうど韓国を台風が直撃していて、早くも自信を無くしそうになりましたが、無事に韓国に到着することができました。空港から寮まで、バディー(buddy: 留学生の生活、勉学等のお世話をしてくれる韓国人学生)と、偶然同じ飛行機に乗っていたルームメイトの子と一緒に行きましたが、寮までの道中、乗ったタクシーの運転手さんとバディーが大喧嘩をして、留学初日から怖い思いをしました。この出来事は一生忘れそうにはありません。

留学当初一番大変だったのは食事です。辛いものは好きですが想像以上に辛く、食事のときは水が手放せませんでした。ほとんどの料理が辛いので、辛くない料理を必死に探しました。そんな中で、友達に教えてもらったお店でスンドゥブチゲという料理を食べました。やは

り辛かったですがそのおいしさにハマり、毎週のようにそのお店に行っていると、いつの間にか、留学当初辛いと言って食べられなかった料理が食べられるようになりました。そのお店のスンドゥブチゲに出会えたおかげで、今は何でも食べられます。この出会いは大きかったかもしれません。(笑) 

授業は基本、留学生のための授業を受講しています。韓国語だけでなく韓国料理やテコンドー、楽器など韓国の文化を体験できる授業がたくさんあります。私は幼い頃から空手をしているので、留学したら空手と似ているテコンドーをしたいと思っていました。授業では男女関係なく組手をしたり、たまにサッカーをして遊んだりとても楽しかったです。スポーツを通してほかの留学生とすぐ仲良くなれました。最後の実技テストでみんな合格し、白帯から青帯になったときは頑張った達成感があり、みんなで喜び合いました。貴重な体験もでき、いい思い出ができました。

また、韓国の学生と一緒に授業を受けることもできるので、日本語学科の授業2科目(「日本の伝統文化」と「日本の歴史」)を受講しました。韓国の学生が受ける授業なので先生が話す韓国語のスピードも、授業の進むスピードも速くて少ししんどいなと思うことがありましたが、先生に質問したり、仲良くなった韓国人の子に助けてもらいながら授業を受けました。最初は一人で解決しようとしていましたが、人に頼ることも大事だと感じました。

韓国の冬は日本にいる時から、とても寒くなると聞いていました。実際、毎日氷点下の気温で、学校に行くのがとても憂鬱でした。雪はあまり降らないのですが、道が凍って大変でした。寮から大学に行くまでの急な坂を歩かなければならなくて、そのうえ車がスピードを落とさず通るのでいつもヒヤヒヤしていました。ただ、韓国の人々はこの寒い冬を日常生活の中で楽しむ術を知っているようです。冬になると多くの人々がスケート場に足を運び、スケーティングを楽しんでいます。私も人生初のスケートを体験しました

最初は不安でいっぱいだった留学でしたが、今では充実した毎日を過ごしています。この1学期間貴重な体験をたくさんしましたが、まだ、学びたいことや、食べたいもの、行きたいところ、体験したいことがたくさんあります。それらを含め残りの期間、時間を無駄にしないように、過ごしたいと思います。

                                       2013年1月(2011年度生)